「若者論」を疑え! の商品レビュー
著者は、私と同じ84年生まれ。「キレる子ども」と言われて育ってきた世代だ。 奇怪な事件を起こす少年少女をしたり顔で批判する大人たち。 だが、統計はけして、凶悪事件の増加や低年齢化を証明してはいない。 統計リテラシーの確かさと、「俗流若者論」に対する一つ一つの批判が、非常に的確な、...
著者は、私と同じ84年生まれ。「キレる子ども」と言われて育ってきた世代だ。 奇怪な事件を起こす少年少女をしたり顔で批判する大人たち。 だが、統計はけして、凶悪事件の増加や低年齢化を証明してはいない。 統計リテラシーの確かさと、「俗流若者論」に対する一つ一つの批判が、非常に的確な、労作である。 巷を覆う若者論は、古来から使われてきた「最近の若い者は・・・」的な、単なるジェネレーション・ギャップにしか過ぎない。 ただ、それが大手を振って、大々的に宣伝され、子どもたちがいわれもなく傷つけられているところに、俗流若者論の悪質さがある。 大人たちがまず、よろいを脱いで、歩み寄っていくべきである。それは、少年から大人になった私自身へのいさしめでもある。
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(2008/4/13読了)巻頭対談が良い。学問と問題提起のやり方を見せてくれる感じが。ニートって言うな!の共著者として知りましたが、雑記ブログがおもいっきし らきすた仕様で、何だそういう人種さんでしたか、と妙に納得。だったらそんな腐女子を初めて知ったかのように振舞わなくても(笑)
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