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深海のYrr(下) の商品レビュー

3.7

66件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    16

  3. 3つ

    20

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2014/10/30

おもしろかった!下巻も「えーっ?!」そしてはらはらどきどきの連続、すごくおもしろかった!!これは<地球科学系エンタテイメント小説>なんだね。とても興奮して楽しんで、仕上げに巻末の謝辞や解説で更に衝撃。架空の登場人物や事象・事故の中に、実在の科学者だったり実際取材した内容の研究機関...

おもしろかった!下巻も「えーっ?!」そしてはらはらどきどきの連続、すごくおもしろかった!!これは<地球科学系エンタテイメント小説>なんだね。とても興奮して楽しんで、仕上げに巻末の謝辞や解説で更に衝撃。架空の登場人物や事象・事故の中に、実在の科学者だったり実際取材した内容の研究機関を織り込んで書かれた小説でした、という…。おもしろい、だけじゃないわけだぁ…。どうでもいいんだけど、訳者あとがきに「原著はドイツ語のハードカバーで千ページ、重量1.1キログラム」とある。本の重さに言及するあとがきは初めて見た…。その上著者の謝辞で、編集者の方へ向けて「私の語彙に削除という言葉を加えてくださった。」だからね、元はどんだけの要素を書き込んでたんだ!と思わず笑ってしまった。あー、すっごくおもしろかった!

Posted byブクログ

2014/06/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 図書館から借りました  推理。SFホラー? 冒険?    学者って後衛職ではないんだ?  めっちゃ前衛職なの?  まず上巻。     とにかく。  怖い。  現実にある、脅威。科学的な、生態的なそれらが、人類に襲い掛かってくる。  「タフの箱舟」の牡蠣の話を思わせるのだが。    致死率の高い凶暴な吸血性病原菌を宿したロブスター。  船にダイブしてけっこうな大型船まで沈めるクジラ。  沈んだ船から投げ出された客を食い殺すオルカ。  メタンハイドレードを食い漁る大きなゴカイとそれに寄生したバクテリア。  カツオノエボシ。もう名前聞くだけで・・・あうあうっと呻くようなクラゲの襲来。  たたみかけるように起きる、事件事故。  しかし、点と線はなかなかつながらない。  軍が情報統制していたからだ。  なぜ?  というところで、上巻終わり。  やたら「日本」のことが出てくる。  日本人の学者は主人公の一人になれるのだろうか。気になる。 中  メタンハイドレードがなくなるとどーうなるのか。  答えが出る。  ・・・・・・・・・・・え、こんな大災害? 日本の311地震の津波の比ではないサイズの大津波が北欧を襲う。    恐竜絶滅の原因ともなった大規模気象異常が引き起こされかねない事態。    下 超温暖化(メタン崩壊)と氷河期の危険(暖流を循環させていたメキシコ湾流が消えた)。 ? 相殺されないのか。  と、思ったが。地球は広すぎるのでたぶん、極致がすっごく熱く、そしてほかは寒くなるのだろう。  で、海底在住のイールさんたちはうまく熱も冷気も利用して安全、と。  こわっ。  うわー。  死亡率高いよっっ。  「ひぐらしの鳴く頃」の皆殺し編並みに。まさにラストそんな感じの勢い。  死なないだろうと思っていた女学生があっさり死に。  不死身そうな男も、死に。  主役だと思っていたのが死に。  イールと名付けられた超知能生命体(集合したり千切れたり、脳みそにとりついたりできる単細胞生物)はとりあえず、ペテン(君たちと同じ匂いを持ってるよーというトリック)を受け入れて人類全滅を待ってくれることになりました。  世界はもう、宗教も壊滅的だし、ヨーロッパ沿岸部の都市は壊滅しちゃったし、アメリカの都市は病原体汚染されてしまうし。  簡単に「めでたしめでたし」とはいえないが。  どこかで、遺伝子の中に記憶をため込む設定を見た気がするんだが・・・。なんだっただろう。 ★ ☆  面白かった。  しばらく読書から遠ざかっていたおいらが、一気に読んでしまった。 「もしも月がなかったら」という本を読んだときの衝撃とよく似た刺激。  それぞれのキャラクターの背景も描かれ、・・・キャラ多くて誰だかわかんないときがある。  ああでも、一言言うならば。 日本の鯨を食べるのは文化だよ。鮭や鰯並に店頭に上ることもない。 なのに「調査捕鯨」をあそこまであしざまに言われると腹立つなー。  米軍が実験で殺した数の方が多そうなのに!  日本人はクジラ一体を全部、残さず食べ、利用するのになー。

Posted byブクログ

2014/06/04

上巻はほんとツラくて二ヶ月くらいかけてだらだら読んでたけど、中巻から加速してきて、下巻は三日で一気に読めた。ある程度、人物が登場しきってしまえば、そして読みにくい日本語に慣れてしまえば、だいぶおもしろくなる、ので、上巻に手を出してしまった人には、そのままガッツを持って、最期までが...

上巻はほんとツラくて二ヶ月くらいかけてだらだら読んでたけど、中巻から加速してきて、下巻は三日で一気に読めた。ある程度、人物が登場しきってしまえば、そして読みにくい日本語に慣れてしまえば、だいぶおもしろくなる、ので、上巻に手を出してしまった人には、そのままガッツを持って、最期までがんばることを強くオススメします。上ばっかり、宇宙ばっかり、に思いを馳せずに、いまの場所をもっと味わわなきゃ勿体無い。そんでもって、ウミ怖い。

Posted byブクログ

2014/04/20

科学者たちは異常な行動をとった海洋生物が共通の物質を持っていることを知る。そしてヨハンソンは、一連の事態が起きた原因をようやく突き止めた。その仮説を証明すべく、ヨハンソン、アナワク、リー司令官らはヘリ空母に乗り込み、グリーンランド海に向かう。そこで彼らが目にした想像を絶する真実と...

科学者たちは異常な行動をとった海洋生物が共通の物質を持っていることを知る。そしてヨハンソンは、一連の事態が起きた原因をようやく突き止めた。その仮説を証明すべく、ヨハンソン、アナワク、リー司令官らはヘリ空母に乗り込み、グリーンランド海に向かう。そこで彼らが目にした想像を絶する真実とは何か? 最新科学情報を駆使し、地球環境の破壊に警鐘を鳴らすーードイツで記録的なベストセラーとなった驚異の小説。 (感想) 最終巻は、空母インディペンデンスを舞台に、深海のyrrと最後の闘いを行う登場人物たちを丁寧に追っています。空母内の実験室でyrrを分析したり、yrrの正体を少しずつ解き明かしていき、その本質を明かしたり…ナルホドという展開ではあったけど、敵の本質事態はちょっと地味目な落ちだったかも。しかしそこは映画的手法でドッカンドッカンアクションします。 うーん、個人的にはちょっと読むのに時間がかかった3冊でした。

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2014/02/28

本国のハードカバーだと重量1.1キロ。文庫本が存在して寝転んでも腕が痛くならない程度の分冊にしてくれる日本て素晴らしい。深海SFであらすじは他にゆだねるとして、私のような科学音痴にすら知的興奮を与えてくれる海底探査や石油採掘の話、今までニュースで見聞きはしても理解しているとは言い...

本国のハードカバーだと重量1.1キロ。文庫本が存在して寝転んでも腕が痛くならない程度の分冊にしてくれる日本て素晴らしい。深海SFであらすじは他にゆだねるとして、私のような科学音痴にすら知的興奮を与えてくれる海底探査や石油採掘の話、今までニュースで見聞きはしても理解しているとは言い難かったことをスッキリと理解。子供や素人に学者が説明するという体をとっていることも多く、色々なことがよくわかって、物語とは別にそこだけでも面白かった。もちろんそれだけではなくて、エイリアンものであり、アイデンティティものであり、サスペンスでパンデミックでディザスター。てんこもり。私がとても苦手な、日本人なのに外国人になろうとするような行動、少しだけ理解できたような気がする。一回読めば十分ではあるが、それでも8時間くらいは楽しめる!

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2013/07/19

2013,7,19読み終わり。壮大な話でした。地球や人類のあり方を考えさせられました。人はなぜ生きているのか。できれば、地球の害にならない存在でありたい。そう思いますが、どうしたらそうならないのか、答えは見えません。

Posted byブクログ

2013/05/06

三度目の挑戦で、ようやく完読。取材量が半端じゃ無いから、伝えたい事が多くて、でも疲れる。三部作か何かの方が助かる。Yrrへの最終コンタクトは、未知の存在への命乞いだったけど、手段が安易か?愛とかの甘い方法じゃないから、まあいいけど。

Posted byブクログ

2013/03/30

文庫本とはいえ、かなりの大作。大長編の上中下巻を3冊まとめて感想。読み始めてから読了までの期間は長かったけども、実際には1冊読むのに2日間ほど、実質6日弱で読み終えてしまった。読み始めると止まらない、でも一気に読むには勿体無くて、1冊読むごとに時間を空けて咀嚼したという感じ。 ...

文庫本とはいえ、かなりの大作。大長編の上中下巻を3冊まとめて感想。読み始めてから読了までの期間は長かったけども、実際には1冊読むのに2日間ほど、実質6日弱で読み終えてしまった。読み始めると止まらない、でも一気に読むには勿体無くて、1冊読むごとに時間を空けて咀嚼したという感じ。 4年をかけて取材したというだけあって、科学的で専門的な描写が非常に多い。普通なら面倒くさくて流して読んでしまいそうだけど、この小説は程よく噛み砕いて物語の中でうまく説明している。少なくても高卒程度の科学知識があれば「完全に理解できている」と錯覚できるほど。 あらすじは書かないけど、キーワードはメタンハイドレート、巨大津波、ゴカイ、クジラ、深海、単細胞生物、未知との遭遇。 先日話題になったダイオウイカも出てくるし、NHKで放送されたような科学技術や深海探査機やらクジラの頭にカメラをつけるとか、見知ったものがたくさん出てきてそれも興味深い。 私の大好きなサメ達も出てきます。 そして、私の気に入ったポイント。この作品はドイツ人作家の書いたもののせいかわかりませんが、近年のSFにありがちな「IQが高すぎる天才」が出てこないって事。優秀な科学者や軍人、ジャーナリストは沢山出てきますが、一般人が読んでリアリティのあるレベルの天才達である事。 決してコンピュータより速く計算したり、盤を使わずにチェスで戦ったりしません(笑) もひとつ気に入った点は、登場人物がかなり多いのに、キャラの書き分けが秀逸な事。あと、メインキャラだと思ってたら死んでしまう事も多いので、油断できないのと、死んだ人を見ている側と本人の両方の視点から描かれたシーンが多いこと。とても公平。 さらに世界中が舞台となるので、場所や人物ごとにシーンが分けられているのもわかりやすい要因かも。とても映画的です。2008年の時点で映画化の話が決まっていたようですが、その後は不明。調べてみようかな。 これだけの長編でかなりの規模の話なのにフィクションとは思えない生々しさと、同時にディザスタームービー的な派手なエンタメ感もあって本当に面白かった。 再読するとまた違った面で楽しめそうです。 ただ私としては大絶賛だけど、人に寄っては大規模な事件が起こるまでが長すぎて、飽きてしまうかもしれない。上巻では起承転結の起部分がほとんど。中下巻でやっと劇的に展開していきます。 でも上巻でしっかり下地が描かれているからこそ、科学的展開や事象が起きた理由なんかも飲み込めるんじゃないかなと思いました。

Posted byブクログ

2013/01/18

メインキャラが死にすぎ。難しく考えなければ、面白い。しかし、お話が地球規模の危機なのに、燃料・電気・食糧などの不足に危機感が無いのに違和感をおぼえた。通信が遮断され、物流が寸断され、人々が恐怖に逃げ惑えば、物がなくなり町はパニック状態にならないだろうか。人を人と思わないアメリカ軍...

メインキャラが死にすぎ。難しく考えなければ、面白い。しかし、お話が地球規模の危機なのに、燃料・電気・食糧などの不足に危機感が無いのに違和感をおぼえた。通信が遮断され、物流が寸断され、人々が恐怖に逃げ惑えば、物がなくなり町はパニック状態にならないだろうか。人を人と思わないアメリカ軍が接収したホテル内ならいざ知らず、北極圏までの旅行やそこでの生活で、不自由な感じが無かった。東日本大震災の後、西日本でも物資が不足したし、電力は未だに不安定だと思う。

Posted byブクログ

2012/08/15

なぜ、この結末なのか。 もっと、違った結末があってもよかったはずと思わせる。 最後はアクション巨篇かと思ってしまった。

Posted byブクログ