黄昏に生まれたから の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
リンダ・ハワードの作品はたいてい好きなんですが、この作品は私にはちょっと合わなかったです。 ある日突然、幽霊が見えるようになってしまった(霊能力がある)画家のヒロイン、スウィーニは、生まれ故郷の小さな町では生活しにくくなり、たった一人でニューヨークへ移り住み、1年ほど孤独な生活を続けていましたが、自分が、お世話になっている画廊の女性オーナーの夫(離婚協議中)に惹かれていることに気が付いてしまいます。 そして、ヒロインの霊能力は更に増し、親しい人が亡くなった(殺された)現場を、夜中に夢遊病のような状態の中、描きあげるというものが加わります。この件を機に、ヒロインは自分の中でその能力を抱えきれなくなり、ヒーローに頼るようになっていきます。 ヒーローもスウィーニに興味を示し、彼女と正式に付き合いたいという理由で、離婚協議を急ぐようになり、最後の一線はかろうじて超えていないものの、限りなく不倫関係に近い状態に…。そんな時、画廊の女性オーナーが何者かに殺害されてしまいます。 彼女の死を知ったその日の夜に、ヒーローとさっそくベッドインしてしまったヒロインに対して、若干もやもやっとしてしまった…。 なんだか、ヒロイン、ヒーロー共に、あまり魅力を感じられなくて残念な感じです。 ストーリー自体は、さくさく読めて、殺人事件の容疑者が彼女の絵によって明らかになっていく過程や、それを犯人に知られ、身の危険に晒され襲われるなど、スリルがあり、面白かったです。 ただ、様々な登場人物の醜い部分ばかりがクローズアップされていたせいか、ちょっと読んでいて疲れてしまいました。 サスペンスものが好きな人は、楽しめるかもしれません。
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