勇将ジェラールの冒険 の商品レビュー

アーサー・コナン・ドイル(著者),上野景福(著者)

皇帝ナポレオン率いる…

[文庫ＯＦＦ]

皇帝ナポレオン率いる大陸軍の花形、軽騎兵。勇猛果敢をもって鳴る彼らのなかでも並ぶもののない名剣士としてその名を馳せるのが、本作の主人公、エティエンヌ・ジェラール准将です。皇帝陛下には忠誠無類、剣には強く女には弱い明朗闊達な快男児である准将が、『勇将ジェラールの回想』に続き、自ら語る獅子奮迅の武勇伝。「准将が耳をなくした顛末」他八編の冒険談に加え、作者ドイルが付した作者序文を収録。コナン・ドイルといえば、まず思い出されるのは名探偵シャーロック・ホームズですが、このジェラールも

中世ヨーロッパを舞台…

[文庫ＯＦＦ]

中世ヨーロッパを舞台に繰り広げられる、ロマン溢れる冒険活劇。ハワードのコナンシリーズなどがお好きな人はどうぞ。

2011/02/11

『回想』に続くジェラールもの。語り口があまりにも調子良くうぬぼれているので、もしや彼の法螺？　と思いたくなります。
が、そこはコナン・ドイル。途中にちらっと第三者の視点をいれて、ジェラールがたしかに有能だった事を記述しています。
『回想』よりも血まみれ度がアップしていますが（「回想」執筆のあと、ドイルは実際の戦争に従軍したんだとか）、あいかわらず突っ走っています。

2009/10/07

『准将が耳をなくした顛末』
イタリアで反ナポレオンの組織に恋人と共に捕まり裁判にかけられたジェラール。恋人の恋の架け橋に。

『准将がサラゴッサ市を占領した顛末』
新たに赴任した部隊での決闘騒ぎ、部隊の幕領全員に対して決闘を申し込んだジェラール。しかし決闘当日サラゴッサに潜入し工作員との接触を命じられる。

『准将が狐を殺した顛末』
スペイン戦線でのジェラールの活躍。敵陣に進入したが、狐狩りの狩人たちに追いかけられる。

『准将が軍隊を救った顛末』
スペイン戦線での活躍。ゲリラたちを警戒する部隊に合図を送るジェラール。

『准将がイギリスで勝利を収めた顛末』
イギリスに捕まったジェラールの話。恋した夫人のための決闘騒ぎ。

『准将がミンスクに馬を進めた顛末』
ミンスクでロシア軍の罠にかかったジェラール。罠にかけた夫人を救うための戦い。

『准将がワーテルローで奮戦した顛末』
ワーテルローにおいて友軍に伝令に出たジェラール。しかし友軍と思い迷い込んだのはプロシア軍だった。ナポレオン敗退を支える准将の活躍。

『准将の最後冒険の』
ナポレオン追放後王妃マリー・ルイーズからの依頼でナポレオン救出に向かうジェラール。

2009/10/04

退役したフランスの老熱血軍人エティエンヌ・ジェラールが、気心知れた酒場などで
走り抜けた時代を語っていく……
コナン・ドイルが生み出した、そんな体裁の短編集、続編（最終巻）。

この愛すべき一本気のおっちょこちょいジェラ−ルが命をかけた冒険を振り返り、
思わず心は当時に帰って語り口にも力が入り、熱く血がたぎる……
……しかしナポレオン政府は崩壊しており、語る今では老軍人の献身も報われることなく……。

チラリとそんな苦さも味わい。

ワーテルロー会戦が入ったこの巻、そしてセント・ヘレナ島にナポレオン救出に潜入する最終話も入ってます。

かなりお得だと思うですよ？　多分ナ（笑）。