ヘラクレスの冒険 の商品レビュー
クリスティーのポアロ…
クリスティーのポアロ物の一つです。12個の短編が入っているといっていいでしょう。12個というのは、ギリシャ神話のヘラクレスの12の難業-「ケルベロスの捕獲」等(詳しくはブルフィンチの『ギリシア・ローマ神話』をお薦めします)と関連付けているからです。やや強引なところもありますが、ポ...
クリスティーのポアロ物の一つです。12個の短編が入っているといっていいでしょう。12個というのは、ギリシャ神話のヘラクレスの12の難業-「ケルベロスの捕獲」等(詳しくはブルフィンチの『ギリシア・ローマ神話』をお薦めします)と関連付けているからです。やや強引なところもありますが、ポアロの短編集と割り切ってよんでも十分楽しいですよ。
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ポワロがギリシャの英…
ポワロがギリシャの英雄ヘラクレスの如く12の事件を解決していきます。自分を英雄に準えるポワロも自信満々だけど;その通り巻き起こる事件もテンポ良く楽しめます。
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再読。これは好きで何度か読んでいるのでけっこう覚えていた。 ポアロが引退を間近にして、自分の名前エルキュール(=ヘラクレス)にちなんで12の難業に挑むことにしたという短編集。 ヘラクレスの難業に結びつける無理やり感が笑える話もあるが、総じて面白いし洒落た結末の話が多くて楽しい。 ...
再読。これは好きで何度か読んでいるのでけっこう覚えていた。 ポアロが引退を間近にして、自分の名前エルキュール(=ヘラクレス)にちなんで12の難業に挑むことにしたという短編集。 ヘラクレスの難業に結びつける無理やり感が笑える話もあるが、総じて面白いし洒落た結末の話が多くて楽しい。 ジョージとミス・レモンもいい味を出している。最終話ではヴェラ・ロサコフ伯爵夫人も登場して、ポアロファンにはお得感たっぷりの短編集だった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
・ことの起こり ポアロのクリスチャンネーム、エルキュール(ヘラクレス)にちなみ十二の事件を十二の難行に見立てて解決する。 ・ネメアの谷のライオン 一つの事件の解決が過去の事件を明るみに出し、犯罪を未然に防ぐ事となった。ペキニーズをライオンに見立て、これに絡む詐欺事件を解決する。 ・レルネーのヒドラ 九つの頭を持つヒドラは首を切られるとそこから新たに二本の首が生えてくるという。夫が新しい女と結婚するために妻を毒殺したという噂が噂を呼び、夫があらぬ疑いをかけられる状況をレルネーのヒドラに見立てた。解決は予想したとおりのもの。 ・アルカディアの鹿 田舎で立ち往生したポアロはそこで行方が知れなくたった女性を探してくれるよう依頼を受ける。彼女の金色のはねた髪が鹿の角を思わせるため、ポアロは捜査を開始した。探していた人間が別人であることがわかり、彼女のもとを尋ねたポアロはそこで二人のために新たな解決策を示す。 ・エルマントスのイノシシ 凶悪な殺人犯人がひそむ山奥のホテルにい合わせてしまったポアロが事件に巻き込まれる。この殺人犯がイノシシと呼ばれる。潜入していた刑事だと思った男が実は探していた殺人犯人だったというものだが、謎の女や怪しげな三人組、アメリカ人旅行客などがうまく真相を隠し物語が展開する。ロープウェイに故障により陸の孤島となったホテルでポアロは危機におちいる。 ・アウゲイアス王の大牛舎 国民からの信頼が厚かった元首相が実は詐欺や横領で不正な金を蓄えていたことがわかった。これを新聞に書かれることがわかったため、現在の首相がポアロに相談に来る。新聞に書かれることも打撃だが、それが真実であることがさらに問題を大きくする。これを一挙に解決するため、この問題をアウゲイアス王の大牛舎に例えた。ポアロは首相の夫人に似た女を男と遊ばせ、それを新聞にスクープさせる。夫人は名誉毀損の裁判を起こし、記事の女が別人であることを証明する。新聞の評判は失墜し、元首相の不正をかすませることに成功した。 ・ステュムパロスの鳥 詐欺に会いそうになった男をポアロが助け、事件を未然に防いだ。見るからに怪しげな老姉妹をステュムパロスの鳥に見立てたが、実際には善良そうな母親と娘が詐欺師だった。母親は一人二役で暴力を振るう娘の夫役を演じ、娘が夫を殺してしまうといいう芝居を演じる。そこに居合わせた男は自分と母娘を守るため警察に金を握らせようとする。しかし、その金は母娘がだまし取ろうとしていた。外から観察していたポアロが真相を見抜き、母娘は逮捕される。 ・クレタ島の雄牛 クレタ島の雄牛のように健康で頑強な青年が、自分は気が狂っていると言って婚約を破棄した。婚約者がポアロに調査を依頼する。青年はひげそり用クリームに混入された毒により幻覚などの症状を発し、さらに真犯人による動物の殺害を自分の行動だと誤解した。犯人は青年の父であったが、本当の父親は友人である別の男だった。これを恨みに思った犯人は青年を自殺に追い込もうと計画をたてた。しかし、ポアロに見破られ逆に自ら死を選んだ。 ・ディオメーデスの馬 麻薬の密売を行っていた男は不良娘達を養女とした。男は彼女たちを通して麻薬を売りさばいたが、ある時その娘の一人が麻薬を自ら飲んでしまい医者にかかる。医者は彼女のため極秘に捜査してくれるようポアロに依頼した。ポアロは娘達の父親が麻薬密売の元締めであることを見ぬき警察に引き渡した。 ・ヒッポリュトスの帯 フランスで起きた盗まれた絵画を取りもどすよう依頼されたポアロは同じくフランスで起きたイギリス人女子学生の気車内からの失踪事件に手を貸すようジャップ主任警部から頼まれる。女子学生の通う学校の校長室の絵を見たポアロはこの絵の表面を拭き取る。すると盗まれたはずの絵画が現れた。犯人は女子学生の一人を誘拐しその生徒に成り代わり電車に乗った。そして、その生徒の荷物に偽装した絵画を隠し税関を通り抜けようとした。しかし、犯人が絵を手に入れる前に校長が生徒の荷物を調べ自分宛ての絵を手に入れていた。女子生徒は無事見つかり絵画盗難事件も解決した。 ・ゲリュオンの牛たち ・ヘスペリスたちのりんご ・ケルベロスの捕獲
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ポアロシリーズの中では、それ程評価の高い作品ではないようだが、自分はかなり好きな一冊。 読んだのが子供の頃だったからか、連作短編物なのでサクサクと読めた上に、短い中でこう来るか!というどんでん返しがあることに物凄くワクワクしながら読んだ記憶がある。
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1999.10.15 39刷 800 クリスティーは長篇だけでなく短篇においても卓越した才能を発揮する。本書はお馴染みの名探偵エルキュール・ポアロを主人公としギリシャ神話をテーマにしたオムニバス形式の短篇集である。現代のヘラクレス、灰色の脳細胞を持つポアロが、ギリシャ神話中の有名...
1999.10.15 39刷 800 クリスティーは長篇だけでなく短篇においても卓越した才能を発揮する。本書はお馴染みの名探偵エルキュール・ポアロを主人公としギリシャ神話をテーマにしたオムニバス形式の短篇集である。現代のヘラクレス、灰色の脳細胞を持つポアロが、ギリシャ神話中の有名な「ヘラクレスの難事業」に因んだ12の難事件を快刀乱麻を断つがごとくに次々と解決してゆく。人情の機微に富んだ、ポアロの面目躍如たる傑作ぞろいの短篇集。 ことの起こり・ネメアの谷のライオン・レルネーのヒドラ・アルカディアの鹿・エルマントスのイノシシ・アウゲイアス王の大牛舎・ステュムパロスの鳥・クレタ島の雄牛・ディオメーデスの馬・ヒッポリュトスの帯・ゲリュオンの牛たち・ヘスペリスたちのりんご・ケルベロスの捕獲
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