クロニクル 千古の闇(4) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
毎回、いきなり初めから怒涛の問題が発生し、翻弄されてハラハラする。前巻で施されてしまった魂喰らいの入れ墨がもとで、すべての氏族から弾き出されて追放されてしまうトラク。庇おうとするレンにも、終盤、生まれた時から背負っていた業が発覚する。これまでは、トラクが生まれながらの使命と運命を背負い、レンはそれを助力する形だったが、ここにきて、一気に「当事者」となったかたち。それを踏まえて、これまでの巻を読み直すと見方が変わってくるし、今後の展開も少し違ってくるかもしれない。 また、フィン=ケディンの思いも吐露され、トラクとの関係も変わりそうだ。ただ、トラクの両親に関しては、まだ何かありそう。 それにしても、生存が厳しい6000年前の社会ではあり、掟があるので仕方ないこととはいえ、トラクの責任ではないのに厳しすぎる処置だと感じてしまうのは、現代人だからか。
Posted by
途中読んでいて苦しくなってきましたが、その分よくなっていった時の気分がよかったです。 今まで気になる書かれ方をしていた部分ではっきりしたこともあるし、次の巻も楽しみです。
Posted by
一日で読み終わってしまった。今回は今までよりさらにどうなってしまうのか、とドキドキした。いろいろな謎が解けた巻だった。トラクとレンの成長がよくわかって、だんだんお互いに意識し始めた感じが伝わる。ベイルがかなりかっこよかった!あと絶対レンのこと好きだと思う。フィン=ケディンの意外な...
一日で読み終わってしまった。今回は今までよりさらにどうなってしまうのか、とドキドキした。いろいろな謎が解けた巻だった。トラクとレンの成長がよくわかって、だんだんお互いに意識し始めた感じが伝わる。ベイルがかなりかっこよかった!あと絶対レンのこと好きだと思う。フィン=ケディンの意外な一面と、かっこよさがすごかった。まさかトラクのお母さんが好きだったとは。トラクを養い子にすると言ったところと、ウルフが呼びにきてトラクと再会したところが最高に良かった。 レンの母親がセシュル(魂食らい)なのは本当に驚いた。トコロスにしようとしていたなんて、考えるだけでも恐ろしい。ウルフがトラクとオオカミの群れとの間で揺れているのは見ていて辛かった。またどこかで会えるといいなと思う。 評価は5をはるかに超えている。
Posted by
トラクもレンもウルフもだんだんと 大人になっている。 レンがとうとう魔術の才能を受け入れて、 追放され魔術にかかって自分を見失っているトラクを 助けるところはちょっと感動。 このままトラクは独りで成長していくのかと思いきや、 叔父の養い子になったのはちょっと意外だった。 ト...
トラクもレンもウルフもだんだんと 大人になっている。 レンがとうとう魔術の才能を受け入れて、 追放され魔術にかかって自分を見失っているトラクを 助けるところはちょっと感動。 このままトラクは独りで成長していくのかと思いきや、 叔父の養い子になったのはちょっと意外だった。 トラクのためにオオカミの群れを離れたウルフが ちょっとかわいそうだった。
Posted by
胸に刻まれた邪悪なしるしのため、氏族を追われる身となったトラク。それは全て魂喰らいの罠だった。 6000年前の北ヨーロッパが舞台のファンタジーシリーズの第4弾。前作を読んでから間が空きましたが、あっという間に作品世界に入り込み読みふけりました。いつもながらトラクに襲いかかる試練が...
胸に刻まれた邪悪なしるしのため、氏族を追われる身となったトラク。それは全て魂喰らいの罠だった。 6000年前の北ヨーロッパが舞台のファンタジーシリーズの第4弾。前作を読んでから間が空きましたが、あっという間に作品世界に入り込み読みふけりました。いつもながらトラクに襲いかかる試練が厳しいです。自分を失って兄弟であるオオカミのウルフともうまくいかなくなり、孤独にふるえる姿はつらかったです。何もそこまで追い詰めなくてもと思ってしまいますね。しかしだからこそトラクが我にかえる場面に心を打たれるのですが。 トラクの危機は自らの若さに起因することが多いです。恐れ、意地、慢心、それらが身を危険にさらします。しかしそれを乗り越えていく力も、若さの中に秘しているのかも知れません。自らの中にある弱さを認めることで成長する姿が、シリーズを通し丁寧に描かれています。これは若い世代に勧めたい作品として推していきたいですね。 あと今回はウルフが実に愛おしいんです。おかしくなっていくトラクを気遣い、トラクから邪険にされようと信じる姿。トラクがワタリガラスと仲良くしていることにヤキモチを焼く姿。そしてオオカミの群れを選ぶかトラクを選ぶかで悩む姿。これまたこの作品の魅力ですね。
Posted by
2015年3月19日読了。 読み進める価値がどんどん上がっていくシリーズ。トラクもレンも大人になってゆくのがわかる。
Posted by
最初に絶望的な展開になって 復活していく構成が 自分としては安心?を持って読み進めたかも ウルフの群れに入るところは、特にいいね(^_^) ベイルが突然出番が多くなって?って感じ(;^^)ゞ レンの秘密に関して伏線が弱くって ちょっと突然な印象 ま、いいか 今後大人になってい...
最初に絶望的な展開になって 復活していく構成が 自分としては安心?を持って読み進めたかも ウルフの群れに入るところは、特にいいね(^_^) ベイルが突然出番が多くなって?って感じ(;^^)ゞ レンの秘密に関して伏線が弱くって ちょっと突然な印象 ま、いいか 今後大人になっていくトラクとレンが楽しみです
Posted by
はずされても、守る者。人間性の喪失。今回も冴え渡る筆致であった。フィンケディンとトラク、レンとセシュル。いずれも業と嘆くのでなく、困難を抱えつつ、向き合っている。 ハズシから普遍に至るくだりは、感動的。
Posted by
〈魂食らい〉たちによって胸に邪悪なしるしを刻まれたトラク。 それから2ヶ月間、親友のレンにも、世話になっているフィン=ケディンにも相談できず、ひた隠しに隠してきたが、その秘密はイノシシ族のアキによって暴かれてしまう。 氏族たちは集まり、長老会議の決定によってトラクは氏族から追放さ...
〈魂食らい〉たちによって胸に邪悪なしるしを刻まれたトラク。 それから2ヶ月間、親友のレンにも、世話になっているフィン=ケディンにも相談できず、ひた隠しに隠してきたが、その秘密はイノシシ族のアキによって暴かれてしまう。 氏族たちは集まり、長老会議の決定によってトラクは氏族から追放され、追われる身となる。 彼に寄り添うものは、狼のウルフだけだった……。 しかし、逃亡先の湖では奇病が蔓延し、更に、クサリヘビ族の魔道師セシュルが暗躍、森に住む氏族たちに、大洪水が襲い掛かる……。 今から6千年前のヨーロッパを舞台にした、クロニクル 千古の闇シリーズ4巻目。 トラクは14歳、レンも13歳。お互いに助け合い、いつも一緒に居る親友同士でしたが、成長しお年頃になったせいか、ちょっと接し方にぎこちなさが出てきてます。 今作ではトラクの謎の一部に加え、レンの秘密も暴かれますが、まだまだ謎は残っています。
Posted by
やはり表紙はレンなんだね!(途中で気づく私) 今回、最高に好きなシーンは、リップとレックと心通わすシーン。二匹のイタズラも可愛いし、わざとトラクの肩にとまる(絶対わざとだと思う…)ところも可愛い。(トラクはめっちゃ痛いだろうけどね…) そして、ヤキモチやくウルフ…かわゆいやつめ…...
やはり表紙はレンなんだね!(途中で気づく私) 今回、最高に好きなシーンは、リップとレックと心通わすシーン。二匹のイタズラも可愛いし、わざとトラクの肩にとまる(絶対わざとだと思う…)ところも可愛い。(トラクはめっちゃ痛いだろうけどね…) そして、ヤキモチやくウルフ…かわゆいやつめ…。 あ、トラクがウルフの群れに認められるシーンも大好き! それまで辛い場面が続いたのでますます幸せでした。 そういえば、ベイルとレンの仲の良さにトラクがヤキモチやくシーンもあったなあ。 ここはニヤニヤしてしまったよ。 レンの秘密を知り、そしてレンの心のうちを想いました。 お母さんにトコロスにされそうになったなんて… あんな姿にされそうになったなんて… またそれを全く悪びれてないことも恐ろしいね。 ハリーポッターのラストを思い出しました。 フィン=ケディンはトラクのお母さんを愛していたんだね。 さあ、このままの盛り上がりで5巻へいこうと思います。
Posted by