漂泊の王の伝説 の商品レビュー
「武士道シックスティーン」のあとがきで、面白いと紹介されていたので読んでみたけど・・・つまらなかった・・・。 ライトノベルというよりは児童文学。 文体も子供向けだし、そもそも見た目も心も美しく誰からも愛されていた王子が、あっさりと嫉妬の鬼となってしまうのが納得いかない。自制心も何...
「武士道シックスティーン」のあとがきで、面白いと紹介されていたので読んでみたけど・・・つまらなかった・・・。 ライトノベルというよりは児童文学。 文体も子供向けだし、そもそも見た目も心も美しく誰からも愛されていた王子が、あっさりと嫉妬の鬼となってしまうのが納得いかない。自制心も何もなく、本当にあっという間に嫉妬にかられまくってるんだもの。 ちょっと残念でしたが、読んでて気持ち悪いとか後味悪すぎとかいうわけではないので、★2つ。
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キンダ王国の王子は、心も顔も美しく、才能に溢れていた。王子は詩が好きだった。王子が国で一番の詩人であることを証明するために、キンダ王国で詩のコンクールが開らいたが、貧しい絨毯おりに優勝の座を取られてしまう。嫉妬に駆られた王子は、絨毯おりに無理難題を課せた。絨毯おりは史料編纂を終え...
キンダ王国の王子は、心も顔も美しく、才能に溢れていた。王子は詩が好きだった。王子が国で一番の詩人であることを証明するために、キンダ王国で詩のコンクールが開らいたが、貧しい絨毯おりに優勝の座を取られてしまう。嫉妬に駆られた王子は、絨毯おりに無理難題を課せた。絨毯おりは史料編纂を終え人類の歴史を全て織り込んだ絨毯作りを終えて死んでしまう。 王子は後悔し、盗まれた絨毯を探しに旅に出る。 絵に描いたようなプリンセスでも暗い部分を持ち合わせ、それに抗えず非道なことに走ってしまうきとで、人間の弱さや愚かしさを感じる。しかしその一方でいつでも人間はやり直せることや愛や真を知れば強くなることもおしえてくれる。
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まるでアラビアの語り部が紡いだかのような情感を豊かにまとった作品。才気溢れる若き王子ワリードの過ちと悔恨、そして成長の物語。 大人向けの小説のような設定の緻密さや、ストーリーの壮大さはないけれど、大人なら1時間とかからずに読み終わる本がこれだけの読後感を残すというのはすごいこと...
まるでアラビアの語り部が紡いだかのような情感を豊かにまとった作品。才気溢れる若き王子ワリードの過ちと悔恨、そして成長の物語。 大人向けの小説のような設定の緻密さや、ストーリーの壮大さはないけれど、大人なら1時間とかからずに読み終わる本がこれだけの読後感を残すというのはすごいことだと思う。そして、その読後感は児童書らしくとても爽やか。 児童書を読むということは本当に楽しい。ほんの短い時間で読める割に、大人向けの本にはないおもしろさを感じることも多いし、読んでいるのが児童書だという意識があるからか、あまり余計なことを考えずに読めるのが逆に良いのかもしれない。しかし、最近じゃ電車の中で児童書を読むことにもまったく抵抗が無くなってきたな・・・。
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砂漠の王国キンダの、心の美しく、民に対しても寛大で品格も優雅さもあり、戦士としてもすぐれていた王子ワリード。詩人でもある王子はウカーズで開催されるコンクールに出たい。王から、この国で一番の詩人だと証明できたら、ウカーズに行ってもよいと。 そのために、キンダ国でコンクールを開催し...
砂漠の王国キンダの、心の美しく、民に対しても寛大で品格も優雅さもあり、戦士としてもすぐれていた王子ワリード。詩人でもある王子はウカーズで開催されるコンクールに出たい。王から、この国で一番の詩人だと証明できたら、ウカーズに行ってもよいと。 そのために、キンダ国でコンクールを開催したが、「アミール・イブン・ハンマード」というみすぼらしい男が優勝してしまう。翌年も、その翌年も。 プライドを傷つけられた王子は、その男に難題をもうしつける。 後悔した王子は、その男の作った絨毯を探し求める旅にでる。その先々で出会う不思議な縁。 どこか物足りない部分があります。星5つにはできない。 しかし、この絨毯織りの作った詩を、聞きたいですね。
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自分の行いは自分に返ってくる。大いなる過ちを犯した王はすべてを失い、過ちの産物を探すたびに出た。旅の果てに彼が見つけたものは。 夢中で読んだ。どうなるのか気になって気になって、気づいたら読み終わっていた。作者の『この世のおわり』も読んでみたい。
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新聞の書評に金原瑞人さんのお勧めで載っていた本だったので、読んでみた。とても面白かった。もう少し内容が複雑で込み入っていても良かったのだが。案外あっさりと物語が進んで行くのが不満だった。
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6世紀アラビア、キンダ王国の王子ワリードは次期王として申し分のない優秀な青年だったのに、貧しい絨毯織の職人に詩人としてのプライドを傷つけられ、職人に難題を押し付けた挙げ句、彼を死に追いやってしまい…。やがて国を失った若き元王子は、奪われた絨毯を求めて砂漠をさまようことに。運命に翻...
6世紀アラビア、キンダ王国の王子ワリードは次期王として申し分のない優秀な青年だったのに、貧しい絨毯織の職人に詩人としてのプライドを傷つけられ、職人に難題を押し付けた挙げ句、彼を死に追いやってしまい…。やがて国を失った若き元王子は、奪われた絨毯を求めて砂漠をさまようことに。運命に翻弄されることに嘆く王子は、やがてそうではなく、運命はは自分であらゆる方向に切り拓いていけることを悟っていきます。ミステリアスな絨毯、赤ターバンの老人、隊商、とアラブな雰囲気もたっぷりで最後まで飽きることなく楽しめました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
砂漠の王国キンダ。 王子ワリード・イブン・ホジュル。誕生のときにジン(精霊)が体にふれたと皆がいう。顔や体だけでなく心も美しい。そして勇敢ですぐれた戦士なだけでなく教養もある。 王子は詩人として、毎年ウカーズで行われるカスィーダ(長詩)のコンクールに出席して優勝したいと願っている。 王は、まずこのキンダ国で優勝したらウカーズに出かけることを許すという。 しかしワリードは3年連続で、貧しい絨毯織りの男にまけてしまう。憎しみから王子は男に難題をつげ、そしてある絨毯を織らせた。 この絨毯をめぐってのワリードの後悔と罪の意識からの旅がはじまる。 運命というものがあるのだろうか、変えられるのだろうか。
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どこか昔話的ではあるが、それだけではない壮大な世界観と、人の業の深さや、砂漠の世界を知る事ができる。
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空虚な言葉のみでは人の心を動かすことはできない。 実がない言葉は、いつか誰かに見透かされる。 私はそれをずっと恐れている。 自分に実がないことを一番認識しているのは自分なのだから。 それはそうと、彼はいったい何歳になったのだろう。
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