新ハムレット の商品レビュー
生まれ変わったら太宰になりてーーー。ここが明治時代の世界なら好きな人と心中しちゃいたかったかも。 太宰がシェイクスピアをリスペクトしていたというエピソードも好き、2人とも好きだからさ。ハムレットの完璧なパロディだけど、太宰なりの反戦思想が漂う作品で、オフィーリアはただの幸せな女。...
生まれ変わったら太宰になりてーーー。ここが明治時代の世界なら好きな人と心中しちゃいたかったかも。 太宰がシェイクスピアをリスペクトしていたというエピソードも好き、2人とも好きだからさ。ハムレットの完璧なパロディだけど、太宰なりの反戦思想が漂う作品で、オフィーリアはただの幸せな女。 この作品の舞台になったデンマーク、行ってみたいなぁ! パロディを「パクリ」盗作」と言われないためには相当な実力が必要だなぁ ハムレットのパロディなんて、太宰にしか書けなかったと思う。 かっこいいんですけどーー
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登場人物の、自分自身の行動を逐一言葉に表して発している部分が面白かったです。 特に王がポローニヤスを刺すシーンは印象的でした。 個人的にオフィリヤの王妃に対する愛慕の姿勢が好きです。 また、ハムレットの人に対して懐疑的な態度や自分の信念を貫いている姿は、太宰治自身の投影のような部...
登場人物の、自分自身の行動を逐一言葉に表して発している部分が面白かったです。 特に王がポローニヤスを刺すシーンは印象的でした。 個人的にオフィリヤの王妃に対する愛慕の姿勢が好きです。 また、ハムレットの人に対して懐疑的な態度や自分の信念を貫いている姿は、太宰治自身の投影のような部分があるのではないかと思いました。 流動的かつそれぞれのシーンに重みがあり、読んでいて楽しかったです。
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新ハムレットのみ 読みました。 最初からハムレットのことを「始末に困る青年」と言っちゃってるところからすでに笑えました。シェイクスピア 版と比べてかなりてんやわんやの終わり方ですが、こっちの方が人物設定として納得いくところもあったり、とても面白かったです。
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久しぶりの太宰。 乞食学生が明るくて好きかな。 アルトハイデルベルク見つからなかったんですが、ファウストではなく? メフィストは可愛いって認識ですよね、何故か。 追記 アルトハイデルベルヒは太宰の小説でした。勘違い! ハムレットは、え、こんな長生き?と思いました。 人生70年...
久しぶりの太宰。 乞食学生が明るくて好きかな。 アルトハイデルベルク見つからなかったんですが、ファウストではなく? メフィストは可愛いって認識ですよね、何故か。 追記 アルトハイデルベルヒは太宰の小説でした。勘違い! ハムレットは、え、こんな長生き?と思いました。 人生70年で、23歳で子供扱いなんて。 この時代の人って寿命も短く、若いうちから老成してるんじゃなくて? 世界で1番好きな本は太宰治の女生徒。江國香織さんも女生徒を選んでいたので嬉しくなりました。
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ハムレットも太宰治もまったく読んだことがなかったので、舞台観劇前に世界観を知ろうと読んだ。 予習的要素が大きかったので、物語そのものを楽しもうと言うよりは、役者さんがどんなふうに演技するんだろうな……を想像しながら読んだ。 普段馴染みのない文体だったから読みにくいところもあったけ...
ハムレットも太宰治もまったく読んだことがなかったので、舞台観劇前に世界観を知ろうと読んだ。 予習的要素が大きかったので、物語そのものを楽しもうと言うよりは、役者さんがどんなふうに演技するんだろうな……を想像しながら読んだ。 普段馴染みのない文体だったから読みにくいところもあったけれど、総合的には面白い部類かな。 予習のおかげで舞台も思いっきり楽しめた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ポローニヤスが魅力的なキャラクターだった。何か条も続く留学の心得は面白い。愛情深いお父さんで、ポローニヤス家は健全で幸せそうに見える。 一方ハムレット家に愛情がないわけでもなく、ただハムレットに伝わっておらず、それで本人は苦しんでいる。 愛が言葉なのかどうか、という議論は興味深い。 ハムレットは愛を言葉で伝えてほしいと切望している(自分自身は伝えようとしていないが)。少なくとも、ハムレットのように愛が言葉であると思っている人に対しては、言葉を尽くさなければ愛は伝わらないのだろう。 しかし仮に、ハムレットに対し言葉を尽くしてみたところで、ハムレットは本当にそれを心からの愛の言葉だと信じられるのだろうか? オフィリヤがガーツルードに言ったとおり、人間が正直な心を言葉で言い表そうとするほど、嘘っぽく変になってしまうものであり、うまく伝わらないものだと思う。 人間は必ずしも思ったとおり言葉にする生き物ではない、というだけでなく、さらに、思ったとおり上手く言葉にする行為それ自体が相当難しい、という二重の問題がある。 この作品の登場人物もみな多弁だが、そのセリフは、真実を話しているのか、あるいは心からの言葉なのか、いまいち信じきれないものが多い。 人の心を理解しようとすること自体が苦しみを生むようにも思える。人と人とは本当に難しい…。 クローヂヤスも哀愁がある。 結局本当に兄を殺しているのかいないのかわからず、読み返してしまった。 最後の告白が本当であるとすれば、殺すことを決意し、着手しかけたところをポローニヤスに目撃されたが、すんでのところで踏みとどまった、といったところだろうか? だがクローヂヤスが心から国や新しい家族のためを思っている男であることもまた事実であり、かわいそうにも感じた。
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舞台化にあたり、シェイクスピアの『ハムレット』を読んでから読みましたが、初っ端から太宰節がとまらず愉快でした。 ハムレットに登場する人物たちがイキイキと描かれ、太宰お得意の人間臭い描写が全開。『駈込み訴え』『走れメロス』といい、太宰の古典テーマの話は魅力的な作品が多いですね。
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リズミカルで小気味よい文章、思わず吹き出しそうになるユーモアさ、そして繊細な心理描写。やっぱり太宰治が好きだなあ〜。 安定期の中期とはいえ、破滅願望というのか、自己嫌悪なのか、処女作の晩年の面影もあるし、人間失格に繋がるような気持ちが垣間見えるなあ、と思った。 乞食学生、新ハ...
リズミカルで小気味よい文章、思わず吹き出しそうになるユーモアさ、そして繊細な心理描写。やっぱり太宰治が好きだなあ〜。 安定期の中期とはいえ、破滅願望というのか、自己嫌悪なのか、処女作の晩年の面影もあるし、人間失格に繋がるような気持ちが垣間見えるなあ、と思った。 乞食学生、新ハムレットが特に好きです。
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シェイクスピアのハムレットを読んだことがないので比較は出来ないが、それでも太宰の人生観や恋愛観を登場人物たちが代弁していることは伝わって来た。当時としても斬新な手法だったらしく太宰の気合いを感じる勢いのある作品だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
古典風・女の決闘・乞食学生・新ハムレット・待つ、の5編からなる、太宰治中期の作品を集めた本。 待つ、を目的に買ったけど、どれも面白かった。 特に乞食学生と新ハムレットがよかった! 「乞食学生」は、裸の学生が川を流れていくっていうインパクト抜群の出だしですでに心掴まれた。 全盛期が学生時代で後は人生下り坂って人は、 過去の栄光にしがみつきたくて、延々と昔の話ばかりしがちだよね。 というのが読後の感想。 「新ハムレット」は、戯曲風の小説で、読みやすかった。 改めて太宰治は、女性の心情を表現するのが上手いなぁと思った。 シェークスピアが書いた方のハムレットも見たいし、 舞台もあれば行きたい! 御目当ての 「待つ」 は、3ページ程の短い小説。 いろんな解釈ができる文章だと思った。 彼女は駅のホームで一体何を待ち続けてるのだろうか。
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