パラダイス鎖国 の商品レビュー
正確には、この「レッセ・フェメール(なすがままに任せる)」を原則とし、手探りの試行錯誤を繰り返すやり方は、アメリカというよりも、常に新しい技術が勃興するシリコンバレーで強い考え方であり、このちではすべての仕組みの根底になる根源的な思想といってよい。ほんの5年前、グーグルがこれほど...
正確には、この「レッセ・フェメール(なすがままに任せる)」を原則とし、手探りの試行錯誤を繰り返すやり方は、アメリカというよりも、常に新しい技術が勃興するシリコンバレーで強い考え方であり、このちではすべての仕組みの根底になる根源的な思想といってよい。ほんの5年前、グーグルがこれほどの大企業になると誰が予測しただろうか?どの産業が勝ち残るのかが分かるのは、「追いつけ追い越せ」的な立場にある場合だけである。自分が最先端にいれば、先のことはまったく分からないのが当然である。 p172 職業の経験を積んでいく上で、アメリカの「レジュメ(履歴書)を美しくしくする」という考え方は参考になる。単に有名な大学や企業の名前がずらりと並んでいるということではなく、自分のやってきたことの一貫性を説得力が大切だ。「この仕事をやっているときにみにつけた経験を、次にはこうやって別の分野に活かした。」といえるようにキャリアを積んでいくのである。
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鮒谷 ■昨日は、 近況報告から始まり、今後の日本の行く末、 【今日のお勧め本 パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本】 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4756151337/2ndstagejp-22/ref=nosim といった本をご...
鮒谷 ■昨日は、 近況報告から始まり、今後の日本の行く末、 【今日のお勧め本 パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本】 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4756151337/2ndstagejp-22/ref=nosim といった本をご紹介いただきつつ(早速、買いました)、 問題提起や解決策についてのお話を。
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パラダイス鎖国の内容そのものよりも、シリコンバレーのぬるま湯的な構造や、アメリカ人の職歴を美しくするという考え方が参考になった。
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¥ mmsn01- 【要約】 ・ 【ノート】 ・新書がベスト ・おもてなしの経営学と相互補完らしい
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本書でいうところのパラダイス鎖国とは、何不自由なしの鎖国状態のこと。著者yは、現在の日本を指してこう呼ぶ。イマイチなキャッチコピーで流行りそうもないが、言いえて妙な気がする。 では、現在の日本は、なぜパラダイス鎖国なのか。それは、ほとんどの日本人にとって日本がもっとも良い国にな...
本書でいうところのパラダイス鎖国とは、何不自由なしの鎖国状態のこと。著者yは、現在の日本を指してこう呼ぶ。イマイチなキャッチコピーで流行りそうもないが、言いえて妙な気がする。 では、現在の日本は、なぜパラダイス鎖国なのか。それは、ほとんどの日本人にとって日本がもっとも良い国になり世界に出て行く必要がないからである。携帯電話の市場がもっとも典型的な例である。日本で収支がプラスならば、わざわざリスクを負って外国に輸出する必要はない。いまどき、アメリカやヨーロッパに出て行きたがるのは、野球選手か、サッカー選手ぐらいである。本書では、この傾向に警鐘を鳴らす。日本よ、本当にこれでよいのか? わたしは、良いと思う。そもそも日本がこんなに住みやすくてはアメリカのまずい飯を食いつつハングリーに何かをやり遂げるインセンティブは、普通存在しない。これにより、日本がダイナミズムをなくせば、そのダイナミズムを取り戻すべく、ダイナミックな人材を輩出できるのが大和民族の特色である。心配無用。
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大学の教授に勧められて読んだ本。 日本の孤立化に警笛を鳴らす内容が書かれていた。 主に、米国と比較して内容が書かれていた。
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勝間さんの本で出てきた言葉だったのでブックオフで100円購入。英語もそうだが「日本内でなんでもできてしまう」というのは利点でもあり欠点でもあることを再認識させられました。著者の提言である「ゆるやかな開国」として自分も世界からどのように観られているかということを少し意識していきたい...
勝間さんの本で出てきた言葉だったのでブックオフで100円購入。英語もそうだが「日本内でなんでもできてしまう」というのは利点でもあり欠点でもあることを再認識させられました。著者の提言である「ゆるやかな開国」として自分も世界からどのように観られているかということを少し意識していきたいと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「ゆるやかな開国」 異質なものを許容し、人も産業も多様化することで、「イノベーション」を積極的に起こすことができる体質に改善していく。 「自分のための軽やかなグローバル化」 広い世界で多くのつながりを持ち、自分の位置をなるべく正しく認識した上で、自分の生活がもっとよくなると思う方向へ、一歩だけ踏み出してみる。 2007年度のミシュランガイドでパリを抜いて東京が世界でもっとも星つきレストランが多い都市。 全米興行収入一番の日本映画はポケモン アメリカ人から見た日本人はよく言えば安心できる仲間、悪く言えば無害 97年では世界市場における携帯端末の国別シェアは日本が33% 日本勢が振るわなくなった原因は、国内の過当競争があり、メーカーが人も資金も日本市場に注ぎ込んだ背景。そこそこ大きな市場+販売推奨金により、国内に目を固定してしまった。 日本市場は世界市場の1割弱。日本の大手電機がこぞって参入してしまうと、すぐに飽和してしまう。 デジタルカメラや薄型テレビはその例。国内市場のほうが製品単価が高いためビジネスの優先順位が高くなる。また国内のほうが事業リスクが低く、参入しやすい。 公式1「数の多いほうが勝ち」 シェアを握れば、大量に生産できればコストが下がる。そのための合併がある。 公式2「グローバルブランドの確立と維持」 日本は輸出大国?純輸出のGDP貢献度は2005年度時点では1.3%。他の国と比べてもそんなに大きくない。 日本の輸出は「工業製品」。輸出があることで公式1が使えてコストが下がる。そのため、輸出は重要である。また日本の市場が大きいから輸出の占める割合が小さいように見える。 日本の特徴 金融政策や各種の権利保護など、立場の違いにより賛否が分かれるものは、なかなか進まない。「鉄道が便利になる」「上下水道が整備される」「初等教育を普及させる」などといった、誰も批判しにくく、暗黙の合意が形成されやすいものはどんどん進む。 日本とアメリカはパラダイス鎖国の同志。アメリカでは、外国のことに全く興味が無く、国内だけに閉じた生活で不便を感じないという人や企業が大半を占める。 アメリカでは、努力したらその本人が気持ちよくなるという、ポジティブフィードバックを覚えされる。「read-a-thon」というイベント。
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昔日経コミュニケーションでコラム書いてた人。 (違うかもしれないが)ガラケーの語源となったガラパゴスって単語を使い始めた人だったかと…。 年代もわりかし近い事もあり言葉がスイスイ入る。 世界に出たくなるね。
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「パラダイス鎖国」というナゾワードがそそる本。 中国などの新興国の成長に対して、「押されて」いるような風潮だが、彼らが積極的にグローバルを目指すのに対し、日本人の若者は元気がないというような話をよく聞く。また、日本の市場は閉鎖的というような話も聞く。 最近も韓国の自動車メーカーが...
「パラダイス鎖国」というナゾワードがそそる本。 中国などの新興国の成長に対して、「押されて」いるような風潮だが、彼らが積極的にグローバルを目指すのに対し、日本人の若者は元気がないというような話をよく聞く。また、日本の市場は閉鎖的というような話も聞く。 最近も韓国の自動車メーカーが撤退した。 しかし、日本の関税率は全般的に低いし、鎖国をしているわけではない。 著者は「パラダイス鎖国」という言葉でこれを表現していると思う。 すなわち、日本は実にクリーンで快適な国になっている為、外へ出て行く必要が見出しにくくなっているということである。 東京には、和洋中にとどまらず様々な国のレストランが並び、エンターテイメントも充実しているし、日本のGDPは中国云々の話はあるが、今なお3位であり、市場も圧倒的に大きい。人口も中国、アメリカよりは小さいが、ロシアとほぼいっしょであり、韓国の倍である。 最近日本の各県のGDPを他国と比較した地図が話題になったが、市場が大きく、さまざまなソフトウェアが充実した日本は自国の中で「事足りてしまう」のが実際になっている。 ではどうするか?という点に関しては具体的に書かれていないが、おそらくSNSの進歩などによって、人のつながりが国境を越えていくのではないかと想像した。実際に現地に赴かずとも、国籍とわず人がつながり、目的ベースでいろいろなことを成す世の中になるのではないか? いい刺激をもらった本でした。
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