グリンプス の商品レビュー
60年代の音楽を中心に物語りが進みますが、この物語の中心は父親との和解ではないでしょうか。 この本の評価は父親と離別(死別・離婚等)しているかによって大きく変わると思います。 終盤で幼少期の不仲に新しい解釈が示されます。 十数年以上前に読んだのでうろ覚えですが 「お前は好きじゃ無...
60年代の音楽を中心に物語りが進みますが、この物語の中心は父親との和解ではないでしょうか。 この本の評価は父親と離別(死別・離婚等)しているかによって大きく変わると思います。 終盤で幼少期の不仲に新しい解釈が示されます。 十数年以上前に読んだのでうろ覚えですが 「お前は好きじゃ無かった(○○で遊びたがらなかった」という言葉は、同じく幼少期に父と触れあった記憶が殆どない私にも思い当たるふしがあり、気が付くと視界がぼやけていました。主人公が死んだ父親から聞かされた言葉も、私の記憶も、一つの解釈に過ぎず事実とは限りません。しかし、そういう解釈の変更で離別した人間と和解するのも方法の一つだと教えてくれた思い出深い作品です。
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親ってのは唯一無二のものなんだってことを四十近いおっさんが受け入れるお話。ただし良くない方の意味で。三人のアーティストとのエピソードはそれぞれ過去だとか可能性だとかその辺の象徴として描かれていたように感じたのだけれど、いかんせん彼らの来歴だとかその時代の空気だとかを知識/体験とし...
親ってのは唯一無二のものなんだってことを四十近いおっさんが受け入れるお話。ただし良くない方の意味で。三人のアーティストとのエピソードはそれぞれ過去だとか可能性だとかその辺の象徴として描かれていたように感じたのだけれど、いかんせん彼らの来歴だとかその時代の空気だとかを知識/体験として持ってるわけではないぼくには単なる文字情報としてしか読めない部分も多かった。子どものころうちにあった学習漫画で、タイムスリップして昔の人たちから直接お話を聴こう!みたいなのがあったのを思い出した。
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とても面白かった。自分のような音楽ジャンキー、60年代、ドアーズ、ビーチボーイズ、ジミヘンのどれかを凄く好きなら読むべき本だし、そうじゃなければ読んでもシンクしないな。 最後に自立だとか大人になるとか、全くテーマの違うパートがあって、シンクロニシティがあったのも良かったな・・・...
とても面白かった。自分のような音楽ジャンキー、60年代、ドアーズ、ビーチボーイズ、ジミヘンのどれかを凄く好きなら読むべき本だし、そうじゃなければ読んでもシンクしないな。 最後に自立だとか大人になるとか、全くテーマの違うパートがあって、シンクロニシティがあったのも良かったな・・・。 んで、いよいよ「Smile」を聴くべきときが来たのかしら。
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SFファンタジー。60年代にさほど思い入れはないので、苦しかった。注釈が一番面白いという時点で終わってる。
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60年代ロックの「もしも…」に応えた、タイム・パラドクス小説の傑作。 相反していた父親を突然交通事故で亡くした、人生に疲れた37歳の主人公に、ある日特別な才能が備わり、60年代にタイムスリップして、ドアーズやビーチボーイズ、そしてジミ・ヘンドリックスの、有名な“幻”のアルバムを次...
60年代ロックの「もしも…」に応えた、タイム・パラドクス小説の傑作。 相反していた父親を突然交通事故で亡くした、人生に疲れた37歳の主人公に、ある日特別な才能が備わり、60年代にタイムスリップして、ドアーズやビーチボーイズ、そしてジミ・ヘンドリックスの、有名な“幻”のアルバムを次々に完成させていく。それを通して、父親が過ごした60年代とも向き合うことになり、本当の父親の姿を見つける。それによって主人公も人生に希望を見出していくというストーリーに、僕も自分の人生のことも考えさせられました。60年代ロックファンや今一度自分を見つめ直したい人にもオススメの一冊です。
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60年代のロック・ミュージシャン達が、手がけたが未完に終わってしまった幻の作品。それを主人公が完成させると言う、テンポの良い60〜70'sのRockが好きな人にはたまらなく興味深いSFストーリーです。この小説で取り上げられている未完の作品はドアーズの「セレブレーション・...
60年代のロック・ミュージシャン達が、手がけたが未完に終わってしまった幻の作品。それを主人公が完成させると言う、テンポの良い60〜70'sのRockが好きな人にはたまらなく興味深いSFストーリーです。この小説で取り上げられている未完の作品はドアーズの「セレブレーション・オブ・ザ・リザード」。ビーチ・ボーイズの「スマイル」。ジミ・ヘンドリックスの「ファースト・レイズ・オブ・ザ・ニュー・ライジング・サン」。主人公のステレオ修理屋と言う設定もそこから聞こえてくる時代がかったサウンドもイメージできる。再び古いレコードに手を伸ばして聴きながら読みたくなる。
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60年代のロック・ミュージシャン達が、手がけたが未完に終わってしまった幻の作品。それを主人公が完成させると言う、とんでもない物語である。この小説で取り上げられている未完の作品は次の3つ。全てファンには良く知られたものだ。ドアーズの「セレブレーション・オブ・ザ・リザード」。ビーチ・...
60年代のロック・ミュージシャン達が、手がけたが未完に終わってしまった幻の作品。それを主人公が完成させると言う、とんでもない物語である。この小説で取り上げられている未完の作品は次の3つ。全てファンには良く知られたものだ。ドアーズの「セレブレーション・オブ・ザ・リザード」。ビーチ・ボーイズの「スマイル」。ジミ・ヘンドリックスの「ファースト・レイズ・オブ・ザ・ニュー・ライジング・サン」。小説はこれらの作品を中心として進むが、家族や恋人との関係の話が実は重要なテーマだったりする。だから、ロックの話をもっと読みたい!というタイミングでいきなり話が切り替わったりして、実は落ち着かない。でも見方を変えれば、上記の作品やアーティストについて知識が無くても読める本と言えるだろう。
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