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百姓の力 の商品レビュー

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2017/01/09

近世の村落社会の構成について、丁寧に事実関係を重ねて記した貴重な書。学ぶ点が多く、土着の民主主義について研鑽を重ねていきたいと考える、このタイミングでこの書に出会ったことは、単なる偶然とは思えないほどありがたい。 江戸時代を礼賛するばかりではなく、しかしながら、歴史で教えられる...

近世の村落社会の構成について、丁寧に事実関係を重ねて記した貴重な書。学ぶ点が多く、土着の民主主義について研鑽を重ねていきたいと考える、このタイミングでこの書に出会ったことは、単なる偶然とは思えないほどありがたい。 江戸時代を礼賛するばかりではなく、しかしながら、歴史で教えられる貶められた”封建的な”江戸時代といったステレオタイプを解き放ち、一方では、定式化の呪縛から逃れた形で課題も記す。 入会地の扱いの多様性(第4章)、小農自立のあり方(第2章、第3章)、零細作圃制の意味・意義(第4章)、土地所有の重層性(第3章)、年貢決定過程の民主性と多様性(第5章)、村請制村(制度村)と村落共同体との違い(第6章)、領主による間接支配と訴訟多発社会(第7章)、多様・多層な村々の結合(第8章、9章)、共同性と公共性(第10章)など。 この本で得た情報・知識を基に、岐阜県揖斐川流域の地域社会を見直してみたいと、さらなる学習意欲を興起させる書でもあった。 土着の民主主義を考える上で、最も大切な日本社会の基層はどこにあるのか?大きなヒントを得られた。

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2009/10/04

20081002 江戸時代の百姓は搾取されてギリギリだったわけではなく それなりに豊かで文化を楽しんでいたようだ

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