夕闇の川のざくろ の商品レビュー
夕闇の川のざくろ ‐‐‐‐‐‐‐‐ 本屋さんで立ち読みしたのだけれど、 読んでいたら江國ワールドにまたしても落ちてしまいました。 ちいさな絵本だけれど、静かな孤独感がひしひしと伝わって とっても不思議な大人向けの絵本です。 イラストもとてもその不思議な感じにぴったりで、...
夕闇の川のざくろ ‐‐‐‐‐‐‐‐ 本屋さんで立ち読みしたのだけれど、 読んでいたら江國ワールドにまたしても落ちてしまいました。 ちいさな絵本だけれど、静かな孤独感がひしひしと伝わって とっても不思議な大人向けの絵本です。 イラストもとてもその不思議な感じにぴったりで、「夕闇の川のざくろ」という本の名前も好きです* 嘘と本当。なにが正しくてなにが正しくないのか。正しいことがすべてなのか? いろいろと考えさせられます。 考えるというよりは、感じるといった方がいいのかな? 江國さん特有の歪みというかそうゆう世界観が好きです。
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たぶん俺は孤独ってものにすごい憧れてるんだなぁって、 自分で認識し直した作品になった。 人を信じていないとか、 孤独とか、 人がそうそう成りえるものでもないし、 そうなりたいと思ってもどこかでそれと反するものにすがっている自分がいるわけで、 だからこその憧れなのだろう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
江國香織さんの言葉の選び方が好きで、よく読むのだけれど、彼女の本って捉えどころがないんです。時々。 この本は、しおんという女の子とそのお友達の会話から成り立っていて、けれどしおんが話すことといったら(友達が言うところの)嘘ばかり。 しおん曰く、 「人なんてもともとほんとじゃないのよ」 本当のものは物語だけ、それを人は運んで行くの。そして嘘は物語なのだと。 しおんが語るのは、友達にしてみれば嘘だけれど、しおんにしてみたら本当のもの、物語。 この本を読むと、信じることって本当に主観的なものなんだなぁと思わせられます。 そして、信じるものが違っても互いに一緒にいられるって素敵なことだなぁ、とも。
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(2008.04.05読了)(2008.04.04購入) 大人のための絵本でしょうか? 子供向けの絵本なら、文と絵が分かりやすく対応しています。この本の場合は、文と絵の対応関係が説明的ではありません。文は文で独立して読めます。絵は必ずしも必要としません。絵は、絵を見ているだけで楽...
(2008.04.05読了)(2008.04.04購入) 大人のための絵本でしょうか? 子供向けの絵本なら、文と絵が分かりやすく対応しています。この本の場合は、文と絵の対応関係が説明的ではありません。文は文で独立して読めます。絵は必ずしも必要としません。絵は、絵を見ているだけで楽しめます。鳥が飛びながら地上を見ているような構図の絵が多用されています。絵だけで観賞することが可能です。 絵を見ながら、江國さんの話とは別の話が作れそうです。 幼馴染のしおんの話です。幼稚園のころからみんなに嘘つきと言われていました。 人なんてもともとホントじゃない、としおんは言います。 何がホントなの、と、しおんに訊いてみたら、物語よ、と答えました。 しおんは、嘘を物語と呼びます。 物語の中では、人なんてたとえば一匹の鼠だったり、一匹の山あらしの足の裏の肉球だったりするんだから。そして、物語の中で、私は夕闇の川のざくろなの。 しおんの話には、ピエールが登場しますが、恋人だったり、鳩だったり、従兄だったり、亀だったりします。 その場その場の、思いつきに付き合う気があれば、楽しめるかもしれません。 ☆江國香織さんの本(既読) 「雨はコーラがのめない」江國香織著、大和書房、2004.05.20 「思いわずらうことなく愉しく生きよ」江國香織著、光文社、2004.06.25 「間宮兄弟」江國香織著、小学館、2004.10.20 「赤い長靴」江國香織著、文芸春秋、2005.01.15 「パンプルムース!」江國香織著・いわさきちひろ画、講談社、2005.02.23 「すきまのおともだちたち」江國香織著・こみねゆら絵、白泉社、2005.06.08 「ぬるい眠り」江國香織著、新潮文庫、2007.03.01 「がらくた」江國香織著、新潮社、2007.05.20 著者 江國 香織 1964年 東京都生まれ 挿絵 守屋恵子 1964年 横浜市生まれ イラストレーター (2008年4月17日・記)
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ライブハウスの暗がりの中で、開演までの待ち時間の間に読み終えてしまうほどの小さな本。江國節炸裂のちょっと壊れた女の人の話。 背中と頬がひんやりするような読後感
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短くて挿絵もあって、話としては単純なのだけれど、とても難解であまり理解できなかった。 2009/9/27
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55ページの、ビーフシチュウのイラストが好き。 江國さん独特の、奇妙なお話です。 2009/07/29読了
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守屋恵子さんのイラストが、まず好き。 すごくきれいで丁寧な色の質感。 そこに、なんとも不思議でざらざらとした質感の言葉達が 迷い猫のように、少し獰猛な感じでマッチしていく。 「物語の中で、私は夕闇の川のざくろなの、」 (本文より) この一文が好き。目を閉じてそれを想像すると...
守屋恵子さんのイラストが、まず好き。 すごくきれいで丁寧な色の質感。 そこに、なんとも不思議でざらざらとした質感の言葉達が 迷い猫のように、少し獰猛な感じでマッチしていく。 「物語の中で、私は夕闇の川のざくろなの、」 (本文より) この一文が好き。目を閉じてそれを想像するとぞくぞくする。 全体の孤独な冷たい感じ、読み手を突き放す感じが心地いい。
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守屋恵子さんの絵とのコラボです。 不思議な少女しおんと語り手の女の子との交流を描いた詩のような作品。 私はやはり江國さんの短編や長編が好きなんだと思います。
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しおんみたいな子が近くにいたら...友達になれるかなぁ?無理かなぁ...。なんだかとっても何かを創ってみたい!と思わせられました。こんな大人のための絵本...みたいなのをもっと読みたい。
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