姉飼(あねかい) の商品レビュー

遠藤徹(著者)

2010/02/15

第１０回（平成１５年）日本ホラー小説大賞受賞作です。

蚊吸豚、脂祭り（あぶらまつり）、商品として売られている禁制品としての、「姉」。

どうにも下世話で露骨、なにやら卑猥で醜悪、あるいは幽美で幻想的、その実、残虐で恍惚、どうにも目をそむけることのできない独特の世界観。

完全に魅了されました。

途中で結末が見えてくるとしても、読んでみて損はないんじゃないかと思います。

ほかに、キューブガールズ、ジャングル・ジム、妹の島、収録。

2009/12/29

ホラー大賞受賞作。……こりゃ凄い。というか凄まじい。とことんぶっ飛んだ世界観、とてつもない気持ち悪さ。そもそもタイトルの奇妙さからしてやられたしな。なるほど大賞。ただし万人にお薦めはできません。気持ちの悪い描写から情景がもろに浮かんでしまうので、体調悪いときに読んだりしたら吐きそうだし（ある意味誉め言葉だなこれは）。
表題作に比べると、他の三作は若干インパクトに欠ける気もする。けど奇妙な味わいの「キューブ・ガールズ」、一見童話風の「ジャングル・ジム」で穏やかに気を抜いていると、「妹の島」で再び気持ち悪さ到来。とにかくやられまくってしまった一冊。個人的にはさほど「好み」ではないのだけれど、なんか惹きつけられる作風。ただしくどいようだけど、お薦めはしません。責任取れません。
一応誉めておきたいんだけどなあ。誉め言葉が「気持ち悪い」しか出てこないのってどうだろう……。

2009/12/27

串刺しになった姉たちに心を奪われる。永遠に。

「姉飼」は短編でホラー大賞を獲るだけあるな、と。
紙面が脂でぬめっているような錯覚すら抱きました。
表紙も嫌な感じでナイス。

ただねー、残りの短編が微妙すぎる！
姉飼は奇跡の一作だったのか。

2009/12/12

第10回日本ホラー小説大賞大賞受賞。

子供の時、お祭りで「姉」たちを見て
その「姉」を飼うのが夢だった男。
「姉」たちは串刺しにされ売られていたのだ。
---------って！意味分からんし！

これは理解の範囲を超えている。
この世界観は、どーなの？！って感じ。
ホラー？これが？
あえていうならスプラッタ。
超ハードなＳＭ・・・・？
んー「姉」という生き物が問題なんだよー！
人間の女性で、おねいさん？
だけどそれがなんで　そうなってる？！
っていうよりもさー　「姉」の思考が読み取れないんだよー！
だから単純にＳＭとも思えないしさ。
なんともスッキリしないんだよな。　そのうえグロイんだもん。
超嫌悪感。
だけども読んじゃうんだよ。怖いよ。これ。
この本が怖いんだよー。
このパワーは、なんなんだよ～！

( ･_ゝ･)＜グロイ。キモイ。意味不。
　　　　　　　　　　　　なのにパワー全開でいっきに読ませます。

2010/01/28

何の気の迷いでこんな本を買ってしまったんだろう・・・
読んで超大後悔！！！

シャレにならんくらいメチャメチャ気持ち悪かった。
読み終わってしばらく吐き気が取れなかったですもん。

短編集ですが、最初の作品しか読めませんでした。

2009/10/04

この方は女の人が、大好きなのか大嫌いなのかのどちらかなんですかね？
図書館で表紙を見て、ついうっかり手に取ってしまったのですが、その時の私の精神状態も結構グロッキーだったので読んだ後ウゲローとなってました。
ですが話としては結構面白かったです。
現実と精神世界の間に迷い込んだかの様な歪さが、なんとも好みでした。
あまりに精神世界に突っ込んだ話は正直苦手なので、この間ぐらいで丁度良いです、はい。
でもエログロで救いようの無い話が苦手な方には、全くオススメしません。

2009/10/04

想像してたのよりもちょっとソフトだった。姉という生き物への説明がもう少し欲しかったような気がする。え、結局姉って、何？
表題作よりもキューブガールズの方がおもしろかった。
精神的に弱ってる時に読みたくない本かもしれない（笑）

2009/10/04

短編集。
作者は凄く「女」が嫌いなんじゃないだろーか、と思った
どんな形であれ、使い捨てはさみしーよ

2011/08/01

４つの不気味で官能的な物語たち。 まずは大賞受賞作品「姉飼」 うむ　なんだこれは。 姉　ってなんだ。 縁日で串刺しにされ血を流しながらわめき続けている「姉」に魅せられてしまった小学生のぼくの「姉」との生活… 大金を出して「姉」を手に入れる、そして着飾らせ鞭打ち切り付け傷付けそして愛する。ゆがんだ関係。 ホラーというよりも、なんだろ変質者小説？ ただ出てくる地名が笑える。 祠部矢、海老巣、葉等熟、夜余木…　　　つい　これってギャグ小説と思ってしまった 落ちが途中で読めてしまったのもちょっと残念だったかな。 残りの３編は同じような臭いながら軽い感じかな。 ホラーを求めるヒトにはかなり物足りないでしょう。 だってアタクシが読了できたんだから。

2009/10/07

ホラー大賞受賞作。異世界の奇妙なお話。
表紙が気持ち悪いので、できるだけ見ないようにした（笑
この本は表題を含め短編が４つ入ってる。４つとも女性が不幸になるお話ばかり。それって作者の嗜好なのかなぁ。

最初の数ページを読んで、脂祭り云々のくだりで「ご飯食べよう♪」と思ったら、気持ち悪くて食べにくかった……（でも食べたけど）
とにかくグロい＆残酷なので、食事の前には読まないように。
あと寝る前にも読まないほうがいいと思った。夢で見そうだから。