憧れのまほうつかい の商品レビュー
昔、母が図書館で借りてきていたのをたまたま見て、素敵だなぁと思って、またもう一度ちゃんと見たいと思っていた本。けれどタイトルも何も覚えてなくて。 それがたまたま図書館で見つけて嬉しくなりました。 やっぱり素敵がいっぱいでした。
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エロール・ル・カイン。イギリスの画家。 さくらももこさんが17歳の時,本屋で見つけた本の作者名を見て曰く「”エロール”なんて,なんかエロの巻物みたいではないか」 だがしかし,この画家の絵本にはまってしまうのです。 その繊細さ,美しさ。魅せられたももこさんは,普段は...
エロール・ル・カイン。イギリスの画家。 さくらももこさんが17歳の時,本屋で見つけた本の作者名を見て曰く「”エロール”なんて,なんかエロの巻物みたいではないか」 だがしかし,この画家の絵本にはまってしまうのです。 その繊細さ,美しさ。魅せられたももこさんは,普段は本を一冊買うのにも熟考するのに,エロール・ル・カインの「おどる12人のおひめさま」を即買いするのです。 それから時がたち,漫画家になったさくらさんは,ルカインにまつわる人々や場所をたずねに行きます。その顛末が書かれたエッセイです。 さくらももこさんのイラストにも,ルカインのテイストが感じられます。ももこさんの「コジコジ」などのイラストもたくさん掲載されていますが,ルカインの絵の影響を受けているなというのを感じます。 ルカインの作品に魅せられ,彼の死語,遺作が散逸しないように買い集めているという渋谷さんを訪ね,原画を見せてもらっています。 山梨県の大泉高原にある別荘に集められた原画は,印刷よりもずっと力強く,勢いのある絵だったそうです。 また,さくらももこさんは,ルカインに縁のある人を訪ねて,イギリスまで行っています。 イアン・キールさんは,BBCのドキュメンタリーやアニメーションの演出をしてきた人。 その方のお宅に行ったときの話で,ももこさんにとってはルカインとのエピソードや思い出を聞いているはずだったのにだんだん眠くなり……なんともお間抜けな展開になっています。 また,ペニー・シブソンさんという,ルカインの絵の宣伝,広告に携わっていた方とも会います。ルカインとの思い出話に,さくらさんがほろりとしているのが,ほっこりさせられます。 さくらももこさんのエッセイは,おもしろエピソード満載ながら,最後にはほろりとさせる部分があって好きです。味わい深いです。
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さくらももこ先生の絵は、この方から影響を受けてるのか‥!と見ててわくわくすることばかりだった。 夢を叶えるなんて、すごいなぁ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
エロール・ル・カインさんに憧れ、彼の生前を知る為にロンドンに行った旅を中心に書いた本。彼の絵がさくらももこさんにどれだけ大きな影響をもたらしているかは、見ればわかる。さくらさんの絵が大好きなのだけど、そこにはル・カインの存在があったのだ、と知りました。 とにかく、さくらさんの文章は面白すぎる。静かな図書館で何度噴き出してしまったか( ;∀;) それに、最後のインタビューで、夢に向かう情熱の強さを知った。これまでは、『私は、まるこみたいにぐーたらで、怠け者だわー』なんて失礼なことを思っていたのですが、まったく違いました。さくらせんせいごめんなさい。 自分にとって一番大切なものを選ぶ。(感動したのは、画集の為に、鞄を買わなかったこと) 自分でお金を稼ぐ。 親の説得のために、小学校時代の先生に説得をお願いすること。 レポートの為に絵本作家に手紙を送ること。 そんな行動力のある、人だったんだなあ。 あとは、『楽に長く好きでいる』というのに共感。 私は、『好きっていうならマニアにならなきゃ』みたいな強迫観念を感じているのですが、必ずしもそうである必要は無いのかもと思わせてくれた。
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エッセイが面白いという評判は耳にしていたものの、私にとって初めてのさくらさんのエッセイ。 まるこの生みの親だけあって、とても面白かったです。 愉快な人だなあ、と自然と口元が緩む感じ。 エロール・ル・カインへの愛情に満ちていました。 『おどる12人のおひめさま』もいつか読んでみたい...
エッセイが面白いという評判は耳にしていたものの、私にとって初めてのさくらさんのエッセイ。 まるこの生みの親だけあって、とても面白かったです。 愉快な人だなあ、と自然と口元が緩む感じ。 エロール・ル・カインへの愛情に満ちていました。 『おどる12人のおひめさま』もいつか読んでみたいです。
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エロール・ル・カインを追い求めてのお話。おもしろく読みました。もものかんづめ、さるのこしかけ以来、私にとって10年以上ぶりのさくらももこの本でした。
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立ち読みで開いたページの絵がすごく印象的で借りた本。その絵の作者、エロール・ル・カインへのさくらももこさんの愛を綴った本です。 さくらももこさんの好きな画家さんって、凄く神秘的で夢のような絵を書く人って印象がもともとあって。もう10年位前になるのかな、ももこの旅行記?みたいな本...
立ち読みで開いたページの絵がすごく印象的で借りた本。その絵の作者、エロール・ル・カインへのさくらももこさんの愛を綴った本です。 さくらももこさんの好きな画家さんって、凄く神秘的で夢のような絵を書く人って印象がもともとあって。もう10年位前になるのかな、ももこの旅行記?みたいな本の中で紹介されていたバリの画家さんの絵が私の中で不思議な存在感を持っていました。凄く細かくて、繊細で、なんだか夢のある絵。わたしはあまりそう言った細かく細かく描く絵って普段はそんなに好まないんですが、不思議とずーっとなんとなーくいいなーって思ってたんです。 だから、今回も彼女が好きな画家さんのことを好きに書いた本だと分かり胸が踊りました。まぁ、結局ルカインの説明やエピソードはほとんどなくドタバタ旅行記と言った方が良いような内容なんですが…。 この本の中に載せられた沢山のルカインの絵がとても魅力的です。なんだか、絵の中のキャラクターが生きているみたい。単純に素敵だと思えたので、うまいことこの本の趣旨には載せられているのかもしれないです。でもこの絵たちと出会えたことはよい体験でした。 そして、さくらももこさんがとても彼から影響を受けていることがみてとれました。ちょっと違った目で見れる気がします。 あぁ、好きで好きで仕方がなくて影響を受けることって、いいなぁ。今回の本を読んで感じました。影響を受けて、その要素を取り込んでも、イコールで出る、イコールになるわけじゃないんだな、と。取り込んだ時点でそこに自分の色が加わって、さらに好きになれるアウトプットが出せるんだと。ちょっと自分にしか腹オチしない書き方になってしまいますが、今回この本を読んで私が一番感じたことです。とことん好きになって自分の中に融合していく体験、心地いいだろうな、あぁ、素敵。 久しぶりに美術館いきたくなって来ました。私の目がしあわせを感じる絵を見にいきたい。今までで一番ふわふわしたレビューになってしまいましたとさ。 まほうつかいってことば、ぴったり!
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10年くらい前に読みましたが、私の全ての原点ともいえる本でした。 こちらの本でエロール・ル・カインの存在を知り、それ以降彼は私の一番大好きな挿絵画家です! そしてさくらももこさんの文章がいちいち面白い!
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リサイクル図書。買うまではないかなぁと思うけど… エロールルカインに対してのラブが一杯つまってて、良かった。彼女とても正直だから読んでて気持ちいいよね。 見事に欲しくなったもの。絵本買いますわ。
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さくらももこがある画家の熱烈なファンで、その知り合いを訪ねてイギリスへ旅行した記。 かわいくてきれいなイラストがたくさん載っているので、ペラペラ見るだけでも楽しい。 でもちゃんと文章も楽しい。そこはさすが。
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