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田辺聖子の古事記 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2019/06/13

最近の研究では語り手=稗田阿礼は「女性だった」という説もある。田辺は『日本書紀』は男性社会が“大陸の隋・唐王朝に対し対等を主張した”書であるとすれば、古事記は女性社会が《社会の基礎をなすのは女性》原理を前提として書き下ろされたのではないか?と想像する。共通のテーマでも書紀は勇まし...

最近の研究では語り手=稗田阿礼は「女性だった」という説もある。田辺は『日本書紀』は男性社会が“大陸の隋・唐王朝に対し対等を主張した”書であるとすれば、古事記は女性社会が《社会の基礎をなすのは女性》原理を前提として書き下ろされたのではないか?と想像する。共通のテーマでも書紀は勇ましく、古事記は女性目線で戦士を思いやり、いたわる感覚が確かにある。神功皇后の話にしても古事記では悲壮感があるが、書紀ではやたら勇ましいだけ。記紀ともに白村江の敗戦を受けて、“半島での兵力使用の正当化”ではある。敗北は文藝を発達させる

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2020/08/13

初めて読んだのは高校を卒業する頃だったと思う。発売後の田舎の書店はどこも在庫がなくて、取り寄せしたのを覚えている。 そろそろ読み返してみるかな。

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2012/03/26

歴史書として解釈する古事記には興味あるけど、文学として表面をすくうだけの古事記はどうなのよ、と避けていたのですが、この本は全然違いました。文学としての美しさ、楽しさを薦める一方、歴史的な背景もきちんと注釈し、古代日本史の謎を解くための好奇心の扉を開かせてくれる、そんな素敵な一冊で...

歴史書として解釈する古事記には興味あるけど、文学として表面をすくうだけの古事記はどうなのよ、と避けていたのですが、この本は全然違いました。文学としての美しさ、楽しさを薦める一方、歴史的な背景もきちんと注釈し、古代日本史の謎を解くための好奇心の扉を開かせてくれる、そんな素敵な一冊でした。読んで良かった。

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2011/12/07

教科書以外で初めて読んだ古典文学がこの本だった。中学生のころだ。そのころ私は荻原規子の《空色勾玉》のシリーズに夢中で図書室で何度も借りて貪るように読んでいた。そのため自然と興味は神話の時代へと向かい、そんなときにどういうきっかけだったのか忘れてしまったが母がこの本を買ってきた。私...

教科書以外で初めて読んだ古典文学がこの本だった。中学生のころだ。そのころ私は荻原規子の《空色勾玉》のシリーズに夢中で図書室で何度も借りて貪るように読んでいた。そのため自然と興味は神話の時代へと向かい、そんなときにどういうきっかけだったのか忘れてしまったが母がこの本を買ってきた。私はわくわくしながら頁をめくった。イザナギイザナミのヨモツヒラサカの話も国産みの話も面白くて仕方がなかった。というわけでこの本は今でも大切な一冊だ。紆余曲折の末、万葉集という座右の書に出合うまで一等好きな古典はいつでも古事記だった。神話はやはり面白い。

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2009/10/04

[29] 荻原規子さんの勾玉シリーズから古事記が気になって仕方なかった。 田辺聖子さんの解釈はとても判り易く面白かった。 因幡の白兎、海彦山彦の昔話も古事記だったとは知らなかった(~_~;)

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2009/10/04

古事記、好きなんです〜。 これは多分高校生の時に買ったやつ。 他の人の古事記も読んでみたいですッ。

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