店内作業 の商品レビュー
ペガサスクラブが提供する、小売業、フード・サービス業、その周辺産業における「作業」のありかたについての行動の原則の解説書です。 実務の原則、実務に精通したベテランが、みずからが通ってきたものを、残す、長大で重い記載が多いです。 前段は、店内作業の本質、現場作業の考え方という、...
ペガサスクラブが提供する、小売業、フード・サービス業、その周辺産業における「作業」のありかたについての行動の原則の解説書です。 実務の原則、実務に精通したベテランが、みずからが通ってきたものを、残す、長大で重い記載が多いです。 前段は、店内作業の本質、現場作業の考え方という、原則と基本動作の精緻な解説になります 後段は、作業要領と、作業改善にて、省力化、合理化、への挑戦となっていて、簿記の精神にも通じるものがあると感じました。 一連の動作を分解して、ひとつひとつを考える。作業の種類を網羅して、スキルに応じて合理的にて、適切な者に割り当てるなどの解説です。 読み込めば、込むほど、ロジカルでわかりやすいものでした。 気になったものは以下です。 ・自己啓発の手順 チェーンストア経営システムと生涯教育 ①20歳代 現場オペレーション ②30歳代 コントロール&マネージ ③40歳代 マネージメント ④50歳代 アドミニストレーション ・マーケティングとマーチャンダイジングの違い ①マーケティングは、作る・売る立場、目線から、商品を提供していく活動 ②マーチャンダイジングは、買う・使う立場・目線から、製品開発を主体した品揃え・提供方法に関する活動 ・サービス:5つの原則 ①商品があること ②商品が完全な形であること ③買いやすいこと ④感じがよいこと ⑤安いこと ・数量管理と、品質管理 ①数量管理:インベントリ・コントロール、ユニットコントロール、品揃え ②品質管理:プロダクト・コントロール、クオリティコントール あわせて、キーピング・アンド・メインテナンスと総称する ・店舗作業 ①初歩作業 パート、新入社員でもできる ②基礎作業 ある程度の社員 ③技能作業 熟練者が対応 ・重要な店舗作業 ①商品補充 ②陳列作業 ③値付作業 値段をつけることを値入という ・なくすことへの挑戦 目標:楽に、良く、早く、安く対応 そして、ムダ、ムラ、ムリをなくす 在庫⇒バックルームの在庫は諸悪の根源⇒売場に直接納品・陳列 検品⇒自前検品が原則 クリーンネス⇒商品・設備・備品を、つねに、最高の状態に保つこと 整理・整頓⇒整理はシステム化への第一歩 温度管理と鮮度管理 物流改革⇒ジャストインタイム ・作業改善 科学的管理法の誕生、IEのはじまり 作業分解・計測⇒最適値・最適方法の発見(不要の除去)⇒最適方法の改善(仮説立案)⇒仮説検証・確認・普及⇒標準化 OR:オペレーション・リサーチ ワークスタディ ME(方法改善)、WM(作業測定)から、作業などの数値化を行う IEの人間への適用・改善 ①疲労軽減、②質の向上、③時間の短縮、④経費の節減 4つの目標を達成するためにさらなる要素分解 ①時間、②人数、③不良率、④歩留り、⑤生産量、⑥疲労度、⑦作業のしやすさ、⑧安全性、⑨作業環境、⑩品質特性 作業改善の6原則 ①目的追求の原則(何のため何をつかって) ②排除の原則(ムダの排除) ③好適化の原則(作業環境、従業員の生活環境を整える) ④技術化の原則(道具化) ⑤標準化の原則(整理・整頓、作業方法の標準化) ⑥分業化の原則(各人の能力を配慮した分業化、全体効率の追求) 小売では稼働計画表と作業割当で、改善の結果を確認する 目次 シリーズ刊行のねらい 本書のまえがき 1 店内作業の本質 1 店内作業 2 マニュアル 3 稼働計画 2 現場作業の考え方 1 現場の作業 2 基礎作業の種類と作業要領 3 基礎作業上の注意事項 4 技能作業の種類と作業要領 5 作業用具の改善 6 職務割当の目的と急所 7 作業割当の急所 8 受命と報告のルール 3 作業の要領 1 重要な補充発注作業 2 なくすことへの挑戦 3 検品 4 クリンネスの意義と作業内容 5 整理と整頓 6 温度管理と鮮度管理 7 店舗を支援する物流システム 4 作業改善 1 IEの始まり 2 作業を測る 3 稼働計画表へ 用語索引 ISBN:9784788905115 。出版社:実務教育出版 。判型:4-6 。ページ数:248ページ 。定価:1359円(本体) 。発行年月日:1996年06月30日第18版発行
Posted by
- 1