世界の名著(16) の商品レビュー
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1963年刊行。 1994年までに41刷を数える超ロングセラー。それもむべなるかなと感じさせるレビュー集である。 主に西欧近世・近代の45人の碩学・名著を、京都大学系の先生方が中心になって解説していく。一つ一つは短いが、その内容を見るや、実に濃い中身である。 とはいうものの、1963年刊行という時代の鎖はないではない。すなわち、レビュアーの発想と一部選書に、ソ連や中華人民共和国といった共産主義国への素朴な礼賛が見え隠れする。 共産主義思想はともかく、それが具体的制度に落とし込まれたものがソ連他であり、その政権の内実が独裁制であったことを考えると、この素朴な礼賛はなかなか納得しづらいところではある。 とはいえ、刊行年時は、雪解けのフルシュチョフ政権期であり、毛沢東の文化大革命の開始前ということから見ると、時代背景上、止むを得ないようにも見えるところだ。 ちなみにサルトルとハイデッガーはこの解説を読むだけでも難しいことが手に取るように…。遠ざけてしまわないように注意、注意…。
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ほとんどが哲学がらみの本なのには 要注意です。 原則「難解本」ばかりなので 苦手な人は回れ右。 ただし、あまり知られていない 革命、改革の立役者がいたことには 驚きました。 中には不条理な仕打ちを受けても 文字を書くことをあきらめなかった人もいるのです。 (その人はまさに天才、それゆえに 過酷な拷問を受ける羽目になります) 良書の中の欠点、 それがわかる人になれるのはいつ?
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