左手のコンチェルト の商品レビュー
#57奈良県立図書情報館ビブリオバトル「悟り」で紹介された本です。チャンプ本。 暁天ビブリオバトルと題して南都七大寺の大安寺で朝7時30分から実施しました。 2015.8.23 https://m.facebook.com/events/1623081631280314?view...
#57奈良県立図書情報館ビブリオバトル「悟り」で紹介された本です。チャンプ本。 暁天ビブリオバトルと題して南都七大寺の大安寺で朝7時30分から実施しました。 2015.8.23 https://m.facebook.com/events/1623081631280314?view=permalink&id=1627867264135084
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フィンランドへの愛着、闘病生活、左手のみでの復活演奏会に至る経緯など、本人が語る実話として迫ってくる。 ご本人の「左手のコンチェルト」の実演を聴いたが、病気との葛藤や復活への意欲など、感動を裏付ける内容。
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ピアニスト舘野泉のエッセイ。 っても、書いたものではなく、語り下ろしたもの。なので、他のエッセイよりより客観的な感じ。 で、生い立ちについてかなりつっこんで語っている。 両親ともに音楽家で、兄弟も皆音楽家になった家族の中で、唐突にフィンランドに渡った彼を、むしろ暖かく見...
ピアニスト舘野泉のエッセイ。 っても、書いたものではなく、語り下ろしたもの。なので、他のエッセイよりより客観的な感じ。 で、生い立ちについてかなりつっこんで語っている。 両親ともに音楽家で、兄弟も皆音楽家になった家族の中で、唐突にフィンランドに渡った彼を、むしろ暖かく見てるのがやはり普通の家庭とは違うなぁと思った。 舘野泉の力があったから、日本における北欧音楽が認められたといっても過言ではない。が、それは、舘野泉以前、北欧音楽は認められていなかったということなのだ。 温和な笑顔を見せ、温和な語り口であるけれど、舘野泉の中には絶対的な孤独があるのだと感じる。 だからこそ、彼は北欧にひかれ、その地に住むことを選択した。そして、左手のピアニストとしてやっていくことを、ピアノからは絶対離れなれないと、決意させたのだろう。 私の所属している音楽教室のテキストに、やたらグリーグとかカスキとかがでてくる。って、舘野泉が監修としてたずさわっていたので当然なのだろう。で、それらの作品に触れるごとに、舘野泉の穏やかさと厳しさを聞く。 …他のエッセイより客観的と書いたが、言い換えれば一般的ともいえる。ゆえに、舘野泉を始めて読む方や、音楽とは無縁です、という方にもしっかり読めるエッセイだと思う。
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時代の喧噪から離れたところにある文章が、舘野泉の奏でる音楽をよく表している。口述筆記が基になっており、読みやすい。
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読んでよかったと思えた本。舘野泉の魅力がいっぱい詰まっていた。 彼のピアノ演奏については作曲家の間宮芳生による次の文章がよく語っている。「ケレン味やら、情緒主義と、舘野さんの演奏の本質とは、実はずいぶんちがう。舘野さんの演奏はいつも、なんの虚飾もなく、真っすぐに音楽と向かい合...
読んでよかったと思えた本。舘野泉の魅力がいっぱい詰まっていた。 彼のピアノ演奏については作曲家の間宮芳生による次の文章がよく語っている。「ケレン味やら、情緒主義と、舘野さんの演奏の本質とは、実はずいぶんちがう。舘野さんの演奏はいつも、なんの虚飾もなく、真っすぐに音楽と向かい合っている」「それに加えて、舘野さんのこのところの演奏から、以前聴かれなかった、訴えの激しさを聴くような気がしている。なによりそれは、音それぞれの表情濃さ、訴えかけの激しさになって現れてきた」 脳溢血で倒れたのち、左手で演奏するようになったことでも注目されているが、その前も後も自然体で生きていることがわかり、かくありたいと思った。 編者によってまとめられた本だが、編集後記のみで、表へ出ていない。それでいいと思える。
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