ウミガメと少年 の商品レビュー
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ウミガメと少年 野坂昭如 戦争童話集 沖縄篇 大きなウミガメが泳いでいる表紙にはじまり、艦砲射撃で紅く染まる海、静かな沖縄の海。。。 ジブリの背景画で有名な男鹿氏の絵は、とても優しいです。 野坂氏の文章も悲惨な描写はほとんど出て来ません。少年の目に、心に焼き付いた悲惨な光景は読者に委ねられます。この絵本から反戦を読み取るには、とても努力がいります。想像するという努力。試される読者。 そして、何事もなかったようにウミガメの暮らしは繰り返されますし、沖縄の海は何事もなかったように凪いでいます。 さあ、皆さんも、想像力を試されてみて下さい。 竹蔵
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昭和20年夏の沖縄の浜辺。 アメリカ軍による激烈な艦砲射撃のなか、産卵のため黒潮にのって辿り着いたアオウミガメ。 戦火を逃れて一人彷徨う少年(哲夫)が見つめるアオウミガメの産卵。 産み落とされた卵を迫撃砲の直撃から救い出し、洞窟(ガマ)で、海藻だけでひもじさに耐える哲夫。 8月1...
昭和20年夏の沖縄の浜辺。 アメリカ軍による激烈な艦砲射撃のなか、産卵のため黒潮にのって辿り着いたアオウミガメ。 戦火を逃れて一人彷徨う少年(哲夫)が見つめるアオウミガメの産卵。 産み落とされた卵を迫撃砲の直撃から救い出し、洞窟(ガマ)で、海藻だけでひもじさに耐える哲夫。 8月15日終戦の日、 誤って踏みつけた卵の白身と卵黄を口にした哲夫は、海を眺めながら卵の最後のひとつをすすり込み、あったかくて甘いアオウミガメの泳ぐ海の中へ・・・。『火垂るの墓』の野坂昭如氏による戦争童話絵本です。
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火垂るの墓で有名な野坂さんの戦争童話集の中から絵本化かされたもの。ウチナー(沖縄)とヤマト(本土)との距離…。バクゲキの中、卵を産むアオウミガメと少年・哲夫の物語。 全世界の人が、苦しく悲しい思いをしなくていい世界になって欲しい。美しいまでのイラストそして英訳も収録されています。いろんな方に読んでもらえたら、そして平和について語り合える時間になって欲しい。願っています。
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自然の美しさと、少年の孤独さがちぐはぐで、物語が終わっても少年がどうなったのか考えさせられる。戦争が少年の命を奪った恐ろしさも感じられる。
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図書館に取り寄せを頼んでいて、 今日とりに行きました。 帰ってきて、読みながら、 「あ、今日は沖縄慰霊の日(終戦の日)だ。」 と、気がつきました。 野坂昭如「戦争童話集沖縄編」とあります。 絵は、男鹿和雄さん。 スタジオジブリの美術を担当していた方で、 わらび座の「おもひで...
図書館に取り寄せを頼んでいて、 今日とりに行きました。 帰ってきて、読みながら、 「あ、今日は沖縄慰霊の日(終戦の日)だ。」 と、気がつきました。 野坂昭如「戦争童話集沖縄編」とあります。 絵は、男鹿和雄さん。 スタジオジブリの美術を担当していた方で、 わらび座の「おもひでぽろぽろ」も関わっておられたなあ。 秋田出身。 日本語と英語のふたつのバージョンがあって、 絵も少し違う。 絵本も一期一会だなあ・・・ 凄い絵本に出会ってしまったなあ。
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人間が平和に暮らしていようが殺し合っていようが、自然の営みは変わらない。 イラストが美しい。英訳付き
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