星なしで、ラブレターを。 の商品レビュー
石井ゆかりさんの占いが好きだ。 他の占い師さんなら、ネガティヴに書くようなことも、必ず未来に道を示すような文書になる。 この本を読み始めた時、難しいと感じた。 哲学的だなと。 一瞬、読むのを諦めようかと思ったが、読みススメていくうちに、パズルのピースがはまるように、しっくりく...
石井ゆかりさんの占いが好きだ。 他の占い師さんなら、ネガティヴに書くようなことも、必ず未来に道を示すような文書になる。 この本を読み始めた時、難しいと感じた。 哲学的だなと。 一瞬、読むのを諦めようかと思ったが、読みススメていくうちに、パズルのピースがはまるように、しっくりくる内容と出会う。 それを理解したら、今まで難しいと感じていたことまでが、「ああ、これのことを言っていたのか」と、ストーンと落ちた。 エッセイ。というよりは、詩に近い印象を受ける。 読み終わった後は、ほんの少しかもしれないけれど、目線が変わる。 もちろん、変われない目線も存在する。 それらをひっくるめて自分なんだと思う。 そんな時間を与えてくれる本。
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悲しいことが、なんなのか、 読んでいるうちに輪郭を現してくれます。 今回は”石井ゆかり推し”で」と言いながら、 尾崎さん(札幌ブックコーディネート)がダンボールを抱えて、入ってきたときの「???」な心境ったら。 星占いのカリスマ、石井ゆかり。 「根性論」派としては、「占い...
悲しいことが、なんなのか、 読んでいるうちに輪郭を現してくれます。 今回は”石井ゆかり推し”で」と言いながら、 尾崎さん(札幌ブックコーディネート)がダンボールを抱えて、入ってきたときの「???」な心境ったら。 星占いのカリスマ、石井ゆかり。 「根性論」派としては、「占い」とほとんど 無縁な生活なため、初めて耳にするお名前でした。 その後、仕事関係で、必要に迫られて数冊読んだものの、 これといって、心に波風は立ちませんでした。 でもこれは、圧倒的に別格。 軽んじてました、石井ゆかりさんを。 江國香織さんの空気感と 桜井和寿さんの混沌表現が合わさった感じ。 そして、言葉のセレクトがパーフェクト。 伝わりますかね、この説明で。 特段、励ましてくれてる内容でもないし、 落ちまくってるときに読んだら、かなり強烈で さめざめと泣いちゃうに決まってる。 なんでしょう、この寄り添ってくれてる感。 ちょっと肌寒くなってくる、秋の読書にピッタリですよ。 星なしで、ラブレターを/石井ゆかり *札幌ブックコーディネート 尾崎実帆子さんの本棚より ー たしかにあったはずのものが失われる、ということは、 とても苦しい。手の中にあるものを「失うかもしれない」と想像するだけでも、充分苦しい。 人は飽きるし、嘘をつくし、心を変えるし、忘れるし、 矛盾した感情を同時に持ち、考えはあやふやで、命は限られていて、環境に揉まれ、まるで安定なんかしない。 「はじめからなにもないから、一切がなくならない」ということもまた、安心なはずなのにそれだけで、人の心を凍傷にする。 恐怖心と闘うのは至難の業だけど、それをして、 思い切り手を伸ばすとき、なにかはわからないけど、なにかが掴めるんだ。 掴めるものは、望んだものではないかもしれないけれど、 でも少なくとも、恐怖心の中でイメージしたみたいに、伸ばした手首をばっさり切り落とされたりは、しないんだ。
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人は、自分の仕事、あるいは趣味としてやっていることを説明するときに、何かの言葉を使いたがる。 ライター、教育者、通訳、などなど。 どんな言葉で自分を説明づけたらいいのだろうと、迷う人も、きっと少なくない。 ライターとしてちゃんとしなきゃ、教育者として、通訳として。 石井ゆか...
人は、自分の仕事、あるいは趣味としてやっていることを説明するときに、何かの言葉を使いたがる。 ライター、教育者、通訳、などなど。 どんな言葉で自分を説明づけたらいいのだろうと、迷う人も、きっと少なくない。 ライターとしてちゃんとしなきゃ、教育者として、通訳として。 石井ゆかりさんは、違う。 占星術師と呼ぶ人、ライターと呼ぶ人、などなど、いるかもしれない。便宜的に。でも、ゆかりさんはそういったものを、さらりと超えてします。石井ゆかりである、ということさえ、さらりと、通り抜けていく。 透明にする力を持っているのが、ゆかりさんなのだ。 何になるでもなく、他の誰でもない私という個性の主張でもなく。 そんなゆかりさんの魅力の片鱗を知る、おすすめの一冊。 星なしでかいた、とても特別な、最初の一冊だから。 もし、石井ゆかりさんのこと、気になって、知りたくなったら、是非、是非、触れて欲しい一冊だと思う。 本のカバーを外したさきに記された、秘密のメッセージも含めて。
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石井さんの星占いはあなたは運がいいとか悪いとかではなく心の持ちようを教えてくれる。このエッセイも変に説教くさいアドバイスではなく、人の心について考えさせてくれました。写真も素晴らしくてすごく心地いい本でした。
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厚いのでちょっともったり感があります。内容は濃くて面白い部分もありますが、個人的に興味のない話題もあったため後半みるのが辛かったです。
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石井ゆかりさんの、人間肯定感(っていうのかな)の力強さっていいな。限りなく繊細なんだけど、同時にどっかりとした大きな山のよう。時に、ビリー・ホリデイの「奇妙な果実」がそういう内容の歌だったとは初めて知りました。
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非難 という題のページは、私もそんな時期があったし、あのこも…といえる内容だった。石井ゆかりさんの書く文章はすごく感覚的なものを文字にしてるからか、自分の中にストンと入ってくる。
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一つ目に収録の「孤独」の文章にズドン!胸を射抜かれました。 「恐怖心と闘うのは至難の業だけど、それをして、思い切り手を伸ばすとき、なにかはわからないけど、なにかが掴めるんだ。 掴めるものは、望んだものではないかもしれないけど、でも少なくとも、恐怖心の中でイメージしたみたいに、伸ば...
一つ目に収録の「孤独」の文章にズドン!胸を射抜かれました。 「恐怖心と闘うのは至難の業だけど、それをして、思い切り手を伸ばすとき、なにかはわからないけど、なにかが掴めるんだ。 掴めるものは、望んだものではないかもしれないけど、でも少なくとも、恐怖心の中でイメージしたみたいに、伸ばした手首をばっさり切り落とされたりは、しないんだ。」 石井さんの占いは、占いということ以上に文章のセンスに惹かれて楽しみにしてる。センスというか、愛情にあふれた文章を書く方だなと。誰も触れなかった自分の内側にそっと触れてくる文章。占い抜きでも、心を楽に、というか、変な緊張を解いてくれる効果があります。
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いちいち痛くて身につまされてたまらないわけです。 きちんの腹に落ちない部分もあるんだけど、これは近くに置いて寝かせてまた読みたいなぁと思った。
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タイミングが本人の予想通り、期待以上にかちかち噛み合っている時は「限界超え」は起こらない。 自分の手で自分の限界を広げることが必要なとき、 すべてのタイミングは、ずれるのだ。 そのタイミングのズレこそが、タイミング、なんだろう。 すごくドキリとした。
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