バカにつける薬 の商品レビュー
どうにも肌に合わない。 読み通すのが、正直苦痛だった。 前半の、岡野氏、上野氏、及び、ゴルゴ13をめぐる読者との論争は果たして論争という名に値するものだろうか。お互いに罵り合って、自分の正当性を声高に主張してるだけのように思う。 論壇があんな調子だから、日本の思想は停滞を余儀...
どうにも肌に合わない。 読み通すのが、正直苦痛だった。 前半の、岡野氏、上野氏、及び、ゴルゴ13をめぐる読者との論争は果たして論争という名に値するものだろうか。お互いに罵り合って、自分の正当性を声高に主張してるだけのように思う。 論壇があんな調子だから、日本の思想は停滞を余儀なくされ、現在に至っているのだろうな。 自分は、革新だとも保守だとも、まして、封建主義などを、今の時代に蘇らせようとは思ってないが、大方の人にとって住み良い世の中になれればいいとは考えている。 その為に何ができるかを、自分なりに考え、実践していきたい。
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著者の評論やエッセイを収録しています。 著者が「珍左翼」と名づける、上野昻志や岡庭昇との論戦のほか、さいとう・たかをの『ゴルゴ13』について読者との間で戦わされた論戦なども収められています。また、進歩派の名のもとに横行している性についての規制に際して書かれた、近代の虚妄を指摘す...
著者の評論やエッセイを収録しています。 著者が「珍左翼」と名づける、上野昻志や岡庭昇との論戦のほか、さいとう・たかをの『ゴルゴ13』について読者との間で戦わされた論戦なども収められています。また、進歩派の名のもとに横行している性についての規制に際して書かれた、近代の虚妄を指摘する文章などもあります。 最終章に収められた「民主社長の肖像」も、インパクトがあって楽しめる文章です。
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恐らく、ネットのどこかでお勧めを見たと思うので購入。 著者が「バカ」とする「珍左翼」の面々、そして「ゴルゴ信者」との論戦がメインの内容か。バカのウヨウヨいそうな所にダイナマイトでも投げ込むと、慌てて飛び出てきたバカが釣れる釣れる。それを著者が華麗にノックアウトしていく様が描かれ...
恐らく、ネットのどこかでお勧めを見たと思うので購入。 著者が「バカ」とする「珍左翼」の面々、そして「ゴルゴ信者」との論戦がメインの内容か。バカのウヨウヨいそうな所にダイナマイトでも投げ込むと、慌てて飛び出てきたバカが釣れる釣れる。それを著者が華麗にノックアウトしていく様が描かれる。これが論壇の活性化なのだろうか。 著者が「論破完了」としている所でも理解が追い付いていない箇所があったりするのは、普段評論といったものをあまり読まない私の不勉強によるものなのか。それでも色々と面白い示唆を与えてくれた本ではありました。 いち漫画読みとしては、やはり「ゴルゴ論争」が面白かった。 著者は、『ゴルゴ13』の人気エピソードを引き合いにし、「でも、これってゴルゴが出てくる必要ないよね?」と指摘。そして「政治経済という高尚なテーマを扱っているだけで有難がっている皆様」と、読者をバカにするのである。その批判に対して、「好意的な解釈」をもって立ち向かう愛読者達を、著者は次々と打ちのめしていくのである。 個人的には、「『ゴルゴ13』にゴルゴ13を出すのに多少無理があっても、だからどうした」と思うところでありますし、愛読者の皆様にも「それを言っちゃあオシマイよ」と言い返せるくらいの度量を持って欲しかったなぁと思うところであります。
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五部構成になっているが、それぞれが全く別の書物だと思って読むべき。 正直、誌上論戦は使われている言葉がお互いにかなり低俗で荒っぽく、まともに論理的な討論になっていないことに嫌気がさした。相手があまりに低レベルでまともに相対する価値がないというなら、論戦の対象にすべきではないし、し...
五部構成になっているが、それぞれが全く別の書物だと思って読むべき。 正直、誌上論戦は使われている言葉がお互いにかなり低俗で荒っぽく、まともに論理的な討論になっていないことに嫌気がさした。相手があまりに低レベルでまともに相対する価値がないというなら、論戦の対象にすべきではないし、しっかり論破しようとするなら、論理的積み上げを持ってすべき。 これでは子供の喧嘩に過ぎず、何の知的興味も湧かない。 残念。
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バカとは必ずしも無教養であることを意味しない。それどころか豊かな教養がかえってそのひとの馬鹿であることを際立たせてしまうことがある。 読書ってのは技術で読むものではない。 神学がどれだけ不思議な学問であるか、ちょっと考えてみるだけでわかるだろう。この学問においては何万冊の専門書を...
バカとは必ずしも無教養であることを意味しない。それどころか豊かな教養がかえってそのひとの馬鹿であることを際立たせてしまうことがある。 読書ってのは技術で読むものではない。 神学がどれだけ不思議な学問であるか、ちょっと考えてみるだけでわかるだろう。この学問においては何万冊の専門書を読破した神学者に対しても素人が完全に対抗しうるものである。
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呉の好戦的な姿勢は面白いが、喧嘩をふっかけるその論の立て方はどちらかといえば枝葉末節の論理矛盾だけを突いているような気もする。読んでいて気持ちはいいのだが。 単行本としては全体のまとまりがない。
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とある事情に読んだ。 前半の論戦は、どうにも好きになれなかった。インテリ、教養人というものにコンプレックスを抱く僕には肌に合わない。 後半にある愛について、および民主社長については面白かった。しかし、それだけ。ほかのものも読んで見ましょう。
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色んな評論と共に、著者が絡んだ幾つかの論戦についてまとめている本。しかし、ウリになっているであろう論戦に関しては、相手が弱すぎるのかもしれないが子供のケンカを見ているようであまり楽しめなかった。 全体的に、時代背景とか元ネタが分かればもっと楽しめるんだろうなぁと思った。実際、藤...
色んな評論と共に、著者が絡んだ幾つかの論戦についてまとめている本。しかし、ウリになっているであろう論戦に関しては、相手が弱すぎるのかもしれないが子供のケンカを見ているようであまり楽しめなかった。 全体的に、時代背景とか元ネタが分かればもっと楽しめるんだろうなぁと思った。実際、藤原正彦をバカにしている所はかなり笑っちゃったし。 100円。
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実家の元・自室の書棚に眠っていた本を20年ぶりに発掘。中身、全然覚えてませんでした。初版本で買っているのにもかかわらず。 二昔も寝かせておくと、批評を取り巻く状況がこうも変わってしまうのかと驚くばかり(というか、なんでこんなことを熱く語っているのか、もはやついていけず)。日共、左...
実家の元・自室の書棚に眠っていた本を20年ぶりに発掘。中身、全然覚えてませんでした。初版本で買っているのにもかかわらず。 二昔も寝かせておくと、批評を取り巻く状況がこうも変わってしまうのかと驚くばかり(というか、なんでこんなことを熱く語っているのか、もはやついていけず)。日共、左翼とサヨク、インテリと大衆の対立軸、教養について…。今や何の意味も持たないのではないか。右や左なんて大括りなモノは存在せず、さらに細かいタコツボ状態に入り込んでしまっているのだから。 20年後の現在でもリアルに感じられるのは、宗教に関する記述と「スベカラク」モンダイ(国家ぐるみの「易しさへの強制」は、元の意味をわかりにくくし、言語表現の混乱を生む。「須く」=「全ての高級表現」、と間違う自称インテリ多し。そんな隠れ権威主義者を嗤う)くらいか。 評論とはナマモノなのだなぁ。 リアル誌上論戦、というのも生々しくて興味深かったが、今読み返してみると、80年スタイルの文章というのは読みにくい。ケータイブンガク、なんて揶揄できないわ、こりゃ。 2007.05.27-05.27
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雑誌やニュース番組などを見ていて「この人、変なこと言ってる」と感じることがよくあると思います。この本はそれに対して的確な突込みを入れた作品。 ネタが少々古く、知らないことの方が多いと思いますが、平易な文体で非常に読みやすいので理解しやすいです。
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