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猫と鼠の殺人 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2023/11/25

フェル博士シリーズ14冊目、表紙がニャンとも日本語タイトルとともに秀逸▲判事の別荘で娘の婚約者が殺された。現場にいたのは、猫が鼠をなぶるように冷酷に人を裁くことで知られた判事ただ一人▼あっという間に読み終わってしまった!シンプルかつリーダビリティが高い‼何故、絶版のままなのか…プ...

フェル博士シリーズ14冊目、表紙がニャンとも日本語タイトルとともに秀逸▲判事の別荘で娘の婚約者が殺された。現場にいたのは、猫が鼠をなぶるように冷酷に人を裁くことで知られた判事ただ一人▼あっという間に読み終わってしまった!シンプルかつリーダビリティが高い‼何故、絶版のままなのか…プロットが素晴らしいこの作品、気に入った。サディスティックで一徹な判事廻りの人間模様、ロマンス、スリラー、不可解殺人とカーのお約束は押さえられ、お馬鹿娘にハラハラ、警察側の頑張りに好印象。すべてを攫うのはフェル博士か…(1942年)

Posted byブクログ

2017/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

カーによる当時アメリカで人気を博していたアニメ『トムとジェリー』を主人公にしたミステリのノヴェライズ版・・・ではもちろんない。妙な題名だがれっきとしたフェル博士シリーズである(ちなみにWikipediaで調べてみると、『トムとジェリー』はなんと1940年に既に放映開始されており、本作の発表が1942年だから符合はする)。 事件はアイアトン判事という被疑者に容赦なく死刑を判決する判事が娘の婚約者を殺したかどで自身が被疑者になるという、なかなかドラマチックな内容である。 題名の話に戻るが早川書房のポケミス版では英国版の原題を忠実に訳した『嘲るものの座』となっている。意味は解りにくいものの、まだましだ。本書の題名は文中にある容疑者となる判事が「猫が鼠をいたぶるように」被疑者を追い詰めるという表現から来ている。しかしもう少し何とかならなかったものだろうか。全く読む気をそそらない題名である。 で、本書のメインは殺人現場にいたのが判事と被害者のみという状況の中、フェル博士は本当に判事が殺ったのか否か、解き明かせるかという至極シンプルな問題だ。ここで注目したいのがあくまで容疑者の冤罪を証明するのが誰からも嫌われている人物だというところだろう。こういう趣向の作品では往々にして価値観の逆転が起こるもので、ドラマとしては読み応えがあるのだが、ここで敢えて云えば、その期待は裏切られる。カーが以前より作品に盛り込んでいた人間の予期せぬ行為が不可能・不可解状況を生むという趣向はありはするが、作品にプラスアルファに働いているかといえば、そうでもない。 後々気づくのだが、本作でカーがやりたかったのは『ユダの窓』の別ヴァージョンではないだろうか。敢えてこのような結末を取ったのはカーとしてはその作品があってこそのひねりだったと思い、自身はほくそ笑んでいたのかもしれない。が、作品としては凡作にすぎず、最後に読み終わった率直な感想は、ちょっと際どい表現になるが単純な事件を単にこねくり回して遠回りさせられただけだという感慨でしかない。恐らく読み終わった時、全ての読者が私と同じ表情をするのではないだろうか。その光景だけが目に浮かぶ。

Posted byブクログ

2010/05/31

急いで読んだせいか殺人のとき何が起きたのか良く分からない。 この犯人は何がしたかったのか。 でも面白い。

Posted byブクログ

2012/08/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

フェル博士シリーズ 猫がネズミをなぶるように冷酷に判決を下すホーレス・アイアトン判事。アイアトンの娘コニーの婚約者アントニー・モレルの過去。女性をめぐるスキャンダル。娘から手をひくことを条件に3000ポンドを渡そうと持ちかけるアイアトン。取引の日射殺されたアントニー・モレル。事件直前にかけられた救いを求める電話の謎。壊れた受話器。事件現場の砂の山の謎。コニーの友人フレッド・バーロウが轢きかけた酔っ払い。砂浜に寝かせたが消えてしまった酔っ払い。  2009年7月16日購入  2009年11月22日読了

Posted byブクログ