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超訳『資本論』 の商品レビュー

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27件のお客様レビュー

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2019/06/20

正直「資本論」は読んだことがなくて、でもどっかの時点で読まねぱならんという気がしていたところ、こういう便利な本があった。 あの大著を新書1冊にしたという触れ込みであり、内容も資本論の一部抜粋と著者による要約から成り立っていることを思えば、「超訳」というよりは「超約」と言った方がぴ...

正直「資本論」は読んだことがなくて、でもどっかの時点で読まねぱならんという気がしていたところ、こういう便利な本があった。 あの大著を新書1冊にしたという触れ込みであり、内容も資本論の一部抜粋と著者による要約から成り立っていることを思えば、「超訳」というよりは「超約」と言った方がぴったりくる。 でもおかげで、資本論のストーリーはなんとなくわかった。(ま、ストーリーだけならWikipediaでも読めばもっと簡単なわけだけど) しかしなあ。資本論は難しいと言われているけど、なぜ難しいかというと各訳者の生硬な日本語使いにあるのではないか。もっと言えば、みんな芯からマルクスを理解してるんだろうか。こなれた日本語にできないのはそのせいではないのか。 と、「Sweating System」の訳語として「苦汗制度」という言葉が出て来たところで思った。 著者は、この本を踏み台として資本論を読もう!と言っているけど、もうわかったからいいや(←ぉぃ)。

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2019/03/03

著者に「人類への温かい贈り物である」とまで言わせた『資本論』の第1巻(のとくに後半)の超訳。入門的解説書。

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2018/04/09

プケティと併せて読むと面白い。マルクスが解くのは歴史的な側面も踏まえて、個別的な所有から民主的な所有(つまりは資本家による大多数の所有)が加速すれば、いずれ反発が起きることによってお別的な所有に移っていくということ。中身が難解であるため、もう一度本書を読んだ後に実物を読もうと思う...

プケティと併せて読むと面白い。マルクスが解くのは歴史的な側面も踏まえて、個別的な所有から民主的な所有(つまりは資本家による大多数の所有)が加速すれば、いずれ反発が起きることによってお別的な所有に移っていくということ。中身が難解であるため、もう一度本書を読んだ後に実物を読もうと思う。

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2017/11/29

『資本論』第1巻に何が書いてあるかを、各章各節をとばすことなく順に解説している。『資本論』がどんな書物であるか、そのイメージをつかむのに便利な本である。

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2017/07/20

『資本論』は現代の労働者の問題を理解するために読み直されるべきという問題意識の下に執筆された『資本論』第1巻のエッセンスを解説した『資本論』入門書。 原文(日本語訳)も適宜引用しながら、噛み砕いて説明されており、確かに『資本論』はどういうことを言っているのかを掴むには良い本だと感...

『資本論』は現代の労働者の問題を理解するために読み直されるべきという問題意識の下に執筆された『資本論』第1巻のエッセンスを解説した『資本論』入門書。 原文(日本語訳)も適宜引用しながら、噛み砕いて説明されており、確かに『資本論』はどういうことを言っているのかを掴むには良い本だと感じた。 しかし、個人的には、『資本論』の根底にある労働価値説に納得がいかなかったので、全体として『資本論』の内容は腑に落ちなかった。洞察として役立つ部分はあるかもしれないが、著者の言うように『資本論』が現代の労働者の問題を理解するよすがになるとはあまり思えなかった。

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2016/04/24

「超訳」といううたい文句に興味をそそられて手に取った。が、この本は少なくとも超訳ではないなと思った。が、結果的には労少なくマルクスの大著を概観できたような気がしたので良しとする。私はマルクスの理論には与しないと改めて感じた。全てを労働価値として解釈して割り切ってしまう「科学的」姿...

「超訳」といううたい文句に興味をそそられて手に取った。が、この本は少なくとも超訳ではないなと思った。が、結果的には労少なくマルクスの大著を概観できたような気がしたので良しとする。私はマルクスの理論には与しないと改めて感じた。全てを労働価値として解釈して割り切ってしまう「科学的」姿勢にはいささかの魅力も感じないし、それが真実をとらえているとも思えない。ただ、一旦資本主義ゲームのプレーヤーになってしまえば、取り付かれたように利潤を追求しなければすまなくなる性質はよく言い表されている。それは何も資本主義のメカニズムというよりも、いまだにこの世の中は腕力が支配されているという事実を表しているだけだとも思った。

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2015/10/31

マルクス『資本論』第1巻の解説書です。タイトルに「超訳」とありますが、『資本論』の翻訳そのものではなく、各章ごとの内容を簡潔に要約した本です。 章ごとに内容が分かれてしまっており、『資本論』という書物全体の中でそれぞれの議論がどのような位置を占めているのかということが、少し分か...

マルクス『資本論』第1巻の解説書です。タイトルに「超訳」とありますが、『資本論』の翻訳そのものではなく、各章ごとの内容を簡潔に要約した本です。 章ごとに内容が分かれてしまっており、『資本論』という書物全体の中でそれぞれの議論がどのような位置を占めているのかということが、少し分かりにくくなっているように感じました。その意味では、まったくの初心者向けの入門書としては少し不親切ではないかという気もしますが、各章ごとの内容が簡潔に説明されているという点では、優れた解説書だと思います。

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2014/12/20

アタマを良くする努力をしることは、より良く生きること。その想いを強くした。 私は会社で組合員として働いている労働者である。もちろん労働組合に属しており、その恩恵を受けている。しかし、何だかよく分からない、面倒臭いなどとあまり関わってこなかったし、考えたりもしていなかった。 世の中...

アタマを良くする努力をしることは、より良く生きること。その想いを強くした。 私は会社で組合員として働いている労働者である。もちろん労働組合に属しており、その恩恵を受けている。しかし、何だかよく分からない、面倒臭いなどとあまり関わってこなかったし、考えたりもしていなかった。 世の中に構造問題と時に騒がれその解決を叫ぶ人がいるが、そもそも自分も資本主義社会という装置の中に歯車として組み込まれており、その全体の構造に思いをはせることなく流されてきた。その思いを強くした。 不正、表に出ずに水面下で勝手に決めることは言うにおよばず、公益を無視した不作為にも目を向け声を出すべきだと思った。 先日の選挙である政党が大勝すること、明らかに依存症者を増やし、考える能力を減らす、ソーシャル・ゲームやギャンブリング、そして、考えるチカラを持たず、コンピュータの融通が利かない部分を埋めるだけの大学生の生産。 身分制度という不条理よりは多少マシとは言え、構図事態は変わっていないということは明らかである。多少なりともそれに抗するチカラを我々は持つべきであると思った。

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2014/11/30

YouTubeに投稿して年間一億?なんてことになってる現在、資本家、労働者なんて言ってもリアリティーがない。でも、製品が存在し購入して使って暮らしている以上、資本主義は成立している。さて、どうやったら資本家になれるんだろか?本書で分かったのは、労働者は搾取され、労働対価と製品価値...

YouTubeに投稿して年間一億?なんてことになってる現在、資本家、労働者なんて言ってもリアリティーがない。でも、製品が存在し購入して使って暮らしている以上、資本主義は成立している。さて、どうやったら資本家になれるんだろか?本書で分かったのは、労働者は搾取され、労働対価と製品価値はイコールでは無いことだった。

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2012/12/17

わかりやすいし、各章ごと一つ一つを要約していく形のおかげで資本論の構成や章の順序もわかってよかった。マルクスの先見性と分析力にただただ驚嘆。著者も述べていたがやはり資本論を少しずつ読まねばならぬと感じた。

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