1,800円以上の注文で送料無料

二人の妻を持つ男 の商品レビュー

3.8

7件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    2

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

クェンティンの代表作…

クェンティンの代表作であり、彼のモチーフである関係の破綻した男女の行く末を、シニカルなタッチで描いていて見事です。

文庫OFF

2024/06/25

再読。内容をまったく憶えていなかったので楽しめました。何故憶えていなかったのか? 地味なんだよなー。初読時は退屈しながら渋々読んでたのでしょう。

Posted byブクログ

2020/07/02

派手な演出はなく平坦なストーリーですが、主人公がややこしい立場に追い込まれ、トラント警部との対決し、真犯人探しへと展開していく様は自然で非常に洗練されています。主人公の揺れ動く心理や登場人物の一人一人が巧みに描かれていて格調高く、文学性の強い作品だと思います。

Posted byブクログ

2019/09/07

主人公の心理描写に重点を置いたサスペンス小説。 犯人視点の倒叙小説ではないが、殺人事件に巻き込まれ、現在の妻や義理の父に隠し事をし、義理の父の要請で偽証をした主人公が嘘がばれないように冷や冷やしながら、警察の取り調べを受けたり、捜査の進展を見守る様子が描かれた、倒叙に近い形式のミ...

主人公の心理描写に重点を置いたサスペンス小説。 犯人視点の倒叙小説ではないが、殺人事件に巻き込まれ、現在の妻や義理の父に隠し事をし、義理の父の要請で偽証をした主人公が嘘がばれないように冷や冷やしながら、警察の取り調べを受けたり、捜査の進展を見守る様子が描かれた、倒叙に近い形式のミステリー。 主人公を精神的に追い詰めていくトラント警部の立ち居振る舞いがなんとも不気味で、サスペンスを効果的に盛り上げている。 犯罪の容疑をかけられる前妻や、現在の妻、上司で義理の父たちとの精神的な位置関係が主人公の視点で詳細に考察されており、その関係において大きく揺れ動く主人公の心理状態が綿密に描写されており、それがこの作品の最大の特色。 犯人探しが始まるのは、残り約50ページぐらいになってからようやく、といった感じ。 最後に意外な二転三転があり、うまく着地して終了していると感じた。

Posted byブクログ

2014/11/02

グッドミステリー! 昔付き合っていた女と、完璧でお金持ちな今の奥さんと両方関係を持つ中で起きた殺人に、振り回される。 でも結局は 「正しいのは、いつも彼女で、そばにいるものは、みな自分こそおろかな罪深い価値のない人間だと考えてしまう。しかし、その仮面の下には、どんんあ多きな不安...

グッドミステリー! 昔付き合っていた女と、完璧でお金持ちな今の奥さんと両方関係を持つ中で起きた殺人に、振り回される。 でも結局は 「正しいのは、いつも彼女で、そばにいるものは、みな自分こそおろかな罪深い価値のない人間だと考えてしまう。しかし、その仮面の下には、どんんあ多きな不安の深遠が口を開いていたか、神のみぞしる

Posted byブクログ

2013/04/09

すごくどきどき、はらはらする物語ではないけれど、久しぶりの本格的なミステリ。 でも、惜しいかな、途中でなんとなく犯人が分かってくる。

Posted byブクログ

2011/06/06

幸福な結婚生活を送っていたビルの前にある日突然、前妻・アンジェリカが現れ……。 二人の女性の間で揺れ動く主人公の心や、嘘が暴かれ追い詰められていく過程が丁寧に描写されサスペンスを盛り上げる。事件を通じ、次々と主人公の自己チューっぷり、周囲の人間の本音が暴かれていくのも愉しい。

Posted byブクログ