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ステーシーズ の商品レビュー

3.5

40件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2011/08/18

 いつの時代もまず最初に社会を動かすのは少女であると誰かが言っていたような気がしますが、まさにこの小説はその言葉を表しています。「ステーシー化」という少女から始まる圧倒的な社会変革に合わせて、ベストな社会の形を無理矢理作ってそこで日常を送る人たちの物語。  少し比重を置き過ぎでは...

 いつの時代もまず最初に社会を動かすのは少女であると誰かが言っていたような気がしますが、まさにこの小説はその言葉を表しています。「ステーシー化」という少女から始まる圧倒的な社会変革に合わせて、ベストな社会の形を無理矢理作ってそこで日常を送る人たちの物語。  少し比重を置き過ぎでは?というような凄惨残酷な描写が目立ちますが、むしろこの作品でグロテスクなのは死を目前にした少女達がそれを楽しむ為に儀式化してしまうこと。再殺部隊のルーチンワーカー振り。人間の適応能力はこういうところにも表れてくるんじゃないか、と。

Posted byブクログ

2011/04/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

与えられた運命をありのままに受け入れること。 主軸を楽な方へ調整していくこと。 それで、 その調整している最中に起こるひずみも苦しみも、仕方のないことである。 ここがこの物語の本質なんだろうと個人的には思う。 諦念や思考の放棄ができる。 仕方がないことを仕方がないと受け入れられること。 それは大人になった証拠であるような気がする。 受け入れられずに、悶々と悩み、苦しむことは、 結局は自分の首を自分で絞めていることなのだ。 だから、ステーシーになる前の少女たちは、 いよいよ自分の番だと言うことを覚悟して 再殺の権利を好きな子に譲渡して、その結果を受け止めるんだ。 なんで私なの、どうしたら生きられるの、そう地団駄を踏むこともなく。 その点で、このお話は本当に静かで、清らかなお話。 もちろん、話の多くはグロテスクで、醜くくておぞましい描写が沢山あるのだけれど、 その中にも醸成された美しさがある。 少なくとも私はそう感じました。

Posted byブクログ

2011/04/18

グロい・・・というかわけがわからない。こんな設定普通だったら思いつかないんじゃないのだろうか。ゾンビ・リバーは常軌を逸しすぎて逆に笑えた。 大槻ケンヂはいかれとるなあ。

Posted byブクログ

2010/12/02

オーケンファンの友人の勧めで読んだのですが、サクサク読み進められました。 “再殺部隊”など筋肉少女帯の楽曲と併せて読むとなお良いです。 グロくてエグくて理不尽なのにあたたかい、しかしやはりどこか釈然としない物語。 哲学的であまりに難解、とまではいかずとも解るような解らないような...

オーケンファンの友人の勧めで読んだのですが、サクサク読み進められました。 “再殺部隊”など筋肉少女帯の楽曲と併せて読むとなお良いです。 グロくてエグくて理不尽なのにあたたかい、しかしやはりどこか釈然としない物語。 哲学的であまりに難解、とまではいかずとも解るような解らないような……という感じはあります。しかし同時に言葉の美しさも感じられました。読者の想像力を掻き立てるのがとても巧いです。その点はさすがオーケンという感じです。 結構皆さん「グロすぎる」と感じる方がかなり多いようなんですが、私はえげつないホラーを多少読み慣れているせいかそれほど怖くはありませんでした。当然ですが個人差はあります。 あ、あとがきはちょっと笑えますよ。

Posted byブクログ

2010/09/04

ヴィレヴァンで見かけて表紙買いしたらクリーンヒット。これぐらいのグロテスクと理不尽さが一番好きです。ステーシーズ本編もだけれど番外編のゾンビ・リバーも好き。どちらかというとゾンビ・リバーの方がグロで理不尽かもと。あとがきで大槻氏がこれをCGなしで実写化したいと言っていたけどそれは...

ヴィレヴァンで見かけて表紙買いしたらクリーンヒット。これぐらいのグロテスクと理不尽さが一番好きです。ステーシーズ本編もだけれど番外編のゾンビ・リバーも好き。どちらかというとゾンビ・リバーの方がグロで理不尽かもと。あとがきで大槻氏がこれをCGなしで実写化したいと言っていたけどそれは果たして…

Posted byブクログ

2010/08/17

うーん、なんかただのグロい文章にしか思えなかったな…嫌いじゃないんだけどな… オモイデ教と違って登場人物が多すぎるのと、それぞれのキャラがあんまり立ってないからかな…

Posted byブクログ

2010/06/08

"ロコ!思うままに"を読んで、他の作品にも興味がでて買ってみた作品。 偉そうなことは言えないけど、読んでみて、 人間の狂気と、狂気ではごまかしきれない弱さが描かれているのが とても面白いと思った。 恐怖やグロテスクも全部ひっくるめて、 最高にロマンチック。

Posted byブクログ

2010/02/26

オーケンの著作を読むのは初めて、彼は音楽が本業だと思っているので特に期待もせずに読みましたがやはり可もなく不可もなくといった作品でした。 B級映画を見ているような、作品としてはバトル・ロワイヤルや山田悠介作品に近いものを感じました。 何となく偏見かもしれないけれど、作家業が本業で...

オーケンの著作を読むのは初めて、彼は音楽が本業だと思っているので特に期待もせずに読みましたがやはり可もなく不可もなくといった作品でした。 B級映画を見ているような、作品としてはバトル・ロワイヤルや山田悠介作品に近いものを感じました。 何となく偏見かもしれないけれど、作家業が本業ではない人が小説を書こうとするとスプラッターやグロ系に走りやすい傾向があるのではないかなあと思いました。 少女再殺、その中に人の愛だとか、抗いようの無い運命に巻き込まれる人間だとかを書こうとしたのだろうし、ただのグロでは終わらせない正統性を保持するためにそのようなエピソードを投じたのだろうけれど、いかんせん文章力が稚拙でうまく書き切れていない感は否めませんでした。

Posted byブクログ

2010/02/07

面白かった。エンターテイメント性抜群です B級映画を観たような、それでいて哲学性も感じるような。 もっとケンヂさんの本が読みたくなりました

Posted byブクログ

2010/01/14

どんなに愛した人でもゾンビにのようになってしまい、殺さなければいけないというのが悲しいと感じました。 自分の罪の意識を再認識した様子が分かりやすかったです。

Posted byブクログ