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永続革命論 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2026/03/20

 スターリンの一国社会主義論に対するところのトロツキーの永続革命論という対立は知っていたが、本書を読んでその主張の大宗を概ね理解できたのは収穫だった。  ラデックに対する反論という形で論述が進むので初めのうちは読みづらかったが、徐々に主な対立点は分かってきた。主にはレーニンとの見...

 スターリンの一国社会主義論に対するところのトロツキーの永続革命論という対立は知っていたが、本書を読んでその主張の大宗を概ね理解できたのは収穫だった。  ラデックに対する反論という形で論述が進むので初めのうちは読みづらかったが、徐々に主な対立点は分かってきた。主にはレーニンとの見解の相違があるかないか、あるとしたらそれは何かということになるが、スローガン的に言えば、「農民に依拠したプロレタリアートの独裁」か「プロレタリアートと農民の民主主義独裁」かという政治力学の問題をどう理解するのかということ。  当時の情勢として、ロシアでも20世紀に入り、急速に資本主義化が進行していたとは言え、人口の大部分を占める農民がどの勢力に加担するのかが重要な問題であったことを改めて感じた。    新自由主義の下、資本主義が暴走し、中間階級の没落と貧困化、国民の分断といった状況が急速に進んでいるが、その処方箋が旧来の社会主義、共産主義とは思えない現代に本書を読む意義が那辺にあるのか、そんなことをつらつら思いながら読了した。  

Posted byブクログ

2016/01/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今の時代こそ、すごく難しいけれども 読んでほしい本ですね。 資本主義というものが当たり前にあるけれども その結果を見ていくと…という別の視点や 著者がその当時、どれだけ時代を先行し 見据えていたかのすばらしさ。 ただし、かなりこの本は強烈です。 批判に終始していますし。 その結果は…暗殺されます。 スターリンにとっても彼はあまりにも 脅威過ぎたわけです。 おそらく、自分の論の不備を論破されてしまうから。 別の本の彼とは、また違っています。

Posted byブクログ

2010/03/02

ソ連邦の孤立した枠組みの内部で間性した社会体制としての社会主義の実現が可能であると、しばらく仮定するならば、これこそまさに完全な勝利であろう。 人類の経済と社会構造の現状から生じている、社会主義革命の国際的性格ある。生産力の世界的発展、階級闘争の世界的規模を原理的、政治的に反映し...

ソ連邦の孤立した枠組みの内部で間性した社会体制としての社会主義の実現が可能であると、しばらく仮定するならば、これこそまさに完全な勝利であろう。 人類の経済と社会構造の現状から生じている、社会主義革命の国際的性格ある。生産力の世界的発展、階級闘争の世界的規模を原理的、政治的に反映したものにすぎない。 プロレタリアートは革命の基盤を拡大することなしには自らの権力を打ち固めることはできない。 革命の完全な勝利はまたプロレタリアートの勝利を意味する。

Posted byブクログ

2009/10/04

本当にロシアでの革命を理解した男です。 レーニンは勿論ロシアにおける革命家ですが、マルクス主義に固執しすぎるところがありました。トロツキーの理論を「歴史を飛び越している」と非難しました。 しかし十月革命以後、レーニンはトロツキーを認めました。レーニンはトロツキーを「一番のボルシェ...

本当にロシアでの革命を理解した男です。 レーニンは勿論ロシアにおける革命家ですが、マルクス主義に固執しすぎるところがありました。トロツキーの理論を「歴史を飛び越している」と非難しました。 しかし十月革命以後、レーニンはトロツキーを認めました。レーニンはトロツキーを「一番のボルシェビストである。」と評価しました。 レーニンはブルジョワ民主主義革命が起きた後、プロレタリアート革命が起きる、とする二段階革命論にいつまでも固執していましたが、トロツキーは「ブルジョワ革命が起きた国はフランスやイギリスのような先進資本主義国家だけ。ロシアは後進国だ。ブルジョワは地主は国家権力と結びつき革命を起こすような階級にはなりえない。外国からの投資でロシアは近代化が進んでいる。今一番革命を起こしうる存在はプロレタリアートのみ。」と検証しました。 元々トロツキーの理論はボルシェビキの路線に叶ったものです。スターリンが意図的に歪曲し、あたかも自分たちの理論が正統なレーニン主義であるかのような振る舞いを見せたので、トロツキズムという蔑称が使われています。あまりに高度な理解力を必要とする永続革命論は、レーニンしか理解者を得られず、レーニン死後、トロツキーは孤立してしまいます。 なぜボルシェビキは永続革命をするはずだったのか、ではなく、永続的に革命を起こしうる存在だったはずのものが、ボルシェビキである。といった気がします。 頭が良すぎるがゆえに、孤立した。その存在が、トロツキーなのです。

Posted byブクログ