1,800円以上の注文で送料無料

日中戦争再論 の商品レビュー

5

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2009/10/04

日中戦争研究の最前線。10年前に刊行された『日中戦争の諸相』と併せて手元に置きたい。 作戦・戦闘・外交・経済・国際法・情報・メディアなどあらゆる角度から日中戦争の分析が試みられており、執筆陣も研究者から大学院生、法律家まで幅広い。巻頭には所収論文に基づいた日中戦争の経過を解説した...

日中戦争研究の最前線。10年前に刊行された『日中戦争の諸相』と併せて手元に置きたい。 作戦・戦闘・外交・経済・国際法・情報・メディアなどあらゆる角度から日中戦争の分析が試みられており、執筆陣も研究者から大学院生、法律家まで幅広い。巻頭には所収論文に基づいた日中戦争の経過を解説した文章があり、まずこれを読めば、採録された論文の、研究分野における位置づけが理解できるし、また、この文章は本書によって日中戦争の「諸相」を辿ることができることを示している。なお、巻末には1997年以降に日本・中国・その他海外で公刊・発表された文献目録が充実しているので非常に便利である(作成:日英を担当しました)。 ともあれ、「日本がかつて経験した最長・最大」の戦争である日中戦争が現代の国際政治の舞台でも取り沙汰されているのは事実である。本書を読み、研究の現在を知らねばならないだろう。

Posted byブクログ