鬼面の研究 の商品レビュー

栗本薫(著者)

2011/10/27

久しぶりに伊集院シリーズ読了です。カオルちゃんが出世してて面白かったです。閉鎖された山村の伝説と殺人事件。しかし意外な真相が…。舞台設定と残酷な殺人事件のわりに、柔らかい印象でした。女性視点だからかな。犯人はなんとなく目星がつきましたが…「現代の鬼っ子」か。古びた言葉ですがこの言葉が意外といい味を出しています。

2009/12/26

伊集院大介シリーズ

ＴＶの取材のため日本の秘境を訪れた森カオル、伊集院大介。閉ざされた村の中で起きる取材班連続殺人事件。

　２００９年１２月２６日再読

2009/10/04

名探偵伊集院大介とワトソン役森カオルの初期の作品。栗本作品のミステリの中では、この頃の作品が一番好き。この『鬼面の研究』では、著者からの「読者への挑戦」がきちんと用意されており、読者が読んだ中のデータで犯人と犯行の方法を推理するしかけになっているのがおもしろい。

2009/10/04

現代の秘境の山村で起きるテレビ取材班連続殺人事件。都会に住むものは相手の痛みを知る想像力に欠けている。テレビはそれを増長させる。テレビ画面にうつっているものと「現実」とがいかに違うか人々はもっと知らねばならない。時折読み返したくなるお気に入りの部類。'93