ノスタルギガンテス の商品レビュー
深い深い、森と心 誰も立ち入ることは赦されない 一人の少年と一本の樹の話。 不条理は人間一人なんて呆気無く踏み潰して押し寄せる。
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輪のように繰り返される時間。けれども、二度と戻ることはできない。ぼくたちはこんなものを積み重ねて、どこへ行こうとしているのだろう。どこまでも果てしなく行けるわけではないのに。
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「ぼくのメカザウルスがどんなにすてきかってことを、どんな風に話したら、きみにわかってもらえるのだろう。」 言葉の機能を自覚し伝えることを放棄した少年の話。 幼年期を愛していたすべての人に。
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大学時代の、ゼミ友の研究作品。 大変面白い作品。 ちと、この作者の本を買い揃えたいと思ったくらいだ。
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0125-0126 ///// 生成する廃墟、世界の裂け目、あらゆる名づけ得ぬ廃墟。ノスタルギガンテスと呼ばれはじめた公園の木、そのまわりに着々と集まりはじめる様々なものがまきおこす、不可思議な現象を少年の視点から描く。 ///// 浮遊感の有る黒い寓話。 雰囲気が好きです。
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中々おもしろい! ・子供の頃の純粋な感覚 ・絶望に打ちひしがれる感覚 ・客観的に世界を捉える感覚 全ての感覚が、新しい!と思いました。 街中に溢れている景色も、違った見方をすれば素晴らしいもんになったりするんかしら?とか思ったり!
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主人公の男の子の物の見方と言葉がどれも綺麗で浮世離れしてました。最後まで夢と現実のあいだにいるような、こんな感性があったら楽しいだろうなあ。主人公のようなごまかしの通用しない小学生が実際にいたら、この子かわいくねえなと感じてしまうと思います。彼は損だ。
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児童文学に属するものの非常につらい内容なのでできれば真剣に読んでもらいたい本。“周囲に馴染めない自分”のもどかしさを噛み締めた。
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少年は世界の端でゴミに埋もれた自分だけの玩具を愛する。 やがてそれが世界に知らされた時、彼の手から幼さが零れ落ち砕け散る。 長野まゆみ好きの人は好きなテイストなんじゃないかな。 表紙の苔生した森の画像が美しい。
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