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ビッグブルース の商品レビュー

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2020/09/12
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※このレビューにはネタバレを含みます

約400ページで二段組の長編だったけど、ネタとか暴露話があって面白かった。 取引先の副社長がメインフレームの値段交渉のために日本刀を振り回して、「日立!」と叫び値引きに成功した伝説の話は秀逸。 1970年後半にはFortune500の半数以上の企業のCIOはIBM出身、米国民間R&D費の10%はIBMからなど文字通り最強だった。 最強であるが故に市場ではなく内部の他部門を敵と捉え、メインフレームの売り上げを守りたいからPCやワークステーションチームを潰して市場投入が遅れ、最強の官僚主義になった。 この本で1993年までのIBMの官僚主義と凋落を知り、その後のルイ・ガーズナーの粘りと再建?が描かれている「巨象も躍る」を読むと時系列的にわかりやすそう。

Posted byブクログ