氷点(上) の商品レビュー
自分の子供を殺した殺…
自分の子供を殺した殺人犯の娘を、養女と迎え入れる。何度もドラマ化されていますが、著者がキリスト教を信仰された背景もあり、「原罪とは?」「許しとは?」が考えさせられるストーリーです。
文庫OFF
初めて読んだ時、お昼…
初めて読んだ時、お昼に放映するメロドラマと重なってしまいました。
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罪と罰
人間が背負う「原罪」とは何か……。 物語全体を通じて描かれるテーマに、考えさせられる。旭川を舞台に繰り広げられる、ある家族のドラマ。それぞれが背負う「罪と罰」。読み終えた時、タイトルが持つ意味が心に響く。
yama
時代背景は昭和21年と言う正に終戦直後。それにしては戦争の影響が感じられない、戦争など無かったかのような物語。 「もっと生き残った者たちで助け合って生きていたのではないか? 」「夫婦であれば尚更なのではないか?」と勝手に想像してたので当初はそこに違和感を感じていた。よって時代...
時代背景は昭和21年と言う正に終戦直後。それにしては戦争の影響が感じられない、戦争など無かったかのような物語。 「もっと生き残った者たちで助け合って生きていたのではないか? 」「夫婦であれば尚更なのではないか?」と勝手に想像してたので当初はそこに違和感を感じていた。よって時代背景はほぼ関係ない現代でもあり得る話で今後の展開が大変に興味深い。 啓造がちょっと情けないんじゃ無いのかな?と言うのが上巻を読んだ率直な感想。
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陽子は、「今までどんなにつらい目に遭っても自分は正しいという思いで胸を張って生きていけた。なぜならつらいことは自分の外のことだから。しかし自分の心にも氷点があった。この罪ある自分である事実に耐えて生きていくことこそ本当の生き方が分かるのだという気もします。」と遺書でいっている。こ...
陽子は、「今までどんなにつらい目に遭っても自分は正しいという思いで胸を張って生きていけた。なぜならつらいことは自分の外のことだから。しかし自分の心にも氷点があった。この罪ある自分である事実に耐えて生きていくことこそ本当の生き方が分かるのだという気もします。」と遺書でいっている。この言葉に多くの学びと反省を感じる。 素晴らしい本だと思う。
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デビュー作とは思えない完成度と内容の濃さ 「原罪」というテーマは重くても、 テンポ良く滑らかに展開するストーリーは読みやすいので、面白く読めて意味も感じるような、エンターテイメント性と問題提起のバランスが絶妙だと思います。 ちなみに所有するなら表紙の島田謹介さんの写真が美しい...
デビュー作とは思えない完成度と内容の濃さ 「原罪」というテーマは重くても、 テンポ良く滑らかに展開するストーリーは読みやすいので、面白く読めて意味も感じるような、エンターテイメント性と問題提起のバランスが絶妙だと思います。 ちなみに所有するなら表紙の島田謹介さんの写真が美しい、朝日文庫がおすすめ。
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どこまで人の内面を描き尽くすのか。 やられた仕打ちに対して、そのことには触れずにやり返す。またやられた側も、やり返す。 「汝の敵を愛せ」とは、本当に可能なのか。
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狐と狸の化かし合い。 最初に読んだ時の素直な印象です。 自然豊かな旭川の風景が目に浮かぶようでした。 表紙も素敵。
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何回読んだかわからないくらい、大好きな本です。人間の「黒い部分」を余すところなく描き出し、赦しという難しくも尊い結末に導く。三浦綾子さんの作品は、いつも心に大きな波が押し寄せるような感動があります。北海道の美しい自然の描写も秀逸です。
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何度もドラマ化されだいたいのあらすじは知っていたものの読んでみたことはなかった。 時代背景が古く私の世代では夫婦の会話、関係があまりに違いすぎる。 それを差し引いてもいまだに読まれている作品だと言うことは理解できた。
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