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黒笑小説 の商品レビュー

3.6

275件のお客様レビュー

  1. 5つ

    34

  2. 4つ

    96

  3. 3つ

    107

  4. 2つ

    17

  5. 1つ

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2020/06/24

短編小説集。 各作品でそれぞれ違う感情で楽しむことができた。 短編小説だが、見事なオチがあって全ておもしろかった。

Posted byブクログ

2020/05/08

13作から成る短編集です。 【もうひとつの助走】 喫茶店で文学賞の選考結果を待つ作家と編集者、それぞれの思惑があり哀切な気持ちになります。クスリと笑えるオチがついているけれど、作家からしたらたまったものじゃないだろうな…。 【線香花火】 新人賞を受賞したことにより、親戚一同の...

13作から成る短編集です。 【もうひとつの助走】 喫茶店で文学賞の選考結果を待つ作家と編集者、それぞれの思惑があり哀切な気持ちになります。クスリと笑えるオチがついているけれど、作家からしたらたまったものじゃないだろうな…。 【線香花火】 新人賞を受賞したことにより、親戚一同の期待を背負って華々しく作家デビュー…とはうまくいかないんですね。作家だとうとそうじゃなかろうと、稼ぎ続けるって難しいことです。 【過去の人】 「授賞式が終われば過去の人だ」なんてことだ…!このお話がどこまで現実に沿ったものなのかはわからないけれど、面白い話を書き続けられる人であるか、もしくはルックスが良いか、そんな人たちだけが生き残れる世界であることが察せます。世知辛い。 【選考会】 誰の何のための選考会であるかは後半部分で明らかになります。社長さん、恐ろしいことを考えるなぁ…。前半部分の作品に対する評価は少しむかむかする部分もあったので、後半部分が痛快で楽しく読めました。 ここまでの4編のストーリーが連続していて、ここからはひと作品ごとに独立したお話となっています。 【巨乳妄想症候群】 胸は大きければ大きいほど良いという、世の中の行き過ぎた価値観にチクリと釘を刺す作品。全面的に信じているわけじゃないけれど、ネオテニー説による説明が興味深かったです。 【インポグラ】 勃起出来なくする薬を開発した男とそれを売り出す男の話。その薬の使い道の多さや発想に唖然。世の中みんな、そんなに股間に左右されて生きてますっけ…?性愛ってグロテスクだなぁとしみじみ。 【みえすぎ】 朝起きたらその空間に浮遊する粉塵がみえすぎるようになってしまった男の話です。色々なものがはっきりみえすぎてしまうのもお得なのか損なのか…考えてしまいます。 【モテモテ・スプレー】 モテない人間のモテない理由と、その対処法と、それを逆手にとったオチが愉快でした。人間の魅力はMHCという遺伝的な要素だけで決まるわけないでしょう!そう思いたい。 【シンデレラ白夜行】 これは…!!(笑)白夜行の唐沢雪穂さんですね!?ですよね?(笑)シンデレラという童話も少し視点を変えれば、もしかしたらこういうことだったのかもしれないと思わせる痛快かつ驚愕の一作でした。父親に再婚を指示するところなんて雪穂そのものじゃないか。こういう作品、好きです。ツボ。 【ストーカー入門】 ストーカーしろと指示する元カノの意図が分からず、読んでいて困惑しっぱなしでした。男の方もよくのってあげるな。ストーカーのプロ(?)の方々、すごいけれど怖い。 【臨界家族】 あ〜これ!そう、子供同士って仲間内で自分だけ知らないとか自分だけ持っていないとかそういうことがあると本当に辛いし疎外感かんじてしまいますよね。昔の色々なこと思い出してきて辛くなってしまいました…(苦笑)幼児向けアニメのグッズなんて、お金を出すのは当然大人なわけであって、玩具メーカーがその辺念入りに考えるのも当たり前ですよね。 【笑わない男】 お笑いコンビ2人のおふざけっぷりがなんだか滑稽で、終始冷めた目で読み進めてしまいました。オチのボーイの対応が痛快でした。 【奇跡の一枚】 東野圭吾さんらしいホロリと泣かせにかかる話。人の容姿についてあれこれ言うのは友人だろうと家族だろうとあまり品の無い行為だなと少し萎えてしまいました。しかしまあ、亡き妻の写真を衝動的に燃やすってどうなんですか?ねえ?

Posted byブクログ

2019/10/17

東野先生が長編の息抜きに書いているんだろうなぁと、勝手に思っている、ブラックユーモア短編集シリーズ。 前半の作家と編集者たちの腹黒心理戦の応酬も面白かったし、全部それぞれがクスリと笑えるおかしさをついてくる。 最終章は少しテイストが違ったかな。「奇跡の一枚」は、ワルイ人が1人も...

東野先生が長編の息抜きに書いているんだろうなぁと、勝手に思っている、ブラックユーモア短編集シリーズ。 前半の作家と編集者たちの腹黒心理戦の応酬も面白かったし、全部それぞれがクスリと笑えるおかしさをついてくる。 最終章は少しテイストが違ったかな。「奇跡の一枚」は、ワルイ人が1人も出てこない。後半からはほっこり切なく、読後感も良かった。 このシリーズ、2年に一度くらい、先生書いてくれないかな。結構好きです。

Posted byブクログ

2019/09/28

黒い笑いのある短編が十三編収録されています。 私が好きだったのは、現実味のある物語よりも、『巨乳妄想症候群』以降の、非現実的な物語です。もてないオーラが出ているタカシがモテようとする『モテモテ・スプレー』、彼氏をストーカーにしようとする『ストーカー入門』など、特におもしろく読み...

黒い笑いのある短編が十三編収録されています。 私が好きだったのは、現実味のある物語よりも、『巨乳妄想症候群』以降の、非現実的な物語です。もてないオーラが出ているタカシがモテようとする『モテモテ・スプレー』、彼氏をストーカーにしようとする『ストーカー入門』など、特におもしろく読みました。

Posted byブクログ

2019/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

4作目と共通の出版関連の人も登場したが 半分は短編ものだった。 解説奥田英朗氏。知らなかった。。。 20年のうち14年売れず。東野氏は自分が知った時にはヒット作連発、というイメージだったので。 そう思うと、4作目重いな。。。 もうひとつの助走 線香花火 過去の人 選考会 →出版業界。選考会 が怖いな。。。 巨乳妄想症候群 インポグラ みえすぎ モテモテ・スプレー シンデレラ白夜行 ストーカー入門 臨界家族 笑わない男 奇跡の一枚 →後半はそれぞれ短編。こういった作品も書くとはふり幅すごい。。

Posted byブクログ

2018/10/21

読書習慣のない方に読書の楽しさを感じて頂くきっかけに、東野圭吾さんの短編集が適しているのではないかと思い読んでいる数冊の中の一つです。 あり得ないような設定のお話もありますが、いずれもその設定を通して真実を浮彫りにしていると感じました。 嘘の中の本当の話。 いろんな人の心の中を垣...

読書習慣のない方に読書の楽しさを感じて頂くきっかけに、東野圭吾さんの短編集が適しているのではないかと思い読んでいる数冊の中の一つです。 あり得ないような設定のお話もありますが、いずれもその設定を通して真実を浮彫りにしていると感じました。 嘘の中の本当の話。 いろんな人の心の中を垣間見られて面白かったです。 どちらかというと男性向けのお話が多かったですね。

Posted byブクログ

2018/10/12

東野圭吾さんの短編を読みたくなり、タイトルに「黒」を含む当著をチョイス。初めの四篇「もうひとつの助走」「線香花火」「過去の人」「選考会」が小説家と編集者とのやりとりで、妙に実話っぽい内容。もしかしたら、この内容だけで一冊が完結するんじゃないかと思わせる。 この初めの四篇を読むと...

東野圭吾さんの短編を読みたくなり、タイトルに「黒」を含む当著をチョイス。初めの四篇「もうひとつの助走」「線香花火」「過去の人」「選考会」が小説家と編集者とのやりとりで、妙に実話っぽい内容。もしかしたら、この内容だけで一冊が完結するんじゃないかと思わせる。 この初めの四篇を読むと、小説家を目指しているあなたは躊躇するかも知れない。編集者もしくは出版社にとって、小説家とは一体なんなのでしょう。読んでもなお小説家を目指したいと思えるのでしたら、ハートが強いと言えるかも知れません。独立した短編ですが、それぞれ文章としての仕掛けが施されているので興味深く読めます。もちろん、小説家を目指していなくても楽しめます。あるいは、イラストレーターとか他の職業に置き換えても楽しめるかも知れません。そんな、業界の笑えない黒笑小説なのです。過去の人には、なりたくないですねえ。 それ以降の短編もそれぞれ、楽しめました。「臨界家族」なんてのは、女児向け『なりきり変身玩具』についての、一進一退の攻防が描かれています。誰と誰が一進一退しているのかは、是非その目で確かめて頂ければと思います。 個人的には、短編の組み立て方の勉強になった。そんな、一冊です。

Posted byブクログ

2018/09/16

13の物語が入った短編集です。それぞれの作品は思わず”ニヤッ”としてしまうものが多いのですが笑いの前に”黒”と付いている事が東野圭吾さんのセンスが光っていると思います。下ネタ系の作品が多いのもこの作品の特徴ですが僕の評価は◎です♪

Posted byブクログ

2018/08/22

不思議なお話が短編で複数入っています。 読みやすさは抜群なのですが、読み応えのあるミステリー系が好みの私としては少し物足りなさを感じました。 集中して話を読みのが苦手、小説に慣れたい、軽く読みたい、などの方におススメしたいです!

Posted byブクログ

2018/07/18

小説家の悲哀が面白かった。小説家になりたい人は多いし、夢見る人多いと思う。でも実際は、こんな感じなんだろうな、ブラックジョークではなく。おそろしや・・・。

Posted byブクログ