軍師二人 の商品レビュー

司馬遼太郎(著者)

短編集で色んな味が楽…

[文庫ＯＦＦ]

短編集で色んな味が楽しめて面白い。表題作は、ひとつのグループに指揮者が二人いるとこうなるのだな、という見本のような話。

短編集。古田織部正の…

[文庫ＯＦＦ]

短編集。古田織部正の「割って、城を」。史実かどうか分からないのに司馬遼太郎が書くと、本当のことかと思ってしまう。史上謎の多い人物に歴史の裏方の役割を与えるのが巧い。

2024/09/11

１０数年ぶりに司馬遼太郎作品を読みました。短編集は初めてでしたが、とても密度が濃くて素晴らしかった。

2022/09/11

戦国の世にあっても、男と女を巡る環境にそう違いはないらしい。場面場面を端折っている割に、生々しい。

個人的には渡辺官兵衛の話と表題作が好きだ。

2014/04/28

表題作の他に歴史モノを収録した短編集です。
歴史好きなインテリおじさんのためのちょびっとエッチな歴史小説集ってとこかな(笑)

2014/03/04

短編集であるが、幾つか共通点がある。
時代は、関ヶ原前後であり、登場人物は奇人、変人、超人である。
そして、常人からは奇行に映るだろう行為、例えば仕官だったり、恋慕だったりだが、を描く。（だから物語になるのかもしれないが、他の司馬作品と比較して、異常度が高いような気がする）

とはいえ、不思議と感情移入できるのは、誰もが持っている異常さを抜き出しているからだろう。凡人と奇人の違いは、行動に移すか否かの違いなのかもしれない。

また、女性視点での描写も多く、個人的には面白かった。史実だけでなく、こういう話も書ける守備範囲の広さ、司馬さんは本当にすごい。

時代背景の説明は最小限で、心理描写が豊富なので読みやすいと思う。

2012/01/28

短篇集。サラリーマンの読む漫画のような、なんだか妙に男臭くそれでいてあっけらかんとしていた話が多かった。少し新鮮。

2011/10/02

主役以外の武将や女性の視点から関ヶ原等の戦役を描いている、読み切りの８編小説です。中でも侍大将の胸毛は面白かった。
最後の「軍師二人」とは後藤又兵衛と真田幸村のことで大阪冬の陣・夏の陣をもっと詳しく知りたい方は「城塞」をよむべし。

2011/09/11

短編集。いくつかは他の短編でも読んだことのあるものだった。その再読のものになるが、「一夜官女」と「侍大将の胸毛」は趣きの近い作品で、男と女の思いながらもお互い障りがあり、その気持ちだけを持ち続けるという、パターンではあるしもどかしいが、なにか気持ちをくすぐられるような好きな話だ。「割って、城を」「軍師二人」は初めて読んだが人の心理をおもしろく表現してある。

2011/04/22

ゲヒ様がノンストップな「割って、城を」と、微妙にしっくりこない仲の真田と後藤で大坂の陣な「軍師二人」