「お金」崩壊 の商品レビュー
経済のことを全くわかっていない私には前半ほど理解が難しいという本 4章は金融や経済と簡単にくくれない広い領域の話をしているけどそちらの方が馴染んだし楽しかったかな 理解しきれなかっただけに再読したい。折を見てまた頑張ります 読むのは新書にしてはしんどいけど一読する価値はある
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お金の根源(裏付け)は時代と共に変遷し、統一性のないものであることがわかる。 通貨の発行根拠はゴールド(資産)から、負債へと変わった。 最も借金(利子)のシステムで騙され苦しんでいるのは、発展途上国である。自動的に金利分のお金が、途上国から先進国へ移動している。 化石...
お金の根源(裏付け)は時代と共に変遷し、統一性のないものであることがわかる。 通貨の発行根拠はゴールド(資産)から、負債へと変わった。 最も借金(利子)のシステムで騙され苦しんでいるのは、発展途上国である。自動的に金利分のお金が、途上国から先進国へ移動している。 化石燃料は、エネルギーとしての自立性がとてつもなく高く、現代経済にとって欠かせない貴重な存在であり、金(ゴールド)に代わり「石油・ドル本位制」を成立させている。 そして今もまた、金融危機によりマネーの根拠が揺らいでいるのです。
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お金の三機能は、交換手段、価値の尺度、価値の貯蔵である。 借金の本質は、お金を返さないでおくと、返さなければならないお金は一方的にどんどん増えていっしまうというものだ。つまり、借りたお金を増やして返すという経済行為なのだ。 金・ドル本位制は、通貨に量という最小限の物理的限界を...
お金の三機能は、交換手段、価値の尺度、価値の貯蔵である。 借金の本質は、お金を返さないでおくと、返さなければならないお金は一方的にどんどん増えていっしまうというものだ。つまり、借りたお金を増やして返すという経済行為なのだ。 金・ドル本位制は、通貨に量という最小限の物理的限界を課した。その重しをドル・ショックは取り払った。金融システムの中枢に据わるモノたちは、『欲望をお金の量に合わせる』経済を脱し、『欲望にお金の量を合わせる』ことができる経済を手に入れた。このことが、最近の金融の暴走である。実体の伴わないバブル経済が世界を覆い、世界の金融システムは急速に巨大カジノ以外の何物でもないものに変容した。
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お金の流れについて分かる本. 家庭のお金ではなく,社会の経済関係です. 出版日が2008年ですので,リーマンショックや子供手当てなど最近のことには触れてません. もし,最近に出ていたらもっと面白かったかもしれません. ちょっと昔にメディアで話題になったリゾート開発計画や無駄な公共費,税金などの流れ などが分かりやすく書かれている. テレビや新聞などでちょっとかじった程度しか知識が無い,自分でも理解しやすかったので,良本だと思います.
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[ 内容 ] お金とは、何かを購入するための「手段」だった。 ところが、いつの間にか、お金自体が「商品」として扱われるようになってしまった。 社会でモノやサービスを購入するお金と、バーチャルな金融市場を行き交うお金とが乖離してしまったのである。 私たちの社会は、そんなお金の暴走に...
[ 内容 ] お金とは、何かを購入するための「手段」だった。 ところが、いつの間にか、お金自体が「商品」として扱われるようになってしまった。 社会でモノやサービスを購入するお金と、バーチャルな金融市場を行き交うお金とが乖離してしまったのである。 私たちの社会は、そんなお金の暴走に翻弄されている。 「お金とは何なのか?」という根源的な問いかけから出発し、財政赤字、年金制度、グローバリズム、エネルギー問題など様々な論点に迫る、まったく新しい経済論=社会論の誕生。 [ 目次 ] 第1章 空洞化する貯蓄(国の債務は八三四兆円、地方の債務は二〇一兆円 個人金融資産は一五三三兆円 ほか) 第2章 なぜ公の債務は増え続けるのか?(借金への誘い お金の三機能 ほか) 第3章 お金の本質(資金循環 中央銀行システムの成立 ほか) 第4章 お金を“冗談”にしないために(生産とは 資源循環 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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● お金を借りて返さないでおくと、返さなければいけないお金は一方的にどんどん増えていってします。ここに借金の本質がある。つまり、借金とは、単にお金を借りて使うことではなく、借りたお金を「増やして返す」という経済行為なのだ。 ● お金の問題を研究したゲゼルは、最終的に「交換手段と...
● お金を借りて返さないでおくと、返さなければいけないお金は一方的にどんどん増えていってします。ここに借金の本質がある。つまり、借金とは、単にお金を借りて使うことではなく、借りたお金を「増やして返す」という経済行為なのだ。 ● お金の問題を研究したゲゼルは、最終的に「交換手段としての貨幣を改革したいならば、われわれは商品よりも貨幣を劣化させなければならない」という結論に達する。そしてその実際的方法として週に一〇〇〇分の一、つまり年間通して五・二%「減価」する通貨、「自由貨幣」の発行を提唱したのであった。
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