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日本史のしくみ の商品レビュー

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2016/02/02

「変革」を中心に日本史の見なおしを進める林屋辰三郎と、情報を基軸に独創的な文明論を構築した梅棹忠夫の2人を中心にした共同討議の記録です。出席者は、林屋辰三郎、梅棹忠夫、山崎正和、司馬遼太郎、上田正昭、村井康彦、原田伴彦の7人です。 「わたし自身は、歴史学者ではないので、その歴史...

「変革」を中心に日本史の見なおしを進める林屋辰三郎と、情報を基軸に独創的な文明論を構築した梅棹忠夫の2人を中心にした共同討議の記録です。出席者は、林屋辰三郎、梅棹忠夫、山崎正和、司馬遼太郎、上田正昭、村井康彦、原田伴彦の7人です。 「わたし自身は、歴史学者ではないので、その歴史の空白の部分を、かってな想像でつないでたのしむという特権を保持している」という梅棹が提出している大胆な仮説は、とくにおもしろく読みました。文明史という大局的な観点から、とくに「情報」という斬新な問題設定のもとで歴史の意味を見なおすという議論のスケールの大きさには、とにかく圧倒される思いがします。

Posted byブクログ