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黒死館殺人事件 の商品レビュー

3.6

81件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    15

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2023/07/07

ミステリー界の日本三大奇書のひとつと言われる。漢字が難しくて読めない、言葉が難しくてわからない、文章が難しくて理解出来ない。 それでも、何とか読み終えたい。 苦闘中!

Posted byブクログ

2023/01/26

ミステリ界の三大奇書のうち、この本だけ読んでいないなと思い立って読み始めた。最初から探偵が登場するし、推理小説の形をとっているが、ずっと煙にまかれている気分。魔術や神話、天文学など広範囲な知識が披露されるのだが、それで謎が解けるかというと、私の理解力を超えている。さらに、登場人物...

ミステリ界の三大奇書のうち、この本だけ読んでいないなと思い立って読み始めた。最初から探偵が登場するし、推理小説の形をとっているが、ずっと煙にまかれている気分。魔術や神話、天文学など広範囲な知識が披露されるのだが、それで謎が解けるかというと、私の理解力を超えている。さらに、登場人物がシェークスピアやゲーテを熟知していて、詩句を言うと続きが返ってくる。昔の人って博学だったのか、それとも小説の中だけのことなのか。仮名遣いこそ新しくなっているが、漢字や外来語の表記は古いものなので読みにくい。このままでもそれなりに面白いけれど、たぶん、ちゃんと読み込んだらもっと面白く感じるだろうとは思う。とはいえ今更「ファウスト」を読むのは大変。(若い頃に挑戦して挫折した記憶あり。)

Posted byブクログ

2023/01/23

読み終わった、にしましたが正しくは読むのを断念した、の間違いです。この話がつまらないとかそういうことではなく鈴木虫太郎先生の描く世界に私がついていけなかった、ただその一点につきます。ネットであらすじやネタバレを読んでもよくわからないな…?となる稀有な作品です。

Posted byブクログ

2023/01/20

三大奇書の1冊、まずは読み切った自分を褒めたい。ストーリーは不穏な空気漂う館ミステリー。そこだけなら、ただの平凡な小説で終わっていただろうが、やはり、奇書と呼ばれる所以あり。 宗教、魔術、残虐な事件、神話など、ありとあらゆる情報が出てくるため、何を読まされているのかわからなくな...

三大奇書の1冊、まずは読み切った自分を褒めたい。ストーリーは不穏な空気漂う館ミステリー。そこだけなら、ただの平凡な小説で終わっていただろうが、やはり、奇書と呼ばれる所以あり。 宗教、魔術、残虐な事件、神話など、ありとあらゆる情報が出てくるため、何を読まされているのかわからなくなった。宇宙のような本と、言ったらいいのか、ここまで読みづらい本はドグラマグラ以来か。そちらの本は2/3で挫折したけど、、、 正直、自分如きにこの本をどうこう言うことはできない。何がどうなったのか、今でもよくわからないが、ただ不思議な魅力はある。読みづらいのに読みたい。これもこの本の魔力なのか。

Posted byブクログ

2022/07/15

推理小説の体裁をとったウンチク開陳本。 古今東西の文学、医学、心理学、オカルトなどが、眩暈のしそうなほど全体を埋め尽くされている。本書はそれを楽しむ作品。 黒死館の住人と文学作品の一節を引用し合ったりして、平安貴族かよとツッコミたくなる。 一方で、刑事弁護士の法水は犯人を断定...

推理小説の体裁をとったウンチク開陳本。 古今東西の文学、医学、心理学、オカルトなどが、眩暈のしそうなほど全体を埋め尽くされている。本書はそれを楽しむ作品。 黒死館の住人と文学作品の一節を引用し合ったりして、平安貴族かよとツッコミたくなる。 一方で、刑事弁護士の法水は犯人を断定しては間違い、その度にまた新しいウンチクを引っ張り出す。 真犯人の動機もどうにも曖昧な心理学でしか説明されない。 『ドグラ・マグラ』、『虚無への供物』と並ぶ日本三大奇書のひとつ。

Posted byブクログ

2022/03/16

日本三大奇書のひとつ【黒死館殺人事件】 これは、一言で面白いって済ませたくない。 さすが奇書。脳味噌直撃! +゚*。:゚+(人*´∀`)ホゥ…+゚:。*゚+. 降矢木の館で起きた殺人事件。 一族の住む通称「黒死館」には、当主の他、幼い頃に異国から引き取られた弦楽四重奏団が住む...

日本三大奇書のひとつ【黒死館殺人事件】 これは、一言で面白いって済ませたくない。 さすが奇書。脳味噌直撃! +゚*。:゚+(人*´∀`)ホゥ…+゚:。*゚+. 降矢木の館で起きた殺人事件。 一族の住む通称「黒死館」には、当主の他、幼い頃に異国から引き取られた弦楽四重奏団が住む。 事件を担当する法水の捜査方法もまた独特で、詩を織り交ぜた言葉で、心理的に誘導し告白を促せようと罠を仕掛けていく。 詩的な法水の言葉が難解である点がハードルを上げているが、だからこその奇妙な世界観なのだろうなぁ。 単純に昔の作品だからということも相まっているのだろう。メモがすごい量です笑 綾辻行人の『暗黒館の殺人』を彷彿とさせるが、やはりそこは日本を代表する奇書としての存在感が証明されますね。 作中、ゲーテの「ファウスト」が出てくるので、読んでおけばもっと楽しめたなぁと後悔。 閉鎖、血族、心理、宗教、音楽、詩、などなど様々な要素を凝縮していて、一冊なのに数冊の本を一気に読んだような満足感。 残り20%からはもう目が止まらなくなります。 (電子書籍だったのでw) 今度は三大奇書残り『虚無への供物』いきたい。 あぁ〜読み終わっちゃったぁ〜という気持ちになった数少ない作品でした。 冒頭に戻って、しばらく余韻に浸ります。(´△`)

Posted byブクログ

2022/10/25

三大奇書の一つ。黒死病の死者を詰め込んだ施設に似ている事から黒死館と呼ばれる館での変死事件を解決していく。衒学趣味に溢れ、読者を置き去りにしていく潔いスタイルのアンチミステリーであり、何がメインなのか最早わからない所に、一周回って面白さを感じる。

Posted byブクログ

2021/08/20

“誰が犯人で、動機は?”といった基本的なことは分かったけど、それ以外を理解出来た気がしない…。 解説を読んで分かったのは、登場人物たちが語る神秘学、文学、悪魔学みたいなモノを楽しめる人向きの本らしい…。

Posted byブクログ

2021/04/14

学がなくても文字が読めれば読書はできる、とおもってきたしこれからもそれは変わらないが、今回ばかりは「読み終えたことをほめて!」と考えてしまった。法水さんが言ってることの2割くらいしかわからない……と落ち込みながらはんぶん程度読み、その辺りから文体から解放されてなんとかゴールできた...

学がなくても文字が読めれば読書はできる、とおもってきたしこれからもそれは変わらないが、今回ばかりは「読み終えたことをほめて!」と考えてしまった。法水さんが言ってることの2割くらいしかわからない……と落ち込みながらはんぶん程度読み、その辺りから文体から解放されてなんとかゴールできた印象。もともと好きで読んでいるのが本格ミステリというジャンルのせいか、頭で考えてしまうと行き詰まる気がした。ミステリではない、奇書なのだ、とおもえれば案外楽だったのかもしれない。ただ、『ドグラ・マグラ』を挫折した悔しさが役立った!

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2021/04/11

再読。中断を挟みながら、相当な時間をかけ読了。前回読んだときは「意外と読みやすく面白かった」などと感想を書いているのだが、あのときは頭がおかしかったんじゃないだろうか。とにかく読みづらい。いくら再読しようと、この小説を理解しきることはほとんど不可能ではないだろうか。謎の解明を目的...

再読。中断を挟みながら、相当な時間をかけ読了。前回読んだときは「意外と読みやすく面白かった」などと感想を書いているのだが、あのときは頭がおかしかったんじゃないだろうか。とにかく読みづらい。いくら再読しようと、この小説を理解しきることはほとんど不可能ではないだろうか。謎の解明を目的とする推理小説という枠組みを用いながら、夥しいペダントリと常軌を逸した推理の飛躍とで凡そ読者を置き去りにしていく、その姿勢こそがアンチミステリと称される所以かもしれない。

Posted byブクログ