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イラクは食べる の商品レビュー

3.6

11件のお客様レビュー

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2017/03/22

イラクの90年代から現在(2008年)までの政治の動きに、重要な出来事のあった町の名物料理を絡めて述べていく。 その土地でどんな食材が取れ、どんな食文化が培われてきたかが垣間見えて、とても興味深い。 とはいえ、民族、宗派、政党やテロ組織などが錯綜するイラクの状況を追いかけるのは...

イラクの90年代から現在(2008年)までの政治の動きに、重要な出来事のあった町の名物料理を絡めて述べていく。 その土地でどんな食材が取れ、どんな食文化が培われてきたかが垣間見えて、とても興味深い。 とはいえ、民族、宗派、政党やテロ組織などが錯綜するイラクの状況を追いかけるのはとても大変。 地図、略年表、人名組織名リストなど、理解を助けてくれる資料をつけていてくれるにもかかわらず…。 読み終わったものの、本当に目を全てのページにさらしただけになってしまい、自分の力のなさにがっかり。 一番理解できたのは、自衛隊のサマーワ派遣を巡る国内の論調と、イラクの反応を対比した分析を含む第四章だった。 機会を作って、もう一度読み直したい。 もう少し理解できるような気がする。

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2012/09/02

タイトル買いをした本。イラクの食文化が詳しく紹介されているのかなと思ったんだけど、想像に反してかなりガッツリと近代イラク史について触れてます。料理については、各論に触れるためのほんのちょっとした枕程度。 食文化を知るための本としては、やや不満が残る感じ。逆に、著者の専門性を遺憾...

タイトル買いをした本。イラクの食文化が詳しく紹介されているのかなと思ったんだけど、想像に反してかなりガッツリと近代イラク史について触れてます。料理については、各論に触れるためのほんのちょっとした枕程度。 食文化を知るための本としては、やや不満が残る感じ。逆に、著者の専門性を遺憾なく発揮した、アメリカが

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2011/09/28

副題と帯にまんまと引っ掛かった。期待したのは日常食を通してのイラクの人々の暮らしだったが、内容はフセイン政権崩壊後のイラク国内の混乱だった。まぁ…それはそれでいいんだけど、ちょっと肩透かし。

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2011/05/14

ありていに言えば「美味しんぼ イラク編」。といってもあくまでイラク戦争後の政治・地域史がメインなので料理は脇役ではあるが。 料理に言及するにはちょっとこじつけかな?と感じる部分もあったが、どうしても政治中心に見られてしまう現代のイラクについて文化や生活の面も垣間見れて面白く読め...

ありていに言えば「美味しんぼ イラク編」。といってもあくまでイラク戦争後の政治・地域史がメインなので料理は脇役ではあるが。 料理に言及するにはちょっとこじつけかな?と感じる部分もあったが、どうしても政治中心に見られてしまう現代のイラクについて文化や生活の面も垣間見れて面白く読めた。 戦争後のイラクについてアメリカは「世俗的民主主義」が根付くことを期待しながらも、結局イランのようなイスラム教中心の政治となってしまったので、「期待通りにいかなかったし、危険だからあとは好きにやってね」的に世界各国の軍隊が引き上げていく、という結局第二次世界大戦後のイギリスからの独立時と同じことを繰り返しているあたり、何とも無策というか無責任な対応だなと感じた。

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2011/04/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 米英軍によって「解放」されたイラクでは、イスラーム勢力が力を伸ばし、政治権力を握る一方で、イラク人どうしが暴力で対立する状況が生まれた。 だが、どんなに苛酷な環境にあっても、人びとは食べ続ける。 アラブのシーア派やスンナ派社会、クルド民族、そして駐留外国軍の現在を、祖国の記憶と結びついた料理や食卓の風景とともに描く。 [ 目次 ] 序章 チグリスの川魚-戦火を逃れるイラク人たち 第1章 祝祭の振舞い料理-シーア派社会の政治力学 第2章 ファッルージャの串焼肉-追い詰められたスンナ派社会 第3章 天国から降ってきたお菓子-イラク・クルドの苦難と繁栄 第4章 肉団子氏、コメ親父、料理親父-外国軍とどう向き合うか 終章 ひっくり返しご飯-革命と日常の風景 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2010/03/13

どんな状況でも食は必須。イラクの現状とともにイラク料理を垣間見る。レシピつきだったから、ちょっと作ってみたいのもあり。

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2009/11/03

読点が多すぎて読みづらい。 けど面白い。中近東の現代情勢やら歴史やらをイラク料理と絡める語り口は巧妙で読ませる。実は食べ物についての記述はそんなに多くないのだけど。 レシピはさすがに遊牧民、子羊一頭とか書かれている物もある。

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2011/01/11

イラクが早く平和になってまたおいしい食事が食べられるようになることを祈願。 塊肉を焼いたのをティカというのはインドと同じだね。

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2009/10/07

どんなに過酷な環境にあっても人々は食べ続ける。イラクの料理や食卓の風景とともに描いた著書。‘米軍の遺体がぶら下がる橋’治安の悪さを示すこの一コマは頭を離れなかった。80年代前後、海外建設事業のうち、イラクからの受注額はほぼトップであったという節は初めて知る。当時、日本企業はイラク...

どんなに過酷な環境にあっても人々は食べ続ける。イラクの料理や食卓の風景とともに描いた著書。‘米軍の遺体がぶら下がる橋’治安の悪さを示すこの一コマは頭を離れなかった。80年代前後、海外建設事業のうち、イラクからの受注額はほぼトップであったという節は初めて知る。当時、日本企業はイラクの至るところで活躍し、丸紅と大成建設は、全国十三ヶ所に総合病院を建設した、とのこと。

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2009/10/07

タイトルに似合わず、内容は高度な分析力に基づいたイラク論。食べ物の話題は、話の枕程度だが、イラク戦後もそこに住まうイラクの「日常」を伝える重要なスパイスとなっている。宗派闘争以前の地方軍閥闘争や、自衛隊とODA支援のごちゃ混ぜ論、中東側の70・80年代日本のイメージに対する倒錯な...

タイトルに似合わず、内容は高度な分析力に基づいたイラク論。食べ物の話題は、話の枕程度だが、イラク戦後もそこに住まうイラクの「日常」を伝える重要なスパイスとなっている。宗派闘争以前の地方軍閥闘争や、自衛隊とODA支援のごちゃ混ぜ論、中東側の70・80年代日本のイメージに対する倒錯など、これからの中東を占うキーポイントに富む。

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