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月の船でゆく の商品レビュー

3.9

20件のお客様レビュー

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この作者の話は全体的…

この作者の話は全体的に世界観がわりとガッツり出来ています。雰囲気で読む…といっても過言ではないかもしれません。今の長野まゆみの世界がお好きな方には少々軽い…かも知れません。回転木馬に乗ることを夢見る性別不明・正体不明の子供。彼(彼女?)に振り回される主人公の少年。彼のまわりの魅惑...

この作者の話は全体的に世界観がわりとガッツり出来ています。雰囲気で読む…といっても過言ではないかもしれません。今の長野まゆみの世界がお好きな方には少々軽い…かも知れません。回転木馬に乗ることを夢見る性別不明・正体不明の子供。彼(彼女?)に振り回される主人公の少年。彼のまわりの魅惑的な女たち。厚手の良質なコートを着て銀座あたりの高級な百貨店の展望食堂で食事をし、帰りに老舗の高級文具店で舶来の鉛筆を一本買うという庶民的な贅沢があったそんな時代の世界観。最後にちょっとうるっときました。

文庫OFF

とっても可愛い本です…

とっても可愛い本です。背景色がとても綺麗で読んでいるというよりは見ているという感じの方が合うくらいに作者独特の背景描写が盛り込まれています。登場人物の名前も行動もユニークで童話のような可愛い雰囲気があります。少し眠くなる件もあるけれど静かに心を静めて読みたいときにはぴったり!!

文庫OFF

父親探しに月から来た…

父親探しに月から来たと言う少年との出会いと交流の話ティコの性別は追求しないで楽しみました。・・・だってどちらか限定してしまうのは無粋ってもんでしょう

文庫OFF

2026/01/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

口ではなんだかんだと言いつつも、人の頼みは断れないし、嫌な思いをした相手にも手を差し伸べてしまう。 そんなジャスは、まさに、お人好し。 ティコのことも、結局は放っておけない。 ティコはどこから来たのか。 ティコのパパはどこにいるのか。 月、回転木馬、冬の寒気に閉ざされた町ラ・ジテオ。 分からないことだらけなのに、知っている気がする。 ティコは猫かもしれないし、もしかしたらジャスも猫かもしれない。 シルビィの死んだ弟。 ティコと同じようにシルビィも、鍵がなくてもジャスの部屋へ入れるのではないか。 考え始めたらきりがないけれど、ジャスが結局落ち着く答えのように、ティコの正体などどうでも良いのだ。 みんな死んでいるのかもしれないのだから。 ずっと先の未来の、どこかの国の、知らない町で。 寒さに震えながらも、窓を開け放って、朝の冷気を部屋に入れる、キンとした清々しさ。 質素な食事に、甘くて温かいココレット。 この世界を彩る一つ一つの風景が、懐かしく、美しく、心に響いてくる。

Posted byブクログ

2024/08/02

寒い冬の描写にひんやり、ティコは一体…と思ってまたひんやり。浸りました。 ラ・ジテオの街並みが頭の中で構築されていくのも好き。路面は石畳だろうな…とか、《夜猫》という純喫茶…とか。長野ワールドさすがです。 月の船、大きな帆船だろうなというイメージがどこから湧いてくるのかわからない...

寒い冬の描写にひんやり、ティコは一体…と思ってまたひんやり。浸りました。 ラ・ジテオの街並みが頭の中で構築されていくのも好き。路面は石畳だろうな…とか、《夜猫》という純喫茶…とか。長野ワールドさすがです。 月の船、大きな帆船だろうなというイメージがどこから湧いてくるのかわからないけど、そんな印象があります。

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2023/12/01

不思議で、どこか悲しい雰囲気のお話。 冬の白いフィルターで、不明瞭な世界観ができあがっている。ココレットがとても美味しそうだった…。 いつかティコがお父さんに逢えますように

Posted byブクログ

2015/11/19

高校生ジャスが出会ったティコという少年は本当に月から来たのか、少女なのか、不思議な女シルヴィの死んだ弟なのか、結局正体は分からず終いなので、普通なら『だからどうした?イラッ!』っと来る話なのですが、不思議とその不確かさがミステリアスで余韻が残ります。この世界の時間の流れがゆっくり...

高校生ジャスが出会ったティコという少年は本当に月から来たのか、少女なのか、不思議な女シルヴィの死んだ弟なのか、結局正体は分からず終いなので、普通なら『だからどうした?イラッ!』っと来る話なのですが、不思議とその不確かさがミステリアスで余韻が残ります。この世界の時間の流れがゆっくりで、透明で、なんだか心地よかったです。

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2015/11/14

最後までどこまでも不思議な雰囲気のままで、ジャスとティコのつくりだす空気感が、たまらなく好き。冬の冷たい空気と、雪、夜猫の温かさと珈琲、触れ合う指先と唇の感触… 長野先生がつくりだす世界に感じ入ってしまいます。

Posted byブクログ

2013/07/22

長野作品の中で一等好きな小説。 器量も器用も良いのに、それ以上に人が好いから周囲に振り回されがちなジャス。面倒を吹っ掛けられても、妥協してしまう懐の深さは、しかし、穿ってみれば、それは柔らかだけど一徹した無関心と不干渉でもある。 多数の女性にその態度で対応してきたジャスが、ティコ...

長野作品の中で一等好きな小説。 器量も器用も良いのに、それ以上に人が好いから周囲に振り回されがちなジャス。面倒を吹っ掛けられても、妥協してしまう懐の深さは、しかし、穿ってみれば、それは柔らかだけど一徹した無関心と不干渉でもある。 多数の女性にその態度で対応してきたジャスが、ティコという13歳の子に徹底的に翻弄される様子が微笑ましい。

Posted byブクログ

2016/05/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自由奔放な周囲の女性陣やらちびっこに 主人公が終始ふりまわされるおはなし。笑 ごちゃごちゃしたどたばた系ではなくて、 世界はあくまでも静謐で、すこし不確かで、不思議な空気。 最初はほんと主人公が不憫すぎて 周りのキャラにいらっとしてしまったけど、 終わりには、なんだかみんな可愛く思えてくる。 ティコの正体は、少年?少女?猫? 結局わからずじまいでしたが、 へたに追究しないほうがこの本のイメージが崩れなくていいかも…。 冬のはじまりの描写、空の色、おいしそうな食べもの、 ちょっと物悲しくて、でも どこか あったかい、そんな感じの本。

Posted byブクログ