太宰治に聞く の商品レビュー
本書と新潮文学アルバム「太宰治」は、ファン必携の2冊であろう。 図書館で戯曲『人間合格』を探す。見つからず。本書の巻末にダイジェストで収められているので、こちらを読む。 巻頭、鎌倉で太宰治の亡霊と井上が問答する。そのイタコっぷり。井上ひさしも鬼籍に入った今、文学イタコの後継...
本書と新潮文学アルバム「太宰治」は、ファン必携の2冊であろう。 図書館で戯曲『人間合格』を探す。見つからず。本書の巻末にダイジェストで収められているので、こちらを読む。 巻頭、鎌倉で太宰治の亡霊と井上が問答する。そのイタコっぷり。井上ひさしも鬼籍に入った今、文学イタコの後継者、ありやなしや。
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あの世の太宰治に井上ひさし氏が「あの時のこと」を根ほり葉ほり問いただす。 「嘘が破綻しそうになると、いつも死を決意なさるんですね」など・・・ エーっという、奇想天外なインタビューほか、太宰の秘密を解き明かす。 まさに奇跡の一冊である。
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太宰治の魅力は負の力。だが相当の嘘つき。安吾と織田と太宰が対談をしている。そう。女について。太宰は云う。文学ガ解ラヌ。女ガ解ラヌ。と。ドイツ語でDasein(ダーザイン)=現存在。本名。津島修治。修める。治める。ではクドイ。太宰治の仕掛けた罠は見事としかいいようがない。
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