郵便屋さんの話 の商品レビュー
頭が働かなくて、ボヤボヤしていて何も考えたくないときに、物語の世界に入りたいときに、お薬のように常備しておきたい本だと思う。 訳も秀逸で、郵便局員のコルババさんが運転手のフランチークを見つけ、うれしそうに「きみがあの、切手もはらず宛名も書かず、手紙をポストにほうりこんだ、ばかでま...
頭が働かなくて、ボヤボヤしていて何も考えたくないときに、物語の世界に入りたいときに、お薬のように常備しておきたい本だと思う。 訳も秀逸で、郵便局員のコルババさんが運転手のフランチークを見つけ、うれしそうに「きみがあの、切手もはらず宛名も書かず、手紙をポストにほうりこんだ、ばかでまぬけであほなやつ、へたくそ、ぶきよう、うすのろで、どじでへまで‥(省略)お目にかかれて光栄だよ!」と叫んだセリフ、子供に読み聞かせたら嬉しいんじゃないかな。 本書の著者、カレルチャペックのように、本気の子どものための物語で、かわいい絵と共に楽むことができる本が、喫茶店の雰囲気にあっていたらうきうきしそう。
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2021.01.22 手紙の中身で数字を決め(どうでもいい内容の手紙は弱く愛がこもっていたり大切な手紙は強い)カードゲームに興じているだけでほっこりしてしまう。かわいい。郵便局の小人たち ファンタジーと温もりがあってよかった
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チェコを代表する劇作家、小説家の描く、郵便局と宛名のない手紙の物語。 無人になった夜の郵便局では、実は不思議な小人たちが働き、遊んでいて。 宛名のない手紙を届けることにしたのは、仕事にやりがいを見いだせず、疲れていた配達人コルババ。 配達の旅を終えた時に、彼が見える世界は変化して...
チェコを代表する劇作家、小説家の描く、郵便局と宛名のない手紙の物語。 無人になった夜の郵便局では、実は不思議な小人たちが働き、遊んでいて。 宛名のない手紙を届けることにしたのは、仕事にやりがいを見いだせず、疲れていた配達人コルババ。 配達の旅を終えた時に、彼が見える世界は変化していた。 藤本将さんの絵が物語の雰囲気にあっていて、チェコを自分の旅したような、生活したような気になれた。 こういう本を読んで、ホッとする。そんな時間もひとには必要だと思う。
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絵がかわいい。 お仕事のお手伝いをしてくれたりする小人がでてくるのはあれです。ドツボです。小さくて同じようなの複数体いるのかわいい。 あらすじ 仕事にうんざりしてやる気をなくしていた配達員がある日うたた寝をしてしまったところ、郵便局に住む小人たちが働いているところを目撃します。そして小人たちと手紙を用いたカードゲームをしていた際に手紙の内容によって手紙に暖かさや冷たさがあることを教えてもらいます。 小人たちに教えてもらったことで仕事対するやる気がちょっと出た配達員は、郵便局にある一通の宛名も切手もない手紙をどうにかできないかと考えます。 手紙を開封せずに手紙の中身を読むことができる小人に少し協力してもらい、宛名も切手もない手紙の内容をしった配達員は、その手紙は絶対届けなければならない大切なあたたかな手紙だと知ります。 そして配達員はその手紙を届けるために世界中を探し回ります。 結末はハッピーエンド。 郵便屋さんが終盤で手紙の送り主を見るけれのですが、言葉が辛辣で笑えます。約一年届け先を探してた元凶見つけたらそれぐらい言いたくなるか(笑)
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中古購入 チェコの童話 絵本コーナーで絵(日本の方でした)に惹かれて 中を見たところ 絵本ではなくて童話でした じゃあ自分用にと買ったら カバーと帯が一体化していた!! カバーを谷折りにして帯が付いているように見せてある もしかして… カバーを広げたら裏側にも違う絵柄が! そして中の表紙も違う絵柄! こういう本に出会うと本当に嬉しい♪ 作り手の愛を感じますね それなのに 値段のシールを剥がすの失敗した 私のバカ!! 剥がしにくいシールにする古本屋のバカ!! どうでもいい話でした 感想は後ほど
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全体のデザインが素敵。 1ページ1ページがポストカードかポスターのようで参考にしたくなる色使い。 お話しも大変可愛らしく、手紙でトランプをする小人たちが微笑ましい。 しかしどことなく可愛らしいだけに留まらない雰囲気を持っているような… と思ったらあの山椒魚戦争の作者か!そう言...
全体のデザインが素敵。 1ページ1ページがポストカードかポスターのようで参考にしたくなる色使い。 お話しも大変可愛らしく、手紙でトランプをする小人たちが微笑ましい。 しかしどことなく可愛らしいだけに留まらない雰囲気を持っているような… と思ったらあの山椒魚戦争の作者か!そう言えばあれもチャペックか! …ギャップがすごいけど、同時になるほどとも思う。 あっちも良いけどこっちも良い。
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読んでてニコニコせずにはいられない、とても可愛らしい話。 微笑ましすぎて、こっちまで幸せな気分になる。 どこもかしこもこんな世界になればいいのにな。 藤本氏の絵も可愛らしさに拍車をかけて、とってもいい感じ。 手紙とパンを配達かばんに入れるコルババさん最高(笑)。
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夜の郵便局で働く小人を見たコルババさん。小人たちには不思議な力があって、封を開けなくても中の手紙が読める。 ある日、コルババさんは、宛名も差出人の名前もない手紙をみつける。重要な手紙だと思ったコルババさんは、小人に、手紙を読んでもらい、運転手のフランチークから、マジェンカに宛てた...
夜の郵便局で働く小人を見たコルババさん。小人たちには不思議な力があって、封を開けなくても中の手紙が読める。 ある日、コルババさんは、宛名も差出人の名前もない手紙をみつける。重要な手紙だと思ったコルババさんは、小人に、手紙を読んでもらい、運転手のフランチークから、マジェンカに宛てたラブレターだと知る。なんとか届けようと、コルババさんは、訪ね歩く。
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もう何度も読んでいる童話。 カレルチャペックの童話は面白いし、あの山椒魚戦争を書いた人が!というSFとのギャップも楽しんでいます。
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うふふ。 絵が可愛くて、眺めているだけでも微笑んでしまう。 コルババさんという郵便屋さんが、自分の仕事にちょっとだけ自信を無くしてしまった時に出会った、郵便局で働く小人たち。 彼らから大事なことを教わったコルババさんは、少しだけ配達が楽しくなる。 現在では、電話やメールやネット...
うふふ。 絵が可愛くて、眺めているだけでも微笑んでしまう。 コルババさんという郵便屋さんが、自分の仕事にちょっとだけ自信を無くしてしまった時に出会った、郵便局で働く小人たち。 彼らから大事なことを教わったコルババさんは、少しだけ配達が楽しくなる。 現在では、電話やメールやネットでいつでも繋がれるけれど、 想いを運ぶ郵便のお仕事はとても素敵だし、 私も、ご無沙汰している学生時代の友人に手紙でも書こうかな、なんて思ってしまう。 宛名や切手、差出人すら書かずに投函してしまったうっかり者の若者が書いたお手紙は、小人たちの言うところの「エース」。 うっかりから始まって、このままではすれ違ってしまう差出人と受取人のために、コルババさんは配達に出る。 無事に手紙は届けられるのか? 届けられたなら、そのお返事はどうなるのだろう? 読み終わった後は、やっぱり「うふふ」と心がほどけていくみたいだった。
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