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走ル の商品レビュー

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31件のお客様レビュー

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2020/03/30

若いって、すごいね。男子高校生のひと夏の冒険。オールした体でそのままロードバイクで東京からひたすら北へ突っ切る旅。公園で野宿しても次の日疲れはスッキリ。ありえない回復力・体力が眩しい。それにしても親はのっぺらぼうのような存在だし、彼自身もそんなにイイコでもないのが爽やかロードノベ...

若いって、すごいね。男子高校生のひと夏の冒険。オールした体でそのままロードバイクで東京からひたすら北へ突っ切る旅。公園で野宿しても次の日疲れはスッキリ。ありえない回復力・体力が眩しい。それにしても親はのっぺらぼうのような存在だし、彼自身もそんなにイイコでもないのが爽やかロードノベルとはちょっと違う。東京から青森まで行ったのに、何の観光もしなければ出会いもない。走ルのみ。いっそ清々しい。読んでいると途方もなく羨ましくなるような、「バカなの?」と言いたくなるような不思議な読後感。でもこういうの嫌いじゃない。

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2016/11/28

家族の乗る車の修理をした時 修理屋の担当者からこんな事を言われる 「・・・あ、あと、こんな物がトランクと後部座席の間に挟まっていました」 それは、ロードレーサー(自転車)の携行修理道具だった。 主人公が小学校6年の時に近所のお兄ちゃんから譲ってもらったものだ。 陸上部に所属する高...

家族の乗る車の修理をした時 修理屋の担当者からこんな事を言われる 「・・・あ、あと、こんな物がトランクと後部座席の間に挟まっていました」 それは、ロードレーサー(自転車)の携行修理道具だった。 主人公が小学校6年の時に近所のお兄ちゃんから譲ってもらったものだ。 陸上部に所属する高校2年の主人公(本田)は、そのロードレーサー(BIANCHI)に乗って、とにかく北に向かって走る。 陸上部員の仲間や、最近付き合い始めた瀬名。 小学校時代の同級生の鈴木さん。 ケイタイの電池を気にながら、嘘のメールのやり取りを繰り返す。 鈴木さんへの良からぬ期待?。。。 自分にとって本当に大事な人は? 第139回 芥川賞候補作。 (市図)

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2016/06/28

スクラップアンドビルドがなかなか面白かったんで羽田クンをチョイス。 家で眠っていたレース用自転車で行き当たりばったりの旅をするロードノベルなのだから疾走感はあって然りなのだがそれでもこのほとばしる感覚は読んでいて気持ち良い。 そのわりには中途半端な終わり方に???と思っても見たが...

スクラップアンドビルドがなかなか面白かったんで羽田クンをチョイス。 家で眠っていたレース用自転車で行き当たりばったりの旅をするロードノベルなのだから疾走感はあって然りなのだがそれでもこのほとばしる感覚は読んでいて気持ち良い。 そのわりには中途半端な終わり方に???と思っても見たが筋肉バカの高校生がツールドフランスに触発されて…の設定なのだからまぁ良しとしておこう。 やはりひとり旅は素晴らしい!などとありきたりに思ってもみたりもするのだがそんなセンチメンタルをぶっ壊してしまうのは間違いなくケータイの存在、孤独のなかで自分を見つめ直すなんてことはもうムリな時代になってしまったのだな

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2016/02/20

作品を言葉で表すなら「若さ」と「ノリ」だろう。とりあえず「自転車おもろい」→「こんな所まできちゃった」→「せっかくやから、もうちょい」の繰り返し。しかしながら文体が軽い。考える事すらないくらいスラスラ読める為、斜め読みな感覚。

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2015/09/19

無鉄砲なようでちゃっかりずっとみんなと携帯で繋がってるところがズルい。 行動力あるけど結局どこへも行けない幼さ感じます。 友達や大切な存在に気付けてよかったです。

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2015/08/17

この人の文章は読みやすくて、綺麗だけど、深みがなくて斜め読みになってしまう。 高校生が自転車でひたすら走る。 夏休み明けに、ふいに、部活の朝練帰りに。 青春なのかな。

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2015/07/26

地味な方の芥川作家の2008年の作品。ロードレーサーに乗るとはどういうことかを少しだけ体感できる。なんか少しだけ薄味。

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2013/03/12

高校生が衝動的に東北を自転車で旅する。 学校や部活や恋人を振り払うように走る。 ただ、それは現実に大きな不満があるから逃げ出しているのではなく。衝動的に未知なる可能性?世界?走る快感?へ一時的に身を任している感覚。 僕にとっては、仮病使って、家族には内緒で会社半休するようなもの...

高校生が衝動的に東北を自転車で旅する。 学校や部活や恋人を振り払うように走る。 ただ、それは現実に大きな不満があるから逃げ出しているのではなく。衝動的に未知なる可能性?世界?走る快感?へ一時的に身を任している感覚。 僕にとっては、仮病使って、家族には内緒で会社半休するようなものだろう。ちょっとだけ悪いことしているような、でもワクワクしてるような。この物語はそんな不安定な感覚を描いていて、出張途中の電車で読んでる僕は、そのまま何処かへ行くかというと、そんなことはなく、行かなかったのである。そんな、モヤモヤしたお話でした。 高校時代ならできちゃうのかな?背負うものが大きいのか、常識的な大人になったということか…。 でだ、そんな常識的な私がこの話を読んで擬似的に現実逃避できたかというと残念ながらそこまではのめりこめないのであった。 それはロードレーサーの感覚的、精神的な快感の世界の表現が弱いのだと思うのですよ。ここは、趣味の分かれるところでしょうが、もっと非合理的なわけわかんないんだけど楽しい、やめられないスポーツの世界観を描写して欲しかった。読み易くはあるんだけれど惹き込む力が弱いと感じました。

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2013/02/06

陸上部の男子高校生が、思いつきで東京から青森まで自転車で旅をして、帰ってくるお話。 行きは勢いに任せて一気に読んで、帰りは拍子抜けするほどあっさりで。 家族や友人、恋愛、部活も申し訳程度には出てくるものの、重要な要素ではないのよね。 それぞれ膨らまそうと思ったら色々できそうなのに...

陸上部の男子高校生が、思いつきで東京から青森まで自転車で旅をして、帰ってくるお話。 行きは勢いに任せて一気に読んで、帰りは拍子抜けするほどあっさりで。 家族や友人、恋愛、部活も申し訳程度には出てくるものの、重要な要素ではないのよね。 それぞれ膨らまそうと思ったら色々できそうなのに、転んだところとかもっと盛り上げられそうなのに、それをしていないあたりが、余計な装飾がないビアンキみたいで好き。 走り抜けるのと同じ感覚で、一気に読み抜けた感じです。

Posted byブクログ

2012/07/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

黒冷水での強烈なインパクトがある作者の注目作品だったので、読みました。おもしろく、テンポよく読める一冊ですが、ちょっと途中で飽きてきて、だれてしまったのは私だけ?

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