家族関係を考える の商品レビュー
家族の問題というのは本当にこの本を読むと 根深く感じました。 しかもすごいのは親子間ではなく 嫁-姑巻の問題もでていたこと。 (なぜか舅は出てませんでしたがあまり 軋轢がないからかしら) そこに絡む個々の心理が分かってきて 面白く読ませていただきました。 と、思うと本当に子育て...
家族の問題というのは本当にこの本を読むと 根深く感じました。 しかもすごいのは親子間ではなく 嫁-姑巻の問題もでていたこと。 (なぜか舅は出てませんでしたがあまり 軋轢がないからかしら) そこに絡む個々の心理が分かってきて 面白く読ませていただきました。 と、思うと本当に子育てというのは エネルギーの必要なものだということ。 だけれどもきちんと自分、相手に きちんと向き合えれば(隠れた部分含む) 自分も成長できるものなんですね。
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「自己」や「私」には思いの外他人が含まれていて、そのパラドックスに気づかない限り自己実現なんてものは全く馬鹿げたものになる。 安易に自立を求める人は自分の周囲に犠牲を強要することになる。 だと。なかなか示唆を与えられる内容だった。家族を自分の中に綺麗に取り込めている人はどれほど...
「自己」や「私」には思いの外他人が含まれていて、そのパラドックスに気づかない限り自己実現なんてものは全く馬鹿げたものになる。 安易に自立を求める人は自分の周囲に犠牲を強要することになる。 だと。なかなか示唆を与えられる内容だった。家族を自分の中に綺麗に取り込めている人はどれほどいるんだろうね。
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女性の社会進出にともなって、「社会の中での女性の地位を男性と機会平等に」「家事・育児もすべて平等に」などの意見をきくことがあるように思う。 その一方で、性別の違いに伴い、本来果たすべきと期待される役割も異なる面もある。それが一番顕著になるものが「家族関係」「育児」のようなものだ...
女性の社会進出にともなって、「社会の中での女性の地位を男性と機会平等に」「家事・育児もすべて平等に」などの意見をきくことがあるように思う。 その一方で、性別の違いに伴い、本来果たすべきと期待される役割も異なる面もある。それが一番顕著になるものが「家族関係」「育児」のようなものだろう。 本書では、人が「家族」として背負っている役割を、どの時代にも通用するマクロな視点から捉えつつ、現代社会で表出している家族間の問題にも言及することでわかりやすく説明している。 いわゆるハウツー本的なものとは違う、時代性・特殊性などを捨象したシンプルな描写が特徴。 以下、メモ。 ・子どもは一般に親の言うことよりも、していることによって教化されるようだ ・子どもたちの一見非行とも思われる行為:その両親に既成の枠組みや固定した人生観を超えて、より個性的に「生きる」ことを要請していることが多い ・母子の一体感を破るものは父親。子どもは父親を通して「他者」の存在を知る ・母性原理は「包含」、父性原理は「断絶」 ・夫婦はその共通部分を関係の維持のために必要とし、対立する部分をその発展のために必要としている:川の中の2本の杭の話 共通目標をもって努力しているとき、対立する部分は相補性を担う ・母・娘の結合の強さ。同化する。 ・嫁姑の関係を直線的ではなく範囲的になものとして解説。;関係が関係に関係するの話 ・きょうだいは他人のはじまり ・兄弟喧嘩 親の考えが単層的なことが原因になることも ・思考の逆転: 「おじいちゃんがうるさいから放っておかれる」 ↓ 「放っておかれるからうるさくなった」 ・孤立は他人が自分の領域に入るのを拒む。自立は「ゆるぎない自分」を持っているので他の人間が入ってきても大丈夫。大人になっても孤立をつづけたら問題。 ・物事を批判的に考える:父性原理、いざ行動する:母性原理 ・息子は父親が高所から安易に接してくるのを拒否したい ・自分のエネルギーを機械のそれと考えてはいけない ・家族の中心をどこに置くか。:不可思議な中心
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家族関係で悩んでいた時にどうにかしたいとかおもって ふと目についた本。この本でなにか根本的なものが わかるかと思いよんでみました。 内容は家族のあり方、構成、あるべき形など… 親子の関係、兄弟の関係などもかいてあって、 とても興味深いものでした。 家族というものは、血の繋がらない...
家族関係で悩んでいた時にどうにかしたいとかおもって ふと目についた本。この本でなにか根本的なものが わかるかと思いよんでみました。 内容は家族のあり方、構成、あるべき形など… 親子の関係、兄弟の関係などもかいてあって、 とても興味深いものでした。 家族というものは、血の繋がらない夫婦が2人で子供を作り あげて、2人の繋がりのあかしをつくり、愛情を持って その子供を育てる。 基本はそんな感じだけれども、すべてがそういう風に いかないから悲しい世の中だな・・・とかもおもったり… ヒントにはなったきがします。
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日本の家族のあり方について、その歴史・現状・課題を論じた本です。 中でも、戦後の社会変革を受けて西洋化しつつある日本の家族だが、戦前から家族の根底にあり続ける母性原理は決して無視してはならないものだ、という見解は新鮮でした。僕はむしろ、戦前から家父長制によって、男性の権威だけが...
日本の家族のあり方について、その歴史・現状・課題を論じた本です。 中でも、戦後の社会変革を受けて西洋化しつつある日本の家族だが、戦前から家族の根底にあり続ける母性原理は決して無視してはならないものだ、という見解は新鮮でした。僕はむしろ、戦前から家父長制によって、男性の権威だけが家庭を支配してきたものとばかり思っていたので… ただ終盤で登場する「永遠の同伴者」という概念…これがあまり理解できませんでした。まぁ論の流れからして、この概念の意味は自分の人生の中で模索して下さい、と読み取ることも可能といえば可能なのかなぁ、という気もしますが。 将来自分自信が家庭を築いたとき、有用となる知見を多く得ることができたかと思います。これは読んで良かった。 それぞれが互いの存在をしっかり認められる、温かい家庭を築きたいなぁ。
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良かった!家族関係の心理学を考える上でも良かったし、実際結婚して幸せになるためにも読んでおいていいと思う。あんま取り上げられない、母と娘についての記述もあってよかった。
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