わが「転向」 の商品レビュー
新左翼の教祖ともいえ…
新左翼の教祖ともいえる吉本隆明の本を初めて読んだが、これはインタビュー形式の文章なのでなかなか読みやすかった。これからは第二次産業的な公害・従来の公害ではなくて、第三次産業的公害・精神面での公害が広がるということも書いていて、これは当たっているのではないかと思う。
文庫OFF
吉本隆明 「 わが転向 」 ポスト資本主義として 反体制しかない共産主義に見切りをつけて、大衆消費社会に目付けをした本。大衆の消費行動を通した 政府へのリコール権(革命権)の可能性まで 示唆している 日本における革命の可能性 *生産本位から消費本位の社会へ→消費者が消費しない...
吉本隆明 「 わが転向 」 ポスト資本主義として 反体制しかない共産主義に見切りをつけて、大衆消費社会に目付けをした本。大衆の消費行動を通した 政府へのリコール権(革命権)の可能性まで 示唆している 日本における革命の可能性 *生産本位から消費本位の社会へ→消費者が消費しない=政府へのリコール権→大衆に革命権がある 憲法9条は戦後憲法の最大の取り柄 *ECのようなアジアブロックは必要→強国にやすやすとは従わないナショナリズム *ソ連は 国家を閉じた社会主義だったから ダメだった わが転向=旧来左翼思想から 大衆文化、都市論への転向 *旧来左翼思想は 反都市、反文明、反原発など退化、保守化→旧来左翼思想と訣別 *反体制だけの左翼に 意味も必要もない *大衆が日本社会の中枢を占めるという認識→文学、映画、テレビなど 軽さ、明るさの感性が充満
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あの吉本の「転向」というわけで思わず手にしてしまいますが、内容は非常に穏健な著者の姿で驚きです。憲法9条擁護の立場でありながら、小沢一郎を評価したり、村山富市に厳しかったり、マルクスかぶれの左翼知識人をズバッと批判。「都市」の記載の中では、佃島生まれの著者の幼少年期の大川端が描か...
あの吉本の「転向」というわけで思わず手にしてしまいますが、内容は非常に穏健な著者の姿で驚きです。憲法9条擁護の立場でありながら、小沢一郎を評価したり、村山富市に厳しかったり、マルクスかぶれの左翼知識人をズバッと批判。「都市」の記載の中では、佃島生まれの著者の幼少年期の大川端が描かれ、昔の江戸情緒を感じる素晴らしい文章でした。
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わが「転向」 日本における革命の可能性 都市から文明の未来をさぐる 時代という現場
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