文豪の装丁 の商品レビュー
明治から昭和初期にかけて出版された名著には、美術品と見まごうばかりに粋な装丁が施されたものがあります。本書の表紙を飾る夏目漱石のデビュー作、『吾輩は猫である』の初版本(1905年)はそんな中の一冊です。日本の近代文学の装丁に大きな影響を与えたとも言われるこの本は、日本の伝統的な木...
明治から昭和初期にかけて出版された名著には、美術品と見まごうばかりに粋な装丁が施されたものがあります。本書の表紙を飾る夏目漱石のデビュー作、『吾輩は猫である』の初版本(1905年)はそんな中の一冊です。日本の近代文学の装丁に大きな影響を与えたとも言われるこの本は、日本の伝統的な木版の手法を取り入れながら洋装丁で作られており、出版から百年以上経った今見てもとても斬新なデザイン。ロンドン留学中に古書店を巡り、たくさんの書物を買い求めた漱石が培った美意識がいかんなく発揮されています。 漱石の他にも、明治から昭和にかけての文豪たちの華やかな装丁を楽しむことのできる本です。
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BSプレミアムにチャンネルを合わせたままだと,時々視ることになる~●壱のツボ:木版画の彩りを味わう(吾輩ハ猫デアル上中下・新釈栄華物語)●弐のツボ:挿絵に物語の神髄あり(岡本一平・棟方志功・木村荘八)●参のツボ:特装本は素材を楽しめ(斎藤昌三・岸田劉生)~「読む本はどうやって決め...
BSプレミアムにチャンネルを合わせたままだと,時々視ることになる~●壱のツボ:木版画の彩りを味わう(吾輩ハ猫デアル上中下・新釈栄華物語)●弐のツボ:挿絵に物語の神髄あり(岡本一平・棟方志功・木村荘八)●参のツボ:特装本は素材を楽しめ(斎藤昌三・岸田劉生)~「読む本はどうやって決めるか?」と聞かれると「作家名と題名と装丁」と答える。装丁は大事なんだけど,昔のような凝った装いを施して貰える本は少ないよね。大衆化って事なんだろうけど,近代的な書籍の歴史は百年程度で,それも終わりに差し掛かっているのが寂しい限りだ。電子書籍が主流になるのだろうなぁ。夏目漱石は装丁に相当,拘ったらしい。裏表紙に紹介されているボール箔押しがなかなか。番組内の静止画を使用している写真があるのだけど,改めて撮られることを嫌ったのだろうか。草刈正雄の影はなし
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2014/11読了。明治期から昭和初期の日本の出版物の装丁について。夏目漱石は装丁にも細かく気を配っていたとか。ミノムシの皮を装丁に使った本があるとか。図版がたくさんあり、これ自体美しい本だった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
古書の面白さを存分に味わえました。『吾輩は猫である』が袋とじになっているのは、チャリングクロスの古書店街で古書を買い漁った洋行帰りの漱石の、こだわりだったのね!漱石さんがそんなに装丁にこだわりのあった人だとは知らなかった。「装丁好き」という漱石さんとの共通点を知ってちょっとうれしいような。 古書の魅力を知ってしまって、ちょっと危険な領域に足を踏み入れたくなりそうな予感…。
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新しさは感じないが、洗練されたデザインは時代を越えて素敵。このシリーズの標準的な作りなのだけど、何故か今回はカラー写真が少ないと感じてしまった。あと、もっと青山二郎の名が大きく出てくるのかと思っていたが、意外なほどに控えめだった。
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自分の書いた文章に外面的なうつくしさを求めることは、自意識から解放されることでもあるかもしれない。 自分で書いたものを飾り立てて美しく仕上げる、というのは気恥ずかしい感じがするからだ。だけど、文豪たちの装丁を見ていると、そんなものからはとっくに解放されて、書物そのものを楽しんでも...
自分の書いた文章に外面的なうつくしさを求めることは、自意識から解放されることでもあるかもしれない。 自分で書いたものを飾り立てて美しく仕上げる、というのは気恥ずかしい感じがするからだ。だけど、文豪たちの装丁を見ていると、そんなものからはとっくに解放されて、書物そのものを楽しんでもらおうという無邪気さや、書物への愛情みたいなものを感じ、勇気をもらった。 しかし昔の装丁はかっこいい。一冊の重みが今とは全然違ったのだろう。それに、挿絵や文字の配置など、今ではあまりないような形態にもはっとさせられた。(児童書や教科書ならいざ知らず、大人向けの文学の中に挿絵があったりするのは、新鮮だ)
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“装丁は、あくまで本の中身に調和させるべきもの”。 そうやって大切に作られた本は、鑑賞に堪えうる芸術品だと思う。 電子書籍にはない、紙の本だからこその魅力。
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わたしは本の装丁にあまり興味がない。書籍の体裁をとっていなくてもいいとも思っている。それでも中野書店店主の「失敗した試みも成功している装丁も、前衛的な実験も復古的な装いも、長いときを経て「懐かしい」と言われるような書物を、美しいと呼びたいのです。」の言いには感動した。 他、エドガ...
わたしは本の装丁にあまり興味がない。書籍の体裁をとっていなくてもいいとも思っている。それでも中野書店店主の「失敗した試みも成功している装丁も、前衛的な実験も復古的な装いも、長いときを経て「懐かしい」と言われるような書物を、美しいと呼びたいのです。」の言いには感動した。 他、エドガー・クラスというルリユール作家が気になったがあまりwebに情報がないようなので調べたい。
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読むだけでなく、見て、触れて楽しいのも本の魅力。あでやかな表紙や挿絵、工夫を凝らしたデザインは今も人々を惹きつける。本を引き立てる多彩な職人の技、「装丁」の美を紹介。
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