死者が飲む水 の商品レビュー
交通機関を利用したトリック、 いわゆるトラベルミステリー 理路整然とした展開は毛糸玉がするするとほぐれる快感 他では省いてしまうような情景も描写されていて、 ファンタジーに麻痺した私は新鮮味を感じる。 仮に、私が同じような体験をしたとして、 果たして人を殺すほど恨むことが出来...
交通機関を利用したトリック、 いわゆるトラベルミステリー 理路整然とした展開は毛糸玉がするするとほぐれる快感 他では省いてしまうような情景も描写されていて、 ファンタジーに麻痺した私は新鮮味を感じる。 仮に、私が同じような体験をしたとして、 果たして人を殺すほど恨むことが出来るのだろうか。 掛け替えのない、譲れない一線を踏みにじられたとき、 私は何をするのか。答えは得られなかった
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事件は、札幌市豊平区の元水産庁職員の自宅に、二個のトランクに詰められた首と両腕のない切断された死体が届いたことに始まる。札幌署はじまって以来の難事件に、“モ-さん”と呼ばれた“牛越佐武郎”という中年のベテラン刑事が挑むことになった。この刑事の人好きのするキャラクタ-が作品全体の軸...
事件は、札幌市豊平区の元水産庁職員の自宅に、二個のトランクに詰められた首と両腕のない切断された死体が届いたことに始まる。札幌署はじまって以来の難事件に、“モ-さん”と呼ばれた“牛越佐武郎”という中年のベテラン刑事が挑むことになった。この刑事の人好きのするキャラクタ-が作品全体の軸となり、犯行動機の裏付けとなる〝死者が飲む水〟が真相解明の鍵と結びつき、鉄壁のアリバイ崩しへとなだれ込んでいく。江戸川乱歩賞の応募作品となった【島田荘司】初期の本格推理小説である。
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写真も紙もデザインもいい。黄色の使い方もかっこいいしつるっとしてシンプルな装丁がとてもいい。装丁者:奥定泰之とある。
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時刻表のトリックはあまり好きではないのだけど(笑)犯人の動機がなかなか読めず楽しめた。牛越刑事・・なんか聞き覚えあるけど過去にも出てきたっけ。
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