カレーライスの謎 の商品レビュー
奇をてらった結論も展開もない。 やはりカレールー、レトルトの恩恵と、そこへの日本人のこだわり、子供の頃から家で食べてきた「家庭の味」化ということなんだな。 文句なし。
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カレーの歴史を紐解き、その謎にせまる。 消費者は、メーカーではなくブランドでカレーを選ぶというのは、なるほど納得。 カリ~番長水野さんのカレー愛にあふれています。
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東京カリ~番長の水野仁輔さんによる熱いカレー論が記された一冊。 私が好きなエピソード(カレーを主婦に普段どおり作ってもらったら、我流のアレンジ(自称ヒトテマ)を加えるよりも説明書どおりに作ったほうが人気投票ではおいしかった)もp.135-137に掲載されていました。 このエピソー...
東京カリ~番長の水野仁輔さんによる熱いカレー論が記された一冊。 私が好きなエピソード(カレーを主婦に普段どおり作ってもらったら、我流のアレンジ(自称ヒトテマ)を加えるよりも説明書どおりに作ったほうが人気投票ではおいしかった)もp.135-137に掲載されていました。 このエピソードは、食べ物に限らず市場に流通する多くの商品でも該当すると個人的に思っています。 カレーが国民食として根付くまでの国内各社の取り組みがよく書かれているように感じました。 昼休みなどの空き時間を利用してサラリと読むことが出来ました。 付箋は11枚付きました。
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「カレーライスの謎」というタイトルに相応しく、カレーが日本に浸透していくまでの流れを網羅した一冊。カレー好きなら読んでおいて損のない雑学が盛りだくさん。 カレー粉は調味料ではなく『調「香」料』。カレー粉だけでは、味は整わなくて(ものたらないくて)、ここに酸味のある素材(トマトやヨ...
「カレーライスの謎」というタイトルに相応しく、カレーが日本に浸透していくまでの流れを網羅した一冊。カレー好きなら読んでおいて損のない雑学が盛りだくさん。 カレー粉は調味料ではなく『調「香」料』。カレー粉だけでは、味は整わなくて(ものたらないくて)、ここに酸味のある素材(トマトやヨーグルト)でスパイスを調和させて、肉や野菜の旨みを合わせて完成するものなんだよなぁ。調香料、うまく言い表してるなーと思いました。
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カレーはおふくろの味が一番美味しいという人は信用出来ないとかなんとか話は始まる。 結局、カレーは思い出が味の決め手と終わる。 出だしと結びのイマイチ感はさておき、ハウスとエスビーの覇権争いとグリコの進出の話しは面白かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルに引かれレンタル。 著者カレー好きすぎ。 日本のカレーの歴史だけでほぼ一冊。 こんなにないよう豊かだとは思わなかった。 カレーのパッケージひとつ取っても、当時の革新的なアイディアでもって決定されていたことが分かる。 バーモンドカレーは当時食品ではじめてのグラビア印刷だったそうだ。 味に関しても、主流のものから、子供向け、幼児向け、大人向け、とその時々にあったマーケットをターゲットにすることで新商品が作られていく家庭がよく分かった。あたりまえだが、適当にだしてるわけではなく顧客ありきの商品開発が実践された結果の売り上げなのだろう。 内容はカレーに終始しているが、各社のカレールウ、レトルトカレーに対する姿勢は商売をしていくうえで不可欠の精神を描き出している。 ◎おもしろかった記述 グリコが熟カレーを開発するに当たってたてた仮説。 ”家庭では結婚を機に夫と妻との協議によって、購入するひとつのブランドが選ばれ、カレーの味が決まる” 昔は、結婚したかカレーについて協議してたのだろうか。。。 ◎まめちしき ・カレーはヒンズー語ではない。CURRYは英語。語源には諸説あり。 ・ボンカレーのボンはフランス語のおいしい。 ・ククレカレーはクックレス(cookless)カレーからきている。
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[ 内容 ] 1950~60年代の高度成長期に新しい“おふくろの味”として食卓の主役に踊り出してから、長年にわたって日本人が夢中になり続けている料理、カレーライス。 インド料理のカレーとは、似て非なるこの“日本料理”は、いったい誰が生み出し、どのように広まっていったのか。 カレ...
[ 内容 ] 1950~60年代の高度成長期に新しい“おふくろの味”として食卓の主役に踊り出してから、長年にわたって日本人が夢中になり続けている料理、カレーライス。 インド料理のカレーとは、似て非なるこの“日本料理”は、いったい誰が生み出し、どのように広まっていったのか。 カレーの語源、カレー伝来のエピソード、カレールウとレトルトカレーの製造秘話、カレーに含まれる旨み成分の中身など、カレーライスの謎が今明かされる。 [ 目次 ] 第1章 カレーライスの正体(カレーライスの魅力 カレーの語源) 第2章 カレーライスの歴史(日本人とカレーの出会い ヨーロッパ人とカレーの出会い 日本カレー文化の黎明期) 第3章 カレーライスの革命―国民食への歩み(日本独自のカレールウの誕生 即席カレー市場をめぐる攻防 日本の製造技術が生んだレトルトカレー) 第4章 カレールウの謎(カレールウの分解 スパイスの常習性とそれを操るテクニック カレーのコクってなんだ?) 第5章 カレーライスの将来(おふくろの味からの脱却と変化の兆し カレーはどこへ向かうのか?) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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いかにしてカレーライスが日本人を魅了し、そして「おふくろの味」となっていったのかが書かれています。カレーの味をめぐる企業研究や努力と、それを選択する消費者や世の中の流れに焦点を当てた部分は非常に興味深かったです。 ただ残念なのは「多数の読み手を想定した読み物」でなかった点です。...
いかにしてカレーライスが日本人を魅了し、そして「おふくろの味」となっていったのかが書かれています。カレーの味をめぐる企業研究や努力と、それを選択する消費者や世の中の流れに焦点を当てた部分は非常に興味深かったです。 ただ残念なのは「多数の読み手を想定した読み物」でなかった点です。単なるオタクの知識自慢では読み手は夢中になれません。カレーの魅力がたくさん詰まった本になればより多くの人に読まれると思います。
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2009年11月4日読了。インド由来の食物・カリーが日本人の国民食・カレーライスとしてゆるぎない地位を保っていることは改めて考えると不思議なことだ。インドから英国に渡り日本に流れ、その後日本の食品メーカーの不断の努力により家庭に受け入れられていくプロセスは実に面白い。「カレールウ...
2009年11月4日読了。インド由来の食物・カリーが日本人の国民食・カレーライスとしてゆるぎない地位を保っていることは改めて考えると不思議なことだ。インドから英国に渡り日本に流れ、その後日本の食品メーカーの不断の努力により家庭に受け入れられていくプロセスは実に面白い。「カレールウ」が簡単で美味しい・失敗のないカレーライスの品質に貢献したのは確かだが、同時にスパイスを各自の味覚に応じて調合する、カレーの本質から日本人を遠ざけてしまったという罪も併せ持つということなのか。ルウによらないスパイシーカレーが復権しつつある昨今。カレーの動向については常に目配りを忘れないようにしたい。
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カレーライスが日本食だと聞いて驚いた記憶がある。 カレーの他にもラーメンも海外から入ってきて日本に定着した料理であるが、日本人の凝り性は日本の食文化に多様性を与えており、これが食の楽しみを深めてくれる。 本書はカレーのルーツから始まり、どの様に日本に入ってきたか、そしてカレー...
カレーライスが日本食だと聞いて驚いた記憶がある。 カレーの他にもラーメンも海外から入ってきて日本に定着した料理であるが、日本人の凝り性は日本の食文化に多様性を与えており、これが食の楽しみを深めてくれる。 本書はカレーのルーツから始まり、どの様に日本に入ってきたか、そしてカレー市場での食品メーカーの攻防。 レトルトカレーの発明。 いかにしてカレーが日本の食文化に定着したかがよく分かる。 カレーの味に関する考察もうまく纏めてあり、料理の参考にもなるだろう。 レトルトカレーの走りであるボンカレーはNASAの技術から生み出されたものだとか、ククレカレーの語源はCookless Curryとういのが雑学知識欲をくすぐる。 本書はページ数も170ページと分量は少なめなので手軽に読むには良い本である。
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