空の絵本 の商品レビュー
ぽかぽかした春の陽気みたいな本。短編集…なのかな?白の背景に薄ぴんくの桜の花びらがひらひらしてる見開きページが素敵。 作者はたぶん自分の思ったこと、感じたことを素直に書いたんだと思うけど、表現が曖昧であまり伝わってこないところがあった。 でもなんとなくあたたかい気持ちになれたので...
ぽかぽかした春の陽気みたいな本。短編集…なのかな?白の背景に薄ぴんくの桜の花びらがひらひらしてる見開きページが素敵。 作者はたぶん自分の思ったこと、感じたことを素直に書いたんだと思うけど、表現が曖昧であまり伝わってこないところがあった。 でもなんとなくあたたかい気持ちになれたので星3つ。
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幼少時の記憶は、想像以上に大人の自分に深く根付いている。もしかすると今ある“もの”に対して抱くなんとなくのイメージは、遠い過去に自分が見たり感じたり触れたりしたものにつながっているのかも知れない。それにしてもあまんきみ子はよくまああんなに鮮明に昔の映像を覚えていられるよね。 また...
幼少時の記憶は、想像以上に大人の自分に深く根付いている。もしかすると今ある“もの”に対して抱くなんとなくのイメージは、遠い過去に自分が見たり感じたり触れたりしたものにつながっているのかも知れない。それにしてもあまんきみ子はよくまああんなに鮮明に昔の映像を覚えていられるよね。 また、彼女の母親の、誠実で忍耐強くて穏やかな娘への接し方にはひたすら感動。多分読んだ時期の影響が大きいのだと思うが、読むにつれてその優しさ美しさに泣けた。子供には無条件に優しい母親にならないといけない。対等の人間としての理性的な会話、憧れるなあ。頑張らないと。
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図書館で借りた『あまんきみこ』さんのエッセイ集。想像どうり『あまんきみこ』さんは優しい。そして強い母のイメージも感じる。同じ日に借りた『梨木香歩』さんのエッセイ集『水辺にて』が予想外にカヌーで川下りのカヌーイストさんで、表紙写真が星野道夫さんなのだ。みんな奥が深いよ…
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「車のいろは空のいろ」という絵本が代表作の著者の、意外にもこれがはじめてのエッセイ。 病弱だった著者が、病気で寝ているときに窓から見えるそらに慰められたと振り返るのが「空の絵本」。 エッセイのそこかしこに顔を出す、著者の母親の姿が、不思議と心に残る。きっとこの人は、母親の...
「車のいろは空のいろ」という絵本が代表作の著者の、意外にもこれがはじめてのエッセイ。 病弱だった著者が、病気で寝ているときに窓から見えるそらに慰められたと振り返るのが「空の絵本」。 エッセイのそこかしこに顔を出す、著者の母親の姿が、不思議と心に残る。きっとこの人は、母親の暖かな愛情に包まれて、こんな美しく優しい話を創作できる感性を育てたんだなあと思う。 母がなくなる前後をつづった「思いだすままに」などで、亡くなった母への著者の思いが見て取れる。 柔らかなタッチの松成真理子のイラストも心休まる一冊です。
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幼かった著者の動悸が聞こえてきそうな、堰を切った著者の涙の温かさを自分の頬に感じるような、そんな話が詰まってます。
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