冲方丁のライトノベルの書き方講座 の商品レビュー
タイトル通り、冲方丁自身のラノベの書き方について実作品を元に解説している 僕は作品を未読なので、実際にどうなったのかとか知らないけど ファンにとっては嬉しい設定集みたいなものではなかろうか? 伝えたいキーワード、世界観、キャラ、ストーリーライン等々 独自の言葉を使ってはいるもの...
タイトル通り、冲方丁自身のラノベの書き方について実作品を元に解説している 僕は作品を未読なので、実際にどうなったのかとか知らないけど ファンにとっては嬉しい設定集みたいなものではなかろうか? 伝えたいキーワード、世界観、キャラ、ストーリーライン等々 独自の言葉を使ってはいるものの一般的なプロットを作って書いてるのと同じ 別に意外性のある作り方はしていない (ってか、後半で「意外がない」という言葉について言及しているけど、作り方に意外性がないってだけなわけで、作家さんを批判しているわけではないです) 冲方丁が学級委員長としておちゃらけて語っているのはまぁまぁ意外かな 天地明察を読む限り、そんなイメージがなかったのでね 最初の一文、40代だけど別に引かなかったです むしろウケるのが、短編の依頼なのに設定で既に長編になっているところとかね 作家さんってのは簡単に話を膨らませてしまえる人達なので、そんな事はよくあるんだろうね ただ、一流の作家さんはそこから削る事ができるというのも条件なのでしょう 素人はせっかく書いた文を簡単には破棄できないのではなかろうか リアリティがない、意外性がないなどのよくある感想に対して、どう改善すればいいのかの方法も書かれてある 設定の作り込みと最低限守るルール、登場人物たちの常識や非常識の認識、過剰や不足、要素の組み合わせとかを駆使するというのは既存の作品のわかり易い例が提示されてあってよい ただ、同じ設定を素人が使ったところで、決して面白いものが出来上がるわけではないのも同時にわかる 某○ャンプのストーリーなんてヒットした作品の大半は定番と言われるものだけど それぞれ独自性があって、物語の構成要素 特にコアコンピタンスは違うものね まったく内容に関係ないけど、ちょっと気になったのが句読点が多さ 敢えて意識して文章を区切っているのか? 読点がなくても一意に読み取れる文章がいくつか ま、気にしなければそれまでなんだけど、僕も読点を多用してしまうのでなんか気になった 最後に、読者に対しても小説を書くことを勧めている 前半に書いてあったけど、業界の発展のためには一部の天才によるものではなく、裾野が広い集団でなければいけないというのはわかる 「読む娯楽」から「書く娯楽」へ 読書会で知り合った友達がラノベの新人賞に応募して云々という話を聞いて 「俺でも小説書けるんじゃね?」と思って、実際に短編を書いてみたのが最近 短いながらも書いてみてわかったのが、意外と簡単に書けるけど、面白いものを書くのは難しそうというのを実感 とにかくプロットとか考えずに既存の自分の好きな短編をモチーフに書いてはみたものの 原作の良さがまったくなくなっているし、自分の書きたいマニアックなところだけ説明文のようになっていて恐らく読者置いてけぼり状態なんだろう 展開にしても自分の都合の良いようにしかなっていないのでリアリティがない 会話もぎこちないし、不自然 そんなわけで、何か参考になるかと積ん読していたこの本を読んだ次第 ま、読んだところでそれを実践として活かせるとは思えないなぁ… でもまぁ「書く娯楽」というのもあるのがわかったのは、かなりの収穫 誰に読ませるとか意識せずに、自己満足で作るというのもありだな ってか、僕は設定とか世界観を考えるのが好きなようだ 実際にそれを元に書くのは結構大変なんだけどね 誰か、「僕が考えた最高に面白い設定」の小説を書いてくれる奇特な人いないかな(笑) さて、出来上がった短編はどうしようかね? 「小説家になろう」にでも投稿してみる?(笑)
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「こうやって書こう」より、こういう「私こうやって書きました」を細かく記した本の方がマネしやすくてタメになると思う。もっとこういう本を他の作家もどんどこ出して欲しい。
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『マルドゥック・スクランブル』(全3巻、ハヤカワ文庫)や『蒼穹のファフナー』(電撃文庫)の著者が書いた、ライトノベルの指南書です。 ライトノベルのストーリー構成についての解説では、大塚英志の『物語の体操』(朝日文庫)などには及ばず、「ライトノベルの書き方講座」というタイトルから...
『マルドゥック・スクランブル』(全3巻、ハヤカワ文庫)や『蒼穹のファフナー』(電撃文庫)の著者が書いた、ライトノベルの指南書です。 ライトノベルのストーリー構成についての解説では、大塚英志の『物語の体操』(朝日文庫)などには及ばず、「ライトノベルの書き方講座」というタイトルから期待されるものよりも、内容が薄いように感じてしまいました。とはいえ、じっさいに著者が書いたプロットが掲載されており、ライトノベルが作られていく具体的なプロセスについて分かったことも多く、それなりにおもしろく読めました。
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ファフナーの脚本については口頭で聞いたことがあった。本書では他の作品も含めて、どういった流れで作品を仕上げていったか具体的に書かれており、興味深く読んだ。 確立された手法というよりは作者なりの努力の跡を、実資料や失敗談も交えて惜しげも無く公開。成功後に守りに入らず「書き手を増やし...
ファフナーの脚本については口頭で聞いたことがあった。本書では他の作品も含めて、どういった流れで作品を仕上げていったか具体的に書かれており、興味深く読んだ。 確立された手法というよりは作者なりの努力の跡を、実資料や失敗談も交えて惜しげも無く公開。成功後に守りに入らず「書き手を増やしてもっと小説を盛り上げたい」とする姿勢が素晴らしいと感じた。
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能書き、種書き(アイディア)、骨書き(企画書、梗概)、筋書き(プロット)、肉書き(本文)、皮書き(推敲、削除)という執筆の6段階。 休み時間として設けられたコラムも良かった。 斜め読み。
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初心者にぜひともお勧めしたい創作本である。 まず、単純に内容がおもしろい。冲方さんの著作に触れている人はなおさらだろうが、プロットやメモを丸裸で提示しているのはなかなか楽しい内容だった。 また、内容は実践の色が濃く、あれをしろこれをしろ型ではなく、実際こうやったんだけどこん...
初心者にぜひともお勧めしたい創作本である。 まず、単純に内容がおもしろい。冲方さんの著作に触れている人はなおさらだろうが、プロットやメモを丸裸で提示しているのはなかなか楽しい内容だった。 また、内容は実践の色が濃く、あれをしろこれをしろ型ではなく、実際こうやったんだけどこんな感じに苦労してこんな感じで変えていったよ型である。 最初から途方もないくらいの労力を求められて意気を挫かれるのが創作本の常であるが、この本はそうした類とは毛色が違う。楽しく読めて、勉強になる。 まあ、そもそも毛色どころか犬種が違うくらい別物なので、どちらが良い悪いと論ずるものでもないかも知れない。十人十色、それぞれに長所短所がある。 一つのエッセイとしても面白いし、作者の言う「小説を書くことは、もっと気楽で良い」という主張も、個人的に深く賛同したい。 本格的にプロ作家を目指す人が座右の書にするにはいろいろ不足しているが、参考になるところは多いし、何より初めて触れる創作本としてはすこぶる良い。 やや人を選ぶが、星五つと高く評価したい一冊である。
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ライトノベルの作家さんだとは知らなかった!天地明察とは随分違う語り口だけど、ライトノベルの作家を目指す人でなくても楽しめるとは思うけど 冲方ファンの方がより良しかな
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あまり期待せず手に取ったんですが、意外と面白かったです。 冲方さんの作品を読んだことがあれば、もっと楽しめたんだろうなあとも思いますが。 明るくテンション高いノリなので、さらっと読めました。
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ながいことライトノベル読んでないなぁ。と思ったら昨年エリアルの続きを20年ぶりに読んだんだった。原作を読んでないので呪文のようでしたが、高校生の頃だったら夢中になっただろうなぁ。
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著者が実際に執筆した作品を例に、どのようにして発想したり、またアイディアを出すに至ったかが紹介されているので、 冲方丁の作品(マルドゥックスクランブル/カオス・レギオンなど)を読んだことがある人には色々と参考になる部分が多いのではないか? 読んだことが無くても(自分もそうだけど)...
著者が実際に執筆した作品を例に、どのようにして発想したり、またアイディアを出すに至ったかが紹介されているので、 冲方丁の作品(マルドゥックスクランブル/カオス・レギオンなど)を読んだことがある人には色々と参考になる部分が多いのではないか? 読んだことが無くても(自分もそうだけど)実例をあげて説明してくれていたり、あと、よく新人賞などでみうけらる審査員、編集者のコメンントの意図してるもの考えるコーナーみたいな物もあるので、入門編としてハウトゥー本を求めてる人、漫画のストーリー制作の参考書にしたい人、冲方丁好きの人にはおすすめな一品。
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