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マダム・エドワルダ の商品レビュー

3.9

24件のお客様レビュー

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エロティシズムの理論…

エロティシズムの理論で有名な著者ですが、表現が露骨でストレートあので、あまりエロティシズムは期待しない方がいいかもしれません。

文庫OFF

2021/12/18

純然たるロマン派小説のようだが、超越を立ち表せるために確実に推し進められる(が、叶わない)物語は、官能小説より長編哲学論文に近い構造だ。 主人公の行動と語りに笑いそうになったが、初めに笑うことは理解から離れるという警句を思い出し、ほんとうにまじめな態度で読んだ。心の跳ね返りのよう...

純然たるロマン派小説のようだが、超越を立ち表せるために確実に推し進められる(が、叶わない)物語は、官能小説より長編哲学論文に近い構造だ。 主人公の行動と語りに笑いそうになったが、初めに笑うことは理解から離れるという警句を思い出し、ほんとうにまじめな態度で読んだ。心の跳ね返りのようなものを見ていた。こういう読書をしていることに、笑えてくるのだが。。

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2021/12/15

高校の頃、この本を紹介して貰いましたが私には早すぎました。 今でも良さは分かりませんが、ドグラ・マグラを読んだ時と同じ気持ちになれる、不思議な作品です。

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2016/01/25

眼球譚が読みたいならこの本から。思想家としてのバタイユも気軽に覗ける。死とエロティシズム-要はエス-に対する熱狂的な追及。彼のなんとまァ我儘な思想には全く呆れるが惹かれるばかりだ。

Posted byブクログ

2018/10/17
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※このレビューにはネタバレを含みます

彼の提唱する「普遍経済学」に嵌まっていた時期があって その絡みで読んだと思うんですが、改めて読むと、あまりのアケスケ+赤裸々にひきます…少なくても元旦にコレはなかった(汗)

Posted byブクログ

2013/07/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

かなり寓意的・象徴的な二作、「マダム・エドワルダ」、「死者」、 変態性欲をこれでもかと描く「眼球譚」、 講演、「エロティシズムに関する逆説」、「エロティシズムと死の魅惑」。 幻想譚ともいえる二作を超えて、文句なく「眼球譚」が面白い。 基督圏を超えて遠く日本でも、この涜神の物語は興奮させられる。 目玉……玉子……という球形の連想は、すさまじい効果がある。 また、それを膣に入れるとかどうとか、すさまじさを受け入れるシモーヌという女の造形、その対照的なマルセル(衣装箪笥の中で!)の造形。 男はむしろ語り手にしろエドモンドにしろ凡庸。 よくこんな小説を書けたものだ。

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2012/09/24

こちらの版の中身を見ていないので金子國義の挿絵があるかわからない。彼の挿絵が美しいので、ぜひとも76年版を手に入れることをお勧めする。「死」と「エロス」で染め上げられた作品群。表題作の「マダム・エドワルダ」はバタイユが死の直前まで頭に占め続けた主題を含んでおり3部構成になる予定で...

こちらの版の中身を見ていないので金子國義の挿絵があるかわからない。彼の挿絵が美しいので、ぜひとも76年版を手に入れることをお勧めする。「死」と「エロス」で染め上げられた作品群。表題作の「マダム・エドワルダ」はバタイユが死の直前まで頭に占め続けた主題を含んでおり3部構成になる予定であった。酩酊の中で〈神〉であるエドワルダと交わる様がハードボイルドな文章で描かれている。「眼球譚」に関しては、今後ここで採り上げるつもりなので今回は言及しない。本書を読むに当たって、バタイユの他のエロスに関する著作を読んでおいたほうがいいのは当然であるが、本書の中に(新しい版の中にも多分)収録されている「エロティシズムに関する逆説」を読んでおくだけでもずいぶんと理解の仕方が変わってくるだろう。

Posted byブクログ

2012/08/22

作中の最初、「マダム・エドワルダ」は「眼球譚」に劣らず美しい性描写で以て描かれていた。禁じられた領域への誘いから始まる、その背徳的で魅惑的なエロティシズムの概念が、その作品を何とも官能的に引き立たせている。 心理描写を伺い見ても解るが、「性」に於いて人は「利己的」である事。此れは...

作中の最初、「マダム・エドワルダ」は「眼球譚」に劣らず美しい性描写で以て描かれていた。禁じられた領域への誘いから始まる、その背徳的で魅惑的なエロティシズムの概念が、その作品を何とも官能的に引き立たせている。 心理描写を伺い見ても解るが、「性」に於いて人は「利己的」である事。此れは欠かせない要素であろう。後のエロティシズムに関する記述・対談に於いても窺い知る事が出来るだろう。 「死者」でも同様に、バタイユの作中に出てくる女性は娼婦かそれに近しい淫靡さを備えている。男性はその肉体や挙動に誘惑されるが儘に貪る。或いはマゾヒズム性を有して。其処に女性への人間的配慮は見当らない。女性像から必要性を持たないのも勿論理由と成り得るが、それ以前に相手への色情に道徳的観念は一切不要である事を象徴している。 性行為に於いて、男女各々が相手を「人間」としてではなく、「もの」として捉えなければ、其処に猟奇的官能美は見当らないだろう。 バタイユの解釈・講演の中で、エロティシズムについての真理が余す事無く記されているが、当に「理不尽さ」や、「破廉恥」と「有罪感」、「死の魅惑」がエロティシズムを構成するのだと共感させられる。 「連続性」と云う言葉を多用しているのも、利己的で自己中心的、言い換えれば「孤独」である事が本質的な土台となっている事を誇張しているように思われる。人間が互いに共有するものの中に、エロティシズムは含まれない。 また、羞恥心無しに快楽が生じる事もなければ、有罪感無しに恍惚を感じ得る事もない事は、ごく当たり前で、且つ無意識故に気付かれない事を、バタイユは言葉として明らかにしている。 死とエロティシズムについての文は理解出来たのか不明であるが、人間は例外無く死に対する憧憬を懐いている生き物であり、それ故に生きている事そのものにエロティシズムを見出す。そして誰かの死に依って、隔絶されていた(弾き合っていた)情慾を、初めてその対象に注ぎ込む事が可能になる。それは、視点や懐く感情全てが孤立した状態から、リンクされる事になるからだろう。勿論、上記の内容がバタイユの言いたかった事と必ずしも一致するとは言い切れないが、私はその様に解釈した。 また、「言葉(表現)に因る死」と云うのも頷ける。小説を読む事そのものの行為がそれを象徴しているが、言葉として描かれたソレは個人の内から脱却して、他人(客観的)に認識され、また「客体」という「モノ(オブジェ)」となって仕舞う。そうすると、動態あってこその官能は流動性を失い、固定された状態となる。バタイユが性描写の内に動態的な心情を挿入しないのは、恐らくそうした理由があるのだろう。 バタイユの概念を説明された章については、私が理解するには難しく、知識としても不充分過ぎるが、いつか自分の言葉として嚥下してみたいものである。

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2013/04/29

エロティック小説3編 マダム・エドワルダ:ハードボイルドタッチの苦悩… 死者:舞台を観ているような臨場感… 眼球譚:これは本当によくわからない。空想の物語なのだろうけど、細部にリアリティがあり、穢らわしい描写の連続だが、何とか耐えて読み通せる。嫌悪感と言うよりも重たいものを飲み込...

エロティック小説3編 マダム・エドワルダ:ハードボイルドタッチの苦悩… 死者:舞台を観ているような臨場感… 眼球譚:これは本当によくわからない。空想の物語なのだろうけど、細部にリアリティがあり、穢らわしい描写の連続だが、何とか耐えて読み通せる。嫌悪感と言うよりも重たいものを飲み込んでしまったような気持ちになる。 論説文2編 エロティシズムに関する逆説 エロティシズムと死の魅惑 それぞれがエロティシズムと死の関係について書かれているけど、ハッキリ言って私には何がなんだかまだわからなかった。 とにかく、苦悩や絶望がまとわりついて暗い気持ちになる。元気な時に読まないと何処かに引きずり込まれそう…

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2011/11/03

エログロスカ 三拍子揃ったキワモノ小説。眼球譚目当てで購入。 これを入門に ネクロフィリア へ。

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