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ヴァンサンカンまでに の商品レビュー

3.2

13件のお客様レビュー

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2010/01/11

周りがどんどん幸せになっていって、自分だけが取り残されているような感覚には共感できたけれど、翠の生き方には共感できなかった。

Posted byブクログ

2009/10/04

自分の魅力の使い方を熟知し、入社1年目にして上司と不倫し贅沢な遊びを体験しながら、将来の結婚相手の保険として若手の一番人気も恋人として確保しているという、今だと「猛禽類」と呼ばれるような女性が主人公。 状況を自律的・自覚的にすべてコントロール下に置いている彼女。しかし、まさ...

自分の魅力の使い方を熟知し、入社1年目にして上司と不倫し贅沢な遊びを体験しながら、将来の結婚相手の保険として若手の一番人気も恋人として確保しているという、今だと「猛禽類」と呼ばれるような女性が主人公。 状況を自律的・自覚的にすべてコントロール下に置いている彼女。しかし、まさしく恋とは「堕ちる」もの。コントロールできているということは、それは本当には相手を好きになれていないということと同義でもある。自律性こそを自らのアイデンティティーとして成長した頭の良いヒロインには、ゲームと割り切って遊ぶことはできても、またスポーツでポイントを獲るように目当ての男を落とすことはできても、恋愛に溺れることだけはできない。 不倫で感情をコントロールできず、刃傷沙汰まで起こした同僚を横目に、自分がそんなヘマはしないと不倫相手とも適度に距離を取るヒロイン。表面的には何も問題ないハズなのに、彼女の内心でずっと渦巻いている苛立ち。そんな24歳の心情が浮き彫りになる。男にとっては天敵とも言えるキャラクターではあるのに、そして作者の目線も決して彼女に同情的というわけではないのに、なんともやるせない気分にさせる。 結末らしい結末がない終わり方だけに、『幸福な朝食』以上に、ヒロインのその後の人生が心の隅にひっかかる。果たして彼女は我を忘れるような恋愛ができるのか。それとも絶望のままに「幸せな結婚」をするのか----。

Posted byブクログ

2009/10/04

<ネタバレ> おもに不倫の話。荻島の妻にいたずら電話してたのが翠だった、っていうのは、本当にびっくりしてしまった。これ、伏線読み取れた人、どれくらいいるんだろう?少なくとも私は全然気付かなかったです。翠はもっとサバサバしてるんだと思った。でも、よく考えたら、不倫なんかしてたら、...

<ネタバレ> おもに不倫の話。荻島の妻にいたずら電話してたのが翠だった、っていうのは、本当にびっくりしてしまった。これ、伏線読み取れた人、どれくらいいるんだろう?少なくとも私は全然気付かなかったです。翠はもっとサバサバしてるんだと思った。でも、よく考えたら、不倫なんかしてたら、どこかで自分の存在が消されてることにもやもやして、存在主張をしたくなるかもね。うーん、、、わかる。 荻島の家庭が少し良くなってくる前兆だけ見せて、物語は終わってしまうんだけど、それは本当に良かった。いつでも犠牲は子どもにくる。子どもたちの荒れはやっぱり読んでいて嫌な気分だったから。なんか荻島家だけで1冊本が書けそうだと思う。 荻島が翠と別れるとき、最後まで物をねだられることに閉口するんだけど、やっぱ、蜜月のころには「かわいいやつめ」って思いながらも、どこかで「なんでお金をかけてるんだろう」と思ってるよね。うん、これもわかる。 前半ははっきりいってモタモタしてあまり面白くないんだけど、最後のほう、面白かった。恋愛ゲームなんて、ないんだよね。 「アパレルメーカー新入社員の仲江翠は、入社後すぐにエリート課長との不倫が始まったが、しばらくして同期で課長の部下とも交際。きちんと仕事もこなしつつ、ゲーム感覚の恋愛を楽しんでいた。だが、同じように社内不倫をしていた女子社員に思わぬ事件が発生。それを機に翠の恋愛ゲームにも暗雲が立ち込める。 」

Posted byブクログ